【レビュー】“ネット”なしで地図が使える『PRO TREK Smart WSD-F20』はアウトドア最強の時計だった

「コレってどうなの?」がわかる。気になるデジタルグッズの深堀りレビュー。今回は、カシオのスマートウォッチ『PRO TREK Smart WSD-F20』を使い倒します!

カシオ
PRO TREK Smart WSD-F20
実勢価格:4万9561円


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【基本スペック】
Android Wear2.0、GPS搭載、1.32インチ液晶、静電タッチパネル

 

『WSD-F20』ってどんな時計?

カシオのタフ系スマートウォッチがさらに進化

カシオのスマートウォッチ2モデル目となる本機は、同社が誇る「PRO TREK」の名を冠して登場。カラーとモノクロ、2つの液晶を重ねた2層構造のタッチパネルディスプレイを搭載し、圧力やジャイロ、3軸加速度センサーなどを搭載している点は昨年3月に発売された『WSD-F10』と同様だが、本体に低消費電力タイプのGPSを内蔵し、オフライン状態でも使えるカラー地図を搭載しているのが最大の特徴だ。

2層構造の液晶表示を切り替えることで、バッテリー消費を抑える機能がさらに煮詰められ、カラー・モノクロ表示を切り替えることで前モデルより通常使用時のバッテリーの持ち時間を延長。カシオらしく、5気圧防水とアメリカ国防総省制定MIL規格「MIL-STG-810G」に準拠したタフ性能を備えるなど、アウトドアで役立つ機能に抜かりはない。各種アクティビティに対応したアプリも使えるほか、Android Wearを採用したことでマップやカレンダー、翻訳などGoogleの各機能も使用可能だ。同社のアウトドアカメラ「EX-FR」シリーズのリモコンとしても使える。

【2層構造の液晶モニタを採用】

▲ディスプレイをモノクロとカラーの2層構造となっており、通常時はモノクロの時計表示、手首を動かすとカラー表示に切り替わる機能を搭載。

【5気圧防水で「MIL-STG-810G」準拠】

▲アウトドアユースではありがたい米国国防総省が制定する耐久規格「MIL-STD-810G」に準拠する耐環境性能と5気圧の防水機能を実現した。

『WSD-F20』の基本機能をチェック

【スマホと接続して使用する】

▲タッチパネルと手首の動きで操作できるため、本体に搭載されるボタンは3つのみとシンプルな構成。


▲スマートウォッチとしての機能はAndroid Wearアプリを入れたスマホと接続することで使用可能に。

【ウォッチフェイスのカスタマイズが可能】

▲表示画面は地図を活かした「ロケーション」「トラベラー」の2つを筆頭に多彩なデザインから選べる。時計表示から位置情報などの機能に飛ぶことも可能だ。

【Googleの様々な機能を使える】

▲Googleアカウントと紐付けることで、同社の提供する各種サービスが利用可能となる。


▲Googleカレンダー、音声入力はもちろん、翻訳やメッセージ応答などの機能も使える。

『WSD-F20』のアウトドア機能をチェック

【オフラインでも地図の表示が可能】

▲訪問エリアの地図を事前にDLしておけば、スマホとの接続が切れたり、通信圏外になったりしても地図上で位置が確認できる。

 
▲移動の軌跡を確認することも可能。トレッキングで歩いたルートを残しておきたい人にはありがたい。

【5種類のアクティビティを記録】

▲トレッキングやサイクリング、フィッシングなど5種類のアクティビティに対応し、登った高度や速度、釣果などそれぞれに合わせたデータを記録できる。

【知りたい情報を簡単に呼び出せる】


▲「ツール」アプリでは方位や高度、気圧、日の出・日の入り時刻、タイドグラフなどアウトドアで役立つ機能を表示できる。よく使う機能をトップで表示させることも。

 

