カチャッと接続、合体スマホ『Moto Z2 Play』を使い倒してみた!

「コレってどうなの?」がわかる。気になるデジタルグッズの深掘りレビュー。今回は、モトローラのスマートフォン『Moto Z2 Play』を使い倒します!

モトローラ
Moto Z2 Play
実勢価格:5万8104円


Front


Rear


Right Sidet


Left Side


Top


Bottom

【SPEC】OS:Android 7.1.1 CPU:オクタコア 最大2.2GHz 画面:5.5インチ、フルHD RAM:4GB ROM:64GB 電池容量:3000mAh 外部メモリ:microSD(最大2TB)対応 リアカメラ:1200万画素 フロントカメラ:500万画素 サイズ:W76.2×H156.2×D5.99mm、重量:約145g

 

『Moto Z2 Play』ってどんなスマホ?

背面に拡張パーツを装着できるガジェット

モトローラが展開するSIMフリースマホ「Moto Z」シリーズは、背面に『Moto Mods(モト・モッズ)』と呼ばれるアタッチメントを装着して機能を拡張できる。16年9月より、フラグシップの『Moto Z』、ミドルレンジの『Moto Z Play』の2機種を展開していたが、本年6月に後者の後継機として『Moto Z2 Play』が発売された。

従来機と比べて本体は1mm薄く、20g軽くなった。カメラやスピーカー、バッテリー、プロジェクターなど多種多様なModsを装着した際に、適度な厚みで利用できる。その反面、バッテリーは510mAh分サイズダウンした。とはいえ、急速充電には対応しており、15分の充電で最長8時間駆動可能。スタミナはさほど心配ないだろう。なお、ディスプレイは従来機と同じく5.5インチ・フルHD画質だ。

背面カメラには、新たに「デュアルピクセルAF」の技術を導入。オートフォーカスに使用する画素数が従来の約10倍になったことで、より素早いフォーカスを実現する。

【背面にはMods専用の端子】

▲背面には『Moto Mods』と接続するための専用端子を搭載。カメラやバッテリー機能では、電力の給電・充電もこの端子を通じて行う。

【従来機よりも1mm薄くなった】

▲『Moto Z Play』は厚さ6.99mmだったが、『Moto Z2 Play』では5.99mmとなった。その分、バッテリーは3510mAhから3000mAhへ縮小した。

 

『Moto Z2 Play』の基本機能をチェック

【Modsは背面に装着するだけで使える】

▲『Moto Z2 Play』の背面に『Moto Mods』を重ねるようにして装着する。専用端子の位置を揃えて、両者を近づけるだけで、磁力でカチッと固定される仕組みだ。Bluetooth等は使用しないので、特別な設定は必要ない。


