高速道路の渋滞もラクラク~。自動運転機能つき新型『エクストレイル』の実力とは?

「コレってどうなの?」がわかる。気になるデジタルグッズの深掘りレビュー。今回は、日産のハイブリッド車『エクストレイル』を使い倒します!

日産
エクストレイル
価格:219万7800円~


Front


Rear


Side


Side

【SPEC】プロパイロット対応 2.0エンジン/ハイブリッド 2WD/4WD、乗車定員:5/7名 サイズ:W1820×H1740×L4690mm ホイールベース:2705mm 車両重量:1450~1640kg 駆動方式:2WD/4WD パワートレイン:2.0L4気筒エンジン/2.0L4気筒エンジン+モーター 最高出力:エンジン108kW(147PS)/6000rpm モーター30kW(41PS) 最大トルク:エンジン207Nm/4400rpm モーター160Nm、燃料消費率:15.6~20.8km/L トランスミッション:エレクトロニックCVT(無段階変速機) 最小回転半径:5.6m 乗車定員:5名(2列シート車)、7名(3列シート車)

 

『エクストレイル』ってどんなクルマ?

プロパイロット対応で先進性を増したタフギア

2000年の初期型登場以来、“タフギア”というコンセプトを変わらず掲げ続けている日産『エクストレイル』。昨今のブームにより、各社ともに街乗り向きのSUVをラインナップしていきているが、『エクストレイル』は変わらずオフロード走行を重視したクルマとして仕上げられている。

現行モデルは3代目に当たり、今回発表されたのはそのマイナーチェンジモデル。最大のトピックは高速道路の同一車線での自動運転を実現する「プロパイロット」機能に対応したことだ。これは、フロントウィンドウに搭載された単眼カメラで前方を監視し、前走車に追随して加減速だけでなく停止・再発進も自動で行ってくれるのに加えて、車線を認識し、その中央を走るようにハンドル操作も支援してくれる。アクセル・ブレーキ・ハンドルの操作を全てサポートしてくれる、自動運転と呼ぶにふさわしい先進機能だ。

そのほかにも、存在感を増した外観デザインや、容量を拡大したラゲッジスペースなど、SUVとしての商品力もさらに向上している。

【プロパイロットに対応】

▲高速道路ではアクセル、ブレーキ、ハンドルのすべてを自動で制御。ハンドルに手を添えているだけで移動でき、渋滞も苦にならない先進的なシステムだ。

【外観デザインもブラッシュアップ】
 
▲フロントは日産らしさを強調するVモーショングリルとLEDのポジションランプを装備。リアコンビネーションランプのデザインも新しく。

 

『エクストレイル』の先進性をチェック

【高速道路同一車線での自動運転を実現】

▲「プロパイロット」機能をONにすると、メーター中央に前走車やハンドルなどのアイコンを表示。車間距離などの調整も可能だ。


▲「プロパイロット」のON/OFFや車速・車間距離の調整、そして3秒以上停止した場合の再発進などはハンドル右手側のボタンで操れる。

【駐車のハンドル操作も自動でしてくれる】

▲駐車時にハンドルを操作する「インテリジェント パーキングアシスト」もオプションで用意。駐車する枠を指定するだけでOKだ。


▲最適な位置にクルマを駐車できるようにハンドル操作をしてくれる。ドライバーは車速の調整をするだけで駐車できる。

【真上から見るアラウンドビューにも対応】

▲車体の四方に搭載したカメラで写した画像を合成し、真上から見下ろすようなビジュアルで周囲を確認することが可能だ。


▲カメラはフロントバンパーとリアゲート、そして左右のミラー下に搭載される。移動物を検知する機能も搭載し、ミラーにも表示可能。

『エクストレイル』の走りと使い勝手をチェック

【道を選ばない走行性能を実現】

▲パワートレインは2.0Lのガソリンエンジンと、それにモーターをプラスしたハイブリッドを用意する。


▲2WDと4WD、そしてオフロードで使用する4WDロックの3モードに対応。道を選ばない走破性を実現。

【ハンズフリーでリアゲートを開閉】
 
▲両手に荷物を持っているようなときは、足をテールゲートの下に出し入れすることでゲートの開閉が可能。車体が汚れているときも触れずに済む。

【ユーティリティもさらに充実】

▲リアのラゲッジスペースは開口部を拡大し、大きな荷物も積みやすくなった。容量も550Lから565Lへと増加している。


▲内装のシート地や床などには汚れや傷が付きにくい防水仕様も設定。軽く拭き取るだけで汚れが落とせるので濡れたギアも積める。

 

