オフロードマシンがカフェレーサーに!? 奥深すぎるカスタムバイクの世界【おバカ乗りモノ大図鑑】

世界には、まだまだ面白い乗りモノがいっぱいある! ここでは2輪・4輪を問わず、思わず「やれやれだぜ」と呆れるほどクレイジーな乗りモノをデジモノステーション編集部が発掘! テイストを真似したくなるカスタム車から一点モノのコンプリートモデルまで、まるっとお見せしよう。

伝統を踏まえたカフェレーサースタイル

1960〜70年代のイギリスで、夜な夜な改造したバイクでカフェに集い、公道レースを繰り広げていたライダーたち。いつしか、彼らとその乗っていた改造バイクは“カフェレーサー”と呼ばれるようになっていた。低く構えたセパレートハンドルや、後付けのロケットカウルなどが、そのスタイルの特徴で、現代においてもカスタムバイクを仕上げる際の1つの方向性として定着している。

オフロードマシンがカフェレーサーに変身するなんて!

Lions Den Motorcycles
XT600テネレ

ベースとなったヤマハの『XT600テネレ』はサスペンションの長いオフロードバイク。それを言わば正反対の低く構えたポジションのカフェレーサーテイストに仕上げるなんて……。しかも、このバイク、シートは木材を削り出して塗装を重ね、革を貼り付けて製作されたもの。タンクやセパレートハンドルとのバランスで、見事にカフェレーサーに仕上がっている。大排気量単気筒でどんな走りを見せるのか気になるところ。


▲ライディングポジションは元オフ車とは思えない。


▲クラシカルなタンクにCRキャブが渋い!


▲低いハンドルに取り付けられたボタンの造形も見事。

 

もはや芸術の域!?家具職人が作った「曲げ木細工バイク」

Mike Gustafson
MONNOM

カフェレーサーの特徴の1つであるロケットカウルを何と木で作ってしまうとは……。作り手は家具職人だそうで、美しい曲げ加工も納得。ベースはホンダの『CB350』で1973年製。シングルシートも木製で、低めのセパレートハンドルや水平基調のマフラーなどもなどもカフェレーサーの文脈に沿ったパーツセレクトだ。木製パーツ以外の製作技術も高いことがうかがえる。このマシン、2万3000ドル(約257万円)で販売されており、世界中どこでも配送してくれるとのことだ。


▲フロントフォークの逃げ加工もレベルが高い。


▲シートも木製。快適とはいい難そうだが……。


▲サイドビューは完全にカフェスタイル。

 

80年代の『ビラーゴ』が現代的なテイストで生まれ変わる

Classified Moto
SHREVEPORT SLAMMER

V型2気筒エンジンのアメリカンとして発売された『XV920R』(『ビラーゴ』の輸出版)を現代的な技術でリファイン。『YZF-R6』のフロント周りや低めのセパハンでカフェレーサーとして生まれ変わっている。ホイールはホンダ製、リアショックはカワサキ製というパーツのチャンポン具合も楽しい。


▲スッキリと軽そうなリア周り。


▲正面から見るとビラーゴの面影はない。


▲よけいなパーツを省いたシンプルな仕上がり。

 

旧車のドゥカティ『Ducati 860 GT』にターボをブチ込む

Hazan Motorworks
Ducati 860 Turbo

1970年代生まれのレトロバイク『Ducati 860 GT』になんとターボを装着。美しい見た目に反して暴力的なパワーを手に入れている。外観は、小ぶりなカウルに低いハンドル、水平を基調としたデザインなど、カフェレーサーの伝統を踏まえながら、現代の技術を上手く採り入れた仕上がり。ブースト計をタンクに埋め込むなど細かい部分にも気が行き届いている。


▲こちらが後付けされたターボ。


▲メーター周りはシンプルな構成。


▲どんな加速が味わえるのか、乗ってみたくなる。

 

約60年前に生まれたBMW『R50/3』がカスタムで蘇る

Titan Motorcycle Company
A bavarian Bobber

1956年に製造された『BMW R50/3』をベース、元の車両が持つ美しさを引き立てるようにカスタムされた1台。BMWの特徴である水平対向(ボクサー)エンジンのシルエットを活かし、そのほかの部分は極力シンプルにまとめる手法は、旧車カスタムの際に参考にしたいところ。ハンドメイドの小ぶりなタンクはまるで純正のような完成度で、薄手の革製シートやフェンダー周りの処理もレベルが高い。


▲水平基調のスタイルはカフェレーサーを意識した!?


▲薄手の革製シングルシート。


▲タンクにも革製のパッドが貼られる。

文/増谷茂樹

※『デジモノステーション』2017年10月号より抜粋