使い倒しインプレッション

アウトドアでスマホを取り出したくないシーンで役立つ

昨今、時計メーカーの手掛けるスマートウォッチが注目を集めているが、この『WSD-F20』もその1つ。「Gショック」や「PRO TREK」シリーズで存在感を示してきたカシオらしく、アウトドアで使えるタフなイメージを打ち出している。

特に注目したいのが、GPSを内蔵したことにより、事前に地図をダウンロードしておけばオフラインでも地図上に自分の位置や移動の軌跡などを表示できるようになったこと。トレッキングなどで、山の中に入り通信圏外になったとしても手元で地図を確認できるのは、アウトドア愛好家にとってはうれしいニュースだろう。タフに使えるスマートウォッチというだけなら食指が動かないが、この機能が使えるとなると興味が湧いてくるという人も少なくないはずだ。

実際に使ってみると、位置情報の精度は予想以上に高い。地図を起動してから位置を読み込むというよりは、地図上に自分の位置が常にマークされている感覚で、すばやく位置確認ができる。また、GPSに加えて準天頂衛星みちびきや、ロシアのGLONASSからの信号受信にも対応しており、ビルの谷間や山間部などGPSをキャッチしにくい場面でも安定した測位を実現している。

また、アウトドアとスマートウォッチの親和性が予想以上に高いことも実感できた。都市部と違い、山の中などではいちいちスマホを取り出してメールや着信などを確認するのが億劫に感じることも少なくない。特に筆者の場合、MTBで出掛けたりもするので、いちいち自転車を止めてポケット(場合によってはバックパック)からスマホを出すのはかなり面倒。ハンドルを握ったまま、すぐに確認すべき連絡なのかどうか判断できるのは便利に感じられた。

そして思ったよりも便利だったのが音声で地図上のマーキングなどができる機能だ。元々、盤面が小さく文字入力をするのに向いていないスマートウォッチ、加えてグローブなどを付けていることが多いアウトドアにおいて、テキストを入力する代わりに音声が使えるのはかなり利便性が高い。

今後、期待したいのは記録した位置情報を既存のスマホアプリなどに転送できる機能。筆者の場合、「Strava」を利用しているが、そこにデータが送れるようになれば……と妄想せずにはいられなかった。

 

結論

【ここが○】
・スマホを取り出さなくても位置が確認できるオフライン地図が便利
・アクティビティに合わせてデータを記録できる機能が面白い

【ここが×】
・電池の持ちは改善されているものの、位置情報を利用しているとそれほど良くはない
・記録したデータを既に使っている外部アプリに反映できない

タフなアウトドアでこそスマートウォッチの利点は活きる

タフ機能が役立つシーンほど、スマホを取り出したくなかったりするもの。そんな場面でこそ、スマートウォッチは役立つのではないかと感じた。しかも、地図の表示が可能となればなおさらだ。これで、もう少し電池の持ちが良ければ完璧なのだが……。

▲モノクロ表示の時計は、太陽光の下でも見やすい。電池の持ちは良くないが、時計機能のみなら約1ヶ月以上使い続けられる。

【SPEC】
サイズ:W57.7×H61.7×D15.3mm 重量:92g(バンド含む) OS:Android Wear 2.0 ディスプレイ:1.32インチ カラーTFT+モノクロ 2層構造液晶(320×300ピクセル) タッチパネル:静電容量式 防水性能:5気圧 耐環境性能:MIL-STD-810G (米国防総省が制定した米軍の物資調達規格)準拠 センサー:圧力(気圧/高度)、 加速度、 ジャイロ、 方位(磁気) 電池寿命:6~8時間(GPS毎秒測位、精度優先、カラー表示)、約2日(GPS不使用、カラー表示オートOFF)、1カ月以上(時計のみ) 充電時間:2時間(常温)

 

文/増谷茂樹 製品撮影/ 下城英悟

※『デジモノステーション』2017年6月号より抜粋

関連サイト

『PRO TREK Smart WSD-F20』製品紹介ページ
カシオ公式サイト

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