3分で読み解く。正常進化の『iPhone 8』シリーズと新世代『iPhone X』の特徴とは?

8(エイト)とX(テン)で、ナインはないんです。

待望の新iPhoneが、『iPhone 8』『iPhone