後ろ姿も美しい!360度デザインの家電はどこに置くべき?【家電デザインを考える】

近年、デザインのいい生活家電が増えている。とはいえ、人はどうしてそれらに対し、“良いデザイン”だと感じるのだろうか? ここではいわゆる“デザインのいい”家電を11種類の定番デザインパターンに分類し、それに当てはまる代表的な家電を複数ピックアップ。プロダクトデザインに深く精通するセメントプロデュースデザインの金谷勉氏に、なぜその『デザインパターン』に人は魅了され、“良いデザイン”と感じてしまうのかを教えてもらった。

360度デザインでどこから見ても同じ

どの角度から見ても同じ顔に見えたり、本来見えない背面までしっかりとデザインされている360度デザイン。近年そういった家電が増えて、いいデザインと言われる理由とは?

開放的なリノベ空間などで美しく感じられる

結果、どの角度から見ても美しい360度デザインの必要性が高まっています。本来壁側に寄る空気清浄機が、部屋全体の空気の対流効率を考えて、全方位から空気を吸い込み、全方位へ排出するなど、機能性の向上的視点からも求められているのかもしれません。

また、リノベーションを施された開放的な空間を、インテリアや家電によって仕切るトレンドも360度デザインの必要性を高めています。アイランドキッチンやカウンターキッチンなどに置かれる電子レンジや炊飯器などが、背面が端子むき出しでは興ざめです。どこからみても同じように見えること、スッキリとデザインされていることで、近年のトレンドにマッチした空間では特に美しく感じられるのだと思います。

PORTABLE LIGHT

フィリップス
Hue GO
実勢価格:1万584円
スマホで色や明るさを調整できるLED照明。最大300ルーメンの明るさを放ち、1600万色以上の色を再現できる。暖色の白色光やろうそくの灯りをイメージしたキャンドルなど、照明エフェクトは全7種類。

 

AIR PURIFIER

ブルー バイ ブルーエア
Blue Pure 221 Particle and Carbon
実勢価格:6万3180円
本体下部の360度全方向からの吸引に加え、本体上部の直径30cmの大型プロペロファンによるパワフル洗浄で、部屋全体の空気を効率よくきれいにすることが可能に。さらに約1.2kgの活性炭でニオイもしっかり除去する。

 

ELECTRIC FAN

MAINTS
ピルエット MA-001-A
実勢価格:5万4000円
可動範囲まで回ったら戻ってくるという一般的な“首ふり”とは異なり、バレリーナなようvにクルクルと360度回転しながら風を送れる扇風機。流体力学を応用した独自の羽根で、自然に近い優しい風も実現している。

 

HUMIDIFIER

バルミューダ
Rain ERN-1000UA
実勢価格:4万9680円
そのまま上部から給水できるタンクレス構造の加湿器。本体に電源ボタン以外は存在せず、上部のコントロールリングを回したり、クリックしたり、長押しすることで、風量・給水・モードの切り替えなど基本的な操作が行える。

 

AIR PURIFIER

cado
空気清浄機 AP-C200
実勢価格:5万2920円
国際的に権威のあるデザイン賞のひとつ「iF・デザイン・アワード 2017」受賞商品。スリムで継ぎ目のないボディが特徴で、ボディ全面に吸引口を設置。360度どこからでも空気を吸い込めるので、設置場所を選ばない。

金谷勉/CEMENT PRODUCE DESIGN 代表取締役社長
1999年に同社設立後、PARCOの広告デザイン、フランフランとの商品企画開発、UNIQLO「企業コラボレーションTシャツ」のディレクションなど幅広くデザインをプロデュース。現在は流通も見据えた形での各地の製造業や工芸業界との協業事業も進める。2013年サバエミミカキでグッドデザイン賞受賞。京都精華大学デザイン学部プロダクトデザイン学科や、金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸学科でも講師を務める。

文/滝田勝紀、鳥居優美 撮影/下城英悟(GREEN HOUSE)

※『デジモノステーション』2017年10月号より抜粋