▲端末とModsは強力なマグネットで固定される。Modsだけを手で掴んだ状態でも、重みで落下することはない。取り外しも簡単だ。


▲ホーム画面は横向きでも表示できる。カーナビ機能を使う際など、装着するModsによっては、横向きで使用する方が都合は良い。

【ジェスチャー操作も便利】

▲画面下部の指紋センサーはナビゲーションバー替わりに使用可能。「Moto Actions」アプリで「ワンボタンナビ」を有効にしよう。


▲2回振ってフラッシュライトを操作したり、手首をひねってカメラを起動したりできる。こちらも設定でオン・オフを切り替え可能。

『Moto Z2 Play』の使い勝手をチェック

【Hasselblad True Zoom(カメラ)】

▲装着後、Mods側の電源ボタンを入れるとカメラアプリが起動する。本体横向き時に右手位置にはシャッターボタンがあり、半押しでフォーカスも可能だ。


▲シャッター付近のレバー操作で10倍まで光学ズーム可能。解像度は1200万画素で、センサーは1/2.3インチ。RAW形式で撮れる。

【JBL SoundBoost|Speaker(スピーカー)】

▲内蔵スタンドで、スマホを立てかけて楽曲・動画を再生できる。スピーカーは直径27mmでステレオサウンド対応。出力は合計6Wで、音量は80dB SPLだ。


▲1000mAhのバッテリーを内蔵。スマホ側の電力を消費せずに約10時間出力できる。Mods側にはUSB Type-C経由で充電が行える仕様だ。

【Turbo Powerパック(バッテリー)】

▲スマホの急速充電が行える3490mAhのバッテリーパック。背面側には、給電開始のスイッチと、電池残量を示す4つのLEDライトが搭載されている。


▲同Modsはケースに直接USBを挿入して充電可能。同じバッテリーパックの「Incipio offGRID Power Pack」は、スマホに装着して充電する仕組みだ。

 

使い倒しインプレッション

カチャッと接続、待たずに使えて心地よい

スマホと周辺機器がワイヤレスで接続することで、私たちは多様なケーブルから解放された。コンパクトデジカメで撮影した画像はその場でスマホに転送できるし、台所に置いてあるスピーカーからはスマホで選択した楽曲が再生される。しかし、こうしたワイヤレス接続が毎回うまく機能するわけではない。私たちが原因不明の接続不良に悩んでいる間に、貴重な時間が失われ、代わりに小さなイライラが募っていく。

「スマホの機能を拡張するならBluetoothやWi-Fiで周辺機器を接続すれば良いじゃないか」。きっとそんな声が聴こえてくる。しかし、『Moto Mods』の価値は、専用端子でダイレクトに接続すること、そのものにある。『Moto Z2 Play』の背面に、マグネットで「カチャッ」とくっ付ける。すると、その瞬間にスマホがカメラやスピーカー、プロジェクターに早変わりする。予備バッテリーや替えのカバーを装着する場合も同様だ。単純ゆえの快適さがそこにはある。

Modsは必要なものだけあれば十分だと思う。敢えて言うまでもないが、カメラ好きならハッセルブラッドは外せないし、動画をよく見る人ならJBLのスピーカーが狙い目だ。旅行で使うならバッテリーパックが複数あっても良い。ただし、周辺機器を含めた場合、SIMフリースマホとして値段が「格安」であるとは言い難い。カスタマイズを楽しめるかどうかは、予算次第だ。

『Moto Z』シリーズにおける本体の改善点にも注目したい。従来機では、指紋センサーが「画面ロック解除」のみにしか活用できず、起動後にはあまり役に立たなかった。しかし、『Moto Z2 Play』では、指紋センサー部分がナビゲーションバー(戻る・ホーム・履歴ボタン)として使えるように調整された。また、本体の厚さも1mm削ることでMods装着時の野暮ったさも軽減されている。従来機を単に「合体するスマホ」と表現するならば、新モデルは「合体が楽しめて普段使いできるスマホ」に昇華している。

ちなみに、従来機から踏襲したジェスチャー操作機能も便利。特に、手首をひねる動作で、カメラを起動できるのは快適だ。また、スマホを振ってライトを点灯する機能は、急な停電時など、役立つだろう。

 

結論

【ここが○】
・カメラやCPUの性能向上だけでなく、使い勝手も改善されている。
・『Moto Mods』はカチッと装着するだけで素早く接続でき、心地がよい。
・スピーカーや予備バッテリーなど、お目当ての機能のみを拡張可能。

【ここが×】
・周辺機器を含めると、総額は格安とは言い難いので留意したい。

ガジェット好きにはたまらない「ワクワク」が詰まったスマホ

Modsを付け替えるワクワク感は他のスマホでは味わえない。端末としての魅力は高いと言える。ただし、購入動機が「格安スマホで月々の利用料を下げる」という人はちょっと待った。例えば、本体とハッセルブラッドを合わせると総額約9万円。キャリアのハイエンド機も買える値段だ。

 

文/井上晃(go’s) 撮影/松浦文生

※『デジモノステーション』2017年9月号より抜粋

関連サイト

『Moto Z2 Play』製品紹介ページ
モトローラ公式サイト