「Wおどり炊き」で米の甘みとツヤを引き出す!パナソニック『SR-SPX107』【最新炊飯器 徹底比較】

今年も新米の季節がやってきた。それに合わせて最新の炊飯器が続々と登場している。では一番美味しいご飯が食べられるのは、どの炊飯器なのだろうか。今年の特徴は大手メーカーに加えて、新進気鋭の家電ベンチャーなどからも注目の炊飯器が登場していること。大人気の鍋ベースにした炊飯器や蒸気で炊く炊飯器も見逃せない。いち早く全ての炊飯器でご飯を炊いて、味、食感、そして使い勝手をテストしてみた!

パナソニック
スチーム&可変圧力 IHジャー炊飯器 Wおどり炊き SR-SPX107
実勢価格:9万7880円

【SPEC】炊飯容量:0.5~5.5合 食感設定:10段階 最大消費電力:約1210W サイズ/質量:W266×D338×H233mm/約7.0kg

底IHと底側面IHへの通電を0.04秒で素早く切り替えることで、高速交互対流を発生させる大火力おどり炊きと、加圧と減圧を繰り返す可変圧力おどり炊きを組み合わせた「Wおどり炊き」機能により、お米を激しく踊らせて炊くのが特徴。さらに炊飯後期には220℃IHスチームをお米に吹きかけることで、お米一粒一粒を旨味でコーティング。また、同時に加圧追い炊きを行うことで粘りや甘みをさらに引き出せる。スチームは保温時にも有効。最適な量のスチームで、保温ご飯に潤いを与え、さらにアツアツに再加熱できる。炊飯モードも充実。銀シャリ(白米)は10段階で炊き分けができ、50銘柄を炊き分けるコンシェルジュ機能も搭載。

白米炊きたての美味しさ

「銀シャリ・ふつう」にて炊飯。炊飯時間は48分。まず、ツヤ感が非常に高いことに目を引く。ご飯粒も非常に大きく、ひと粒ひと粒のしっかりした粒感が感じられた。食感は「ふつう」モードとしては柔らかめの印象。また、甘みも強め。全体としてのバランスは良く、満足度は高かった。

12時間保温後の変化

スチーム保温機能があるため、ツヤ感はかなりキープしており、ご飯粒の白さも失われていない。ただし、口にしてみると水分がわずかに失われ、パサパサ感を感じた。強めの甘みも維持しているが、保温臭も出始めていた。「スチーム再加熱」機能を利用すれば、パサパサ感は低減できる。

早炊きモードの美味しさ

「高速炊飯」モードを利用。炊飯時間は約24~34分。銀シャリモードと比べて、見た目のツヤ感は同等だが、食感としては柔らかさが強く、やや水っぽい。また、粒感と甘みも弱くなっている。全体としてはツヤ感以外の要素がワンランク落ちる印象。ただし、バランスは取れている。

メンテナンス性

洗う必要があるのはふたにある「うまみ循環タンク」と内ふたの「ワンタッチふた加熱板」、そしてスチーム用の水容器の計4点。「うまみ循環タンク」は大きく、内ふたの構造もシンプルで洗いやすい。また、本体内部はステンレスクリアフレーム採用。汚れをさっと拭けるため、清潔さを保てる。

操作性

ふたには中央のディスプレイを囲むようにボタンを配置。多機能であることもあり、ボタン数は多め。ただし、各機能がボタンで独立しているのでわかりやすかった。

「お米」ボタンでお米の種類を、「炊き方」ボタンでモードが選択できる。銀シャリモードでは、右側の上下キーで10段階の食感が選択できる。

スマートフォン用アプリ銘柄や、炊き方などを設定することが可能。おサイフケータイ対応スマートフォンでタッチして設定を炊飯器に転送できる。

デジタル&家電ライター コヤマタカヒロの評価

艶やかでバランスよく炊ける スチームにより保温ごはんも美味しい
炊きたてのツヤ感、そして粒感ともちもち感のバランスが、特に優れていた。また、甘みもしっかり感じられ、ご飯だけでも美味しく食べられた。また、12時間経った時点での保温ごはんも、劣化が少なく、違和感なく食べられた。早炊き機能は特別早くなく、あまり、メリットを感じない。10段階の炊き分け機能に加えて、50銘柄の炊き分けにも対応する多機能が魅力。様々な銘柄の味や食感の違いを楽しみたいといった方におすすめだ。

コヤマタカヒロ/デジタル&家電ライター PCからAV機器、白物家電を専門分野として執筆活動を展開。モノ誌を中心に、Webニュースやオウンドメディアなどの多岐にわたる。米・食味鑑定士の資格も取得。

※『デジモノステーション』2017年10月号より抜粋