見よ! これが“ゾンビ映画の神様”ジョージ・A・ロメロ監督の直筆サインだ
テーマ=『デジタル×価』
偉大なる「ジョージ」たち。そして、ジョージ・A・ロメロ
2016年は悲しいことに、世界中でたくさんのセレブリティが亡くなった。年末に亡くなった元「ワム!」のシンガーソングライター、ジョージ・マイケルもその一人で、青春時代によく聴いていただけに「ジョージよ、お前もか……」と、とても残念な気持ちに。
ところで、ジョージといえば……今、巷ではスター・ウォーズの新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の影響もあり、ジョージ・ルーカスにも注目が集まっている。エンタテインメントの歴史に残る数多くの名作を生み出した人、誰もが認めるすごい映画監督(ローグ・ワンで監督をしているわけではないけど)ということに異論はないはず。私自身もファンだし。
でもね、すごい映画監督という意味では、こちらのジョージの方がぶっちぎりで勝っていると私は思うわけですよ。そのお方とは、ジョージ・A・ロメロ。
そう、ジョージ・A・ロメロ監督といえば、ゾンビ映画の神様なのだ!
このコラムの裏タイトル“人生万事ゾンビるが価値!”の基本的概念となっているゾンビ、その“ゾンビ映画”というジャンルを作り上げた映画の神様、いや“ゾンビの神様”こそがロメロ様なわけです。
『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ドーン・オブ・ザ・デッド(邦題:ゾンビ)』『デイ・オブ・ザ・デッド(邦題:死霊の餌食)』などなど、たくさんの歴史に残る名作の数々……。知らなかったという不届き者は、至急ググりなさい。私は邦題のセンスの無さが許せないタイプではあるのだが、まぁそれを話し始めると今回の趣旨からズレるので、そこはあえて触れないでおこう。
で、何が言いたいかというと、アメリカに住む私の親友からのサプライズプレゼントがなんと! ロメロ監督の直筆サインだったのだ! しかも、私へのメッセージ付きで「Aki, Stay Scared.(アキくん、恐れていなさい)」と。ああ、こんなウィットに富んだメッセージを、しかもたった2つの単語だけで表せるお方だなんて! ロメロ様万歳!
私は芸能人とかセレブリティの事情には疎いほうなのだが、今回は子供のようにはしゃぎ興奮してしまった。久々にナイスなサプライズプレゼント。ロメロ様には長生きしてもらって、2017年こそは新しい作品を作っていただきたい。そういうわけで“人生万事ゾンビるが価値!”
文/伊藤嘉明
※『デジモノステーション』2017年3月号より抜粋
連載バックナンバー: 伊藤嘉明の「人生万事振り切るが価値」