ひときわ目を惹く丸い家電で、部屋にアクセントをつける【家電デザインを考える】

近年、デザインのいい生活家電が増えている。とはいえ、人はどうしてそれらに対し、“良いデザイン”だと感じるのだろうか? ここではいわゆる“デザインのいい”家電を11種類の定番デザインパターンに分類し、それに当てはまる代表的な家電を複数ピックアップ。プロダクトデザインに深く精通するセメントプロデュースデザインの金谷勉氏に、なぜその『デザインパターン』に人は魅了され、“良いデザイン”と感じてしまうのかを教えてもらった。

印象的なサークルをメインに

サークル基調、もしくはアイキャッチとして取り入れている生活家電が住空間において目を惹く理由とは? 近年数多く登場している理由について考えてみた。

ワンポイント加えることで空間にアクセントをつける

パーソナルユースのプロダクトだと、少々ユニークだったり、マニアックなデザインが出てきやすい傾向にあります。生活家電に関しては逆で、無難で安心感の高いものが多く選ばれる傾向が強いです。

とはいえ、最近はサークル基調、もしくはアイキャッチとするデザインの生活家電が数多く存在するようになりました。これらはダイソンの羽根のない扇風機やアイロボットのロボット掃除機など、機能面からもサークル形状が適しているというものと、ワッフルメーカーやキッチンスケールのような小物調理家電で、パーソナルユースな傾向が強く、かつデザインの許容性が高いものの2つに分かれます。

やはり一般的な水平垂直で構成された住空間にあるだけで、緩急を与えるフォルムは目を惹きますし、ワンポイント加えるだけで、空間にアクセントをつける効果は高いです。

これは、多様化したものを受け入れやすくなった土壌に加え、生活家電の嗜好品化的傾向が強まったこと、さらには最近のリノベーションブームなどにより、リビングやキッチンがオープン化したことなども追い風になっていることが影響していると考えられます。

KITCHEN SCALE

SALTER
デジタルキッチンスケール 4001
実勢価格:1万800円
200年以上の歴史をもつイギリスの測りブランドSALTER。キッチンスケールとしては珍しいガラス天板で、ボウルや皿などを乗せても安定するので計測しやすい。1kgまでは1g単位、最大2kgまで計測可能。オートオフ機能つき。

 

KITCHEN SCALE

SALTER
デジタルキッチンスケール 1030
実勢価格:5400円
液晶表示が横についているので、ボウルなどを置いても表示が隠れにくく作業がしやすい。追加計量機能付きなので、複数の材料も次々に計量でき作業効率もアップ。最大3kgまで、1g単位で計測可能。オートオフ機能つき。

 

WAFFLE MAKER

Cuisinart
縦型ワッフルメーカーWAF-V100J
実勢価格:1万2090円
プレートはアルミダイキャスト製・ノンスティック加工で、ムラなく綺麗に焼き上がり、お手入れも簡単。上部から生地を流しいれて2~3分で焼きあがる。ふんわりからサクサクまで、焼き加減は5段階で調整可能。

 

TABLE FAN

Dyson
Pure Cool Link 空気清浄機付テーブルファン
実勢価格:4万9800円
独自開発の360°HEPAフィルターを搭載し、PM 0.1レベルの超微小粒子状物質を99.95%除去。空気清浄機としてはもちろんサーキュレーターや夏にはスムーズな風を遠くまで送り出す扇風機として、年間を通じて使える。

 

ROBOT VACUUM CLEANER

iRobot
ロボット掃除機 ルンバ960
実勢価格:9万7070円
本体上部にはカメラ、底面には方向や移動距離を推測できるフロアトラッキングセンサーなど多彩なセンサーを搭載。iRobot HOMEアプリを使えば、より細かく掃除モードを設定できたり、外出先から清掃を開始することもできる。

 

SPEAKER

B&O PLAY
BeoPlay A9
実勢価格:23万5360円
デンマーク生まれのオーディオ・ビジュアルブランドのスピーカー。AppleのワイヤレスストリーミングのAirPlayのほか、Wi-Fi、Chromecast built-in、DLNA、Bluetooth 4.0を通じて簡単に接続でき、各種デバイスの音源を楽しむことができる。

金谷勉/CEMENT PRODUCE DESIGN 代表取締役社長
1999年に同社設立後、PARCOの広告デザイン、フランフランとの商品企画開発、UNIQLO「企業コラボレーションTシャツ」のディレクションなど幅広くデザインをプロデュース。現在は流通も見据えた形での各地の製造業や工芸業界との協業事業も進める。2013年サバエミミカキでグッドデザイン賞受賞。京都精華大学デザイン学部プロダクトデザイン学科や、金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸学科でも講師を務める。

文/滝田勝紀、鳥居優美 撮影/下城英悟(GREEN HOUSE)

※『デジモノステーション』2017年10月号より抜粋