最近ビビッドカラーの家電が増えているのには理由があった!【家電デザインを考える】

近年、デザインのいい生活家電が増えている。とはいえ、人はどうしてそれらに対し、“良いデザイン”だと感じるのだろうか? ここではいわゆる“デザインのいい”家電を11種類の定番デザインパターンに分類し、それに当てはまる代表的な家電を複数ピックアップ。プロダクトデザインに深く精通するセメントプロデュースデザインの金谷勉氏に、なぜその『デザインパターン』に人は魅了され、“良いデザイン”と感じてしまうのかを教えてもらった。

ビビッドなカラーや派手な原色

今や生活家電≠白物家電であり、ビビッドな色使いや派手な原色を前面に押し出した家電が増えている。ユーザーがそれらを抵抗なく受け入れるようになったのはなぜか?

強いカラーは視線を集め空間全体の印象を決める

ファッションの世界では多彩なカラーの服が数多く存在するのは当然のこと。ですが、生活家電は、かつてこれほど豊富なカラバリが展開された時代はなかったと思います。

生活家電は日々長時間目に触れ、長く一緒に暮らすものですから、何よりも安心感が大切。ですので、白ばかりだった時代が長く続いたのも納得ですが、ここまでカラバリが増えた理由は、時代や社会背景が大きく影響していると考えます。インターネットの発達で異文化が近づいたこと、個性や多様性を受け入れるような時代になったことなどが主たる要因かもしれません。

ビビッドなカラーの生活家電は一般的な住環境において、非常に強い影響力を持ちます。ナチュラルなインテリアに囲まれたリビングでも、システマティックに整えられたキッチンでもそれは同じこと。だから、インテリアに調和させるよりは、絵画やオブジェのように、空間に彩りを与えたり、視線を集めることで、部屋に奥行きを感じさせたり、広い印象を持たせることも可能です。複数のカラーを無秩序に取り入れるのではなく、効果的に取り入れましょう。

AIR CONDITIONER

三菱電機
霧ヶ峰 エアコンFLシリーズ
実勢価格:22万7010円~
省エネと快適さはそのままに、家具のように部屋になじむ家電として設計されたエアコン。シンプルなスクエアデザインと、透明なパネルを裏面から塗装し、深みと透明感のある表面仕上げを施したパネルを採用した。

 

VACUUM CLEANER

ミーレ
掃除機 Compact C2 SDAO 0 CY Baby Care
実勢価格:4万3200円
パワフルな高性能モーターに加え、吸気から排気まで理想的な空気の流れを可能にし、効率的な吸引を実現。さらに11重層の独自のフィルターシステムを採用し、チリやホコリ、花粉などの微粒子を徹底的に取り除く。

 

AIR PURIFIER

ブルーエア
ブルーエア空気清浄機 Blueair Sense+
実勢価格:5万8860円
モーションセンサーを搭載し、物理的なボタンさえも一切無くしたミニマルデザインが特徴の空気清浄機。世界No.1の空気清浄性能で、部屋中のハウスダストやホコリを除去し、美しい空気で満たしてくれる。

 

COFFEE MAKER

デロンギ
ケーミックスブティック ドリップコーヒーメーカー CMB6-OR
実勢価格:1万9440円
高級感と耐久性を兼ね備えたメタルボディに、ビビッドなオレンジが映えるコーヒーメーカー。抽出と保湿を別々のヒーターで行うデュアルヒーティングシステムで、コーヒーの香り・味わいをより一層引き立てる。

 

SLOW JUICER

シャープ
ヘルシオ グリーンプレッソ EJ-GP1-G
実勢価格:3万9800円
ゆっくりと食材を押しつぶしながら絞る低速圧縮絞り(コールドプレス)方式を採用。絞りかすの出口を従来より約2.2倍に広げ、葉物野菜を細かく刻むことなくそのまま投入できるようになり、使い勝手も良くなった。

 

ELECTRIC KETTLE

プリンセス
ケトル ステンレス スティール デラックス
実勢価格:6350円
150cc(コーヒー約1杯分)を約70秒で沸かす電子ケトル。ケトル本体はコードレスで、注ぎやすく持ち運びやすい。湯沸かし完了時に自動で電源が切れる自動電源OFF機能と、空焚き防止機能付きで安全面にも配慮。

金谷勉/CEMENT PRODUCE DESIGN 代表取締役社長
1999年に同社設立後、PARCOの広告デザイン、フランフランとの商品企画開発、UNIQLO「企業コラボレーションTシャツ」のディレクションなど幅広くデザインをプロデュース。現在は流通も見据えた形での各地の製造業や工芸業界との協業事業も進める。2013年サバエミミカキでグッドデザイン賞受賞。京都精華大学デザイン学部プロダクトデザイン学科や、金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸学科でも講師を務める。

文/滝田勝紀、鳥居優美 撮影/下城英悟(GREEN HOUSE)

※『デジモノステーション』2017年10月号より抜粋