木のぬくもりでリラックス。ウッド素材の家電を取り入れ、安らぎの空間に【家電デザインを考える】

近年、デザインのいい生活家電が増えている。とはいえ、人はどうしてそれらに対し、“良いデザイン”だと感じるのだろうか? ここではいわゆる“デザインのいい”家電を11種類の定番デザインパターンに分類し、それに当てはまる代表的な家電を複数ピックアップ。プロダクトデザインに深く精通するセメントプロデュースデザインの金谷勉氏に、なぜその『デザインパターン』に人は魅了され、“良いデザイン”と感じてしまうのかを教えてもらった。

ナチュラル感のあるウッドを採用

生活家電にも取り入れられているウッド。自然の産物であり、住空間にも数多く取り入れられている素材だが、デザイン面からその効果などについて改めて考えてみた。

自然の産物であるウッドはリラックス空間に最適

一般的な住空間に頻繁に使われる素材がウッドです。テーブルやブックシェルフ、ベッドなど、リビングやキッチン、ベッドルームを構成するインテリアにも、言うまでもなく数多く取り入れられていますが、生活家電にも空間との調和性の高さから多くのものに取り入れられています。
 
といっても、リアルなウッドではなく、ウッド調のスキンシールを貼りこむことで対応しているものが、実際のところはほとんどです。と言うのも、リアルなウッドはレザーなどと同様に経年変化が起きやすい素材で、家電との相性は決して良くありません。長期間使っても古くなりにくい量産品であることが求めらることを考慮しても、さらに近年、フェイク素材が全般的に質感も高まり、コスト的にもそちらを採用した方が生活家電には適しているのです。
 
ただ、そんな中でも当然リアルウッドにこだわって採用している家電も存在します。より本物感を高めることで、作り手のこだわりの強さを表し、ユーザー側の愛着を強める効果があると考えます。ウッドは自然の産物ですから、見る者に柔らかい印象を与え、住居をリラックス空間と捉えた際にノイズにもなりにくいのです。

FAN

アイリスオーヤマ
タワーファン木目調タイプ TWF-C71M
実勢価格:5378円
省スペースで広範囲にパワフルな送風ができるので人気のタワーファン。リズム・おやすみ・連続の3つの運転モードが選べ、風量も3段階で調整できる。就寝時に便利な切タイマー付き。リモコンも付属。

 

HYBRID HUMIDIFIER

ドウシシャ
ハイブリッド式加湿器 KHS-501
実勢価格:8750円
ヒーターで水を加熱し、超音波でミスト状にして加湿するハイブリッド方式。水タンク容量約5.5Lで14畳までカバー。ミスト吹き出し口が2方向に独立して変えられるので、広い部屋も隅々まで加湿する。

 

FOOT MASSAGER

DOCTORAIR×amadana
3D フットマッサージャー MF-001
実勢価格:4万3800円
ファスナーでスムーズに足を出し入れでき、ローラーとエアでふくらはぎから足先まで、しっかりもみほぐす。マッサージコースは3通り、強さは3段階から選べる。直接足に触れる中のカバーは、取り外して洗濯できる。

 

COFFEE MAKER


ネスレ日本
ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ PM9631
実勢価格:5980円
シリーズ累計出荷台数400万台を突破。カフェラテやカプチーノなど5種類のカフェメニューが手軽に楽しめるコーヒーマシーン。カップ温めモードや部品が分解しやすくお手入れしやすくなるなど、年々使い勝手も向上している。

 

REFRIGERATOR

amadana
アマダナ冷蔵庫(256Lタイプ) ZR-441
実勢価格:14万7000円
木の風合いを保ちながら耐水性・腐敗食性に優れた強化木を丁寧に削りだし、触れたときのぬくもりと開けやすさを実現。上部が冷蔵室、下部が冷凍室として、シンプルな設計ながら、容量は93Lとたっぷりと確保。

 

REFRIGERATOR

amadana×CLYTIA
ウォーターサーバー
実勢価格(買取):3万5640円
レンタル:1080円/月
インテリアとして使用することを前提に設計されたウォーターサーバー。本体との一体感を重視したボトルカバーは、水の残量がわかるよう透明度のある素材を採用。足元は天然木で作った木製置台で、立ち姿もスマートだ。

金谷勉/CEMENT PRODUCE DESIGN 代表取締役社長
1999年に同社設立後、PARCOの広告デザイン、フランフランとの商品企画開発、UNIQLO「企業コラボレーションTシャツ」のディレクションなど幅広くデザインをプロデュース。現在は流通も見据えた形での各地の製造業や工芸業界との協業事業も進める。2013年サバエミミカキでグッドデザイン賞受賞。京都精華大学デザイン学部プロダクトデザイン学科や、金沢美術工芸大学美術工芸学部工芸学科でも講師を務める。

文/滝田勝紀、鳥居優美 撮影/下城英悟(GREEN HOUSE)

※『デジモノステーション』2017年10月号より抜粋