プロ直伝、ドローン空撮の3大テクを教えます!

驚きの写真や映像がすぐに撮れる!? 誰でも簡単空撮テクニック

ドローンの魅力は何と言っても空撮。従来、桁違いの手間と膨大な経費がかかっていたような空撮映像を、誰でも簡単に撮れてしまう。とはいえ、空撮にはテクニックも必須。どんな点に気をつけるべきかプロのドローンカメラマン 広瀬和久さんに聞いてみた。

広瀬和久/ドローンカメラマン。俳優・映像カメラマンなどを経て、現在はドローンを使った空撮のプロとして多方面で活躍。(株式会社ツウテック所属)

機体を操る技術と撮影の
テクニックの両方が必要

ドローンに興味を持ったのは、純粋に飛ばす楽しさを味わいたいがためだったというが、そこで撮影した映像を見て、すぐに「これはカメラマンの仕事で使える」と確信したという。「機体の制御とジンバルのおかげで映像が非常にキレイで安定しています。これなら見た人が驚く映像を撮れると思いました」。

それからは、機体を思い通りに操れるように、毎日のように練習を積んだという広瀬さん。まずはちゃんと飛ばせないと、思い通りの映像は撮れないと確信していたからだ。「操作が粗いだけでも映像がカクカクした動きになってしまう。方向を変える操作一つをとっても滑らかに、見ている人が不快にならない動きを心がけています」。

ドローンは風や気流などの影響も受けやすい。そんな中で、被写体を安定して捉えるためには風を読んで風上に向かって“当て舵”のような操作をすることも欠かせないという。「仕事で飛ばす場合は、危険を察知する能力も必須ですから、その辺の感覚は磨かれます。風以外にも電波障害などにも注意が必要です」。特に携帯電話の電波塔やソーラーパネルの近くは電波障害を受けやすいのだとか。

「良い映像を撮るためには安全確保が第一です。そうした条件をクリアして、見た人が驚く映像が撮れた時は本当に気持いいですよ」

空撮の心構え5カ条

・まずは思い通りに機体を操れるようになること
・いつもの練習場所を作ることが上達の早道
・危険を察知する能力を持ち、飛ばさない勇気も
・3Dで被写体をイメージできるようにする
・周囲の人に笑顔で一声かける習慣を身に付ける

 

【撮影した機体はコレ】


DJI
Phantom 4 Pro+
実勢価格:23万9000円
8つのカメラとセンサーを搭載し、機体を制御してくれるので、より安定した映像が撮れるように。カメラの解像度も4Kにアップしている。

テクニック 1

【高度を上げた映像と低空の映像を組み合わせることで立体感を表現】
まずは上空から見渡すような映像で、全体を風景として見せる。橋や塔などの建造物と河川などの自然物を上手く入れ込むのがコツだ。

上空から一気に高度を落とし、橋の下をくぐる。ドローンならではの3Dな動きを活かすことで立体感のある映像が撮れる。機体を操るテクニックがあってこそ成立する撮影だ。

テクニック 2

【ドローンならではの真俯瞰の視点を加えると映像が面白くなる】
高さのある煙突を立体的に捉えられるのも、ドローンでなければ難しい撮影テクニック。特に煙突を真上から見下ろすような俯瞰の視点は、ドローンでなければ不可能な映像と言える。真上に機体をコントロールしつつ、カメラを真下に向けてみよう。

テクニック 3

【前後左右、引き、寄り、俯瞰など視点を変えることで表現に幅を持たせる】
自転車のような動く被写体を追いかけながらの撮影は、機体を操るテクニックと、アングルの見せ方が問われる高度な撮影。後から被写体を追いかけながら、前方にスペースを設けると疾走感を表現できる。

自転車を追いかけながら被写体を立体的に撮影すると、より奥行きのある映像となる。前後左右から撮影するだけでなく、寄りと引きの映像を上手く組み合わせるのがポイントだ。

 

文/増谷茂樹 撮影/向殿政高

※『デジモノステーション』2017年9月号より抜粋