“みなもとのあけとも”? アドビの新フォント『源ノ明朝』の読み方&入手法

正しくは“げんのみんちょう”と読みます。

「Adobe Photoshop」などのグラフィックソフトで知られるアドビシステムズ(以下アドビ)は、無償で利用できる明朝体フォント『源ノ明朝』(げんのみんちょう)をリリースしました。ネーミングはこの書体がオープンソースであることに由来して「ソース=源」の字が用いられており、アドビが2014年にリリースしたゴシック体フォント『源ノ角ゴシック』と対をなすものとされています。

東アジアの4言語を、統一デザインと45万8745字形でサポート

『源ノ角ゴシック』に続く同社2番目のPan-CJK(中日韓)書体ファミリーとして誕生した『源ノ明朝』は、簡体中国語、繁体中国語、日本語、韓国語の4言語を6万5535の字体でサポート。これにより東アジアに住む15億人の人々が統一された書体デザインを使えるというのが大きなポイントです。

ちなみに、このフォントファミリーは「ExtraLight」から「Heavy」まで各6万5535字体と7段階のウェイト(太さ)で構成されているため、全体での合計字形数は45万8745にもおよびます。その収録文字数の多さたるや、現在使用されている漢字で最多画数とされる58画の漢字「びゃん」まで網羅するほど。

びゃん(なぜか変換できない)

これだけ膨大な数の字形を収録しながらも、各国語で違和感なく受け入れられる字形については積極的に共通化を図ったことで、データ量の軽減を実現。ひとつひとつの漢字の形状は、187個のエレメント(要素)の組み合わせによって作られました。

同じ文字であっても、言語によって「はね」「とめ」「はらい」といったエレメントに微妙な違いがあるのがわかります。『源ノ明朝』の開発は日本のチーム主導で進められつつ、中国などのチームとのやりとりを重ねながら「どの言語を使う人々であっても気持ち良く使えるフォント」になるよう配慮されたといいます。

『TypeKit』か『GitHub』からダウンロード。無償で利用できる

今回リリースされた『源ノ明朝』、既発の『源ノ角ゴシック』ともに、アドビのフォント提供サブスクリプションサービス『Typekit』からダウンロードして無償利用が可能。

Adobe Typekitのダウンロードページ
Typekit上で「源ノ明朝」と検索した結果

あえて『Typekit』を使いたくない、あるいはソースファイルを入手したい、という場合には開発者向けファイル共有サービス『GitHub』からフォントファイルとソースファイルいずれも入手できるようになっています。このあたりはさすがオープンソースプロジェクトで誕生したフォントならではです。

英語ページに抵抗がなければ「GitHub」からダウンロードするのもオススメ

デジタルデバイスでの利用を前提としてデザインされた書体ということで、漢字はもちろん仮名のデザインにも画面上で見やすいよう工夫が凝らされ、これからの時代の日本語ならびにCJKフォントの新基準となりそうな『源ノ明朝』と『源ノ角ゴシック』。試しにインストールしてみるのも良いかもしれませんね。

文/ワタナベダイスケ(編集部)

関連サイト

源ノ明朝(Adobe)
Typekit
adobe-fonts/source-han-serif at release (GitHub)