使い倒しインプレッション

高速道路の渋滞が苦にならないほど楽になる

昨年発売された『セレナ』に続き、2車種目の「プロパイロット」対応車となった日産『エクストレイル』。高速道路の同一車線内という限定は付くものの、先進の“自動運転”を味わえるクルマとして話題だ。しかし、“走り”を楽しむクルマでもあるSUVに、なぜ自動運転機能を搭載したのか? 発表会の当日、同車の企画担当である遠藤智実氏に疑問をぶつけてみた。

「『エクストレイル』のユーザーはアウトドア遊びを楽しむ方が多い。そうした方は遠出する機会も多いですし、遊びに行った帰りに高速道路を走ることも多いはずです。その帰り道が楽になれば、行った先でのアクティビティをより楽しむことができます」(遠藤氏)

特に渋滞が気にならないほど楽になるので、帰りの混み具合や疲れを心配することなくアクティビティに集中できるのがメリットだという。

遠藤氏の言葉で、より高まった「プロパイロット」への期待を検証するため、試乗は高速道路を中心に行った。「プロパイロット」を起動するためには、まずハンドル右手側の青いボタンを押す。続いて同じく右手側の「SET」を押せば完了。カメラが車線を認識していれば、ハンドルのアイコンも点灯し、車線中央を維持するようにハンドル操作もサポートしてくれる。後は車速や車間距離を調整するだけでOKだ。

特に、自動運転機能の恩恵を強く感じたのは、やはり渋滞しているシーン。前走車が停止すれば合わせて停車し、3秒以内であれば再発進も自動で行ってくれる。3秒以上停まっていた場合でも右手側の「RESET」ボタンを押せば、再発進してくれるので非常に楽だ。

ただ、ハンドル操作については、状況によってはサポートしてくれない場合もあるので、その点は注意が必要。雨が降っている場合はカメラの認識率が落ちるため、ワイパーを通常モードで使用するとハンドルのサポートはしなくなる仕組みだ。

それ以外にもミラーの死角にクルマがいる場合、ミラーの内側が光って知らせてくれる機能や、後退時に横切るクルマを検知する機能など先進的な安全機能を多数搭載。それでいて、オフロードでの走行性能も優れているので、アウトドアを楽しむ人には絶好の相棒になるだろう。

 

結論

【ここが○】
・プロパイロット機能に対応したことで渋滞も含めた高速道路の移動が格段に楽に。
・先進の「セーフティシールド」機能により移動時の“守られている”感がアップ。
・オフロードもしっかりと走れる走行性能はアウトドア遊びにピッタリ。

【ここが×】
・ハイブリッド車のブレーキは踏んだ際のフィーリングがやや甘く感じることも。

先進性を活かした安全機能とオフロードでの走行性能を両立

「プロパイロット」機能は、ハンドルのサポート機能がONにならないシーンはあったものの、渋滞時を中心に高速道路での移動を格段に快適にしてくれる。それでいて、オフロードの走行性能も高いので高速で移動し、アウトドアアクティビティを楽しみたい人には最適だろう。


▲オフロードでの走行性能の高さも実感。初代から変わらぬタフギアとしての遺伝子を感じる走りだ。


▲自動運転機能だけでなく、通常のモードでも運転しやすい。車体の大きさも気になることはなかった。

 

文/増谷 茂樹 撮影/松川 忍

※『デジモノステーション』2017年9月号より抜粋

関連サイト

『エクストレイル』製品紹介ページ
日産自動車公式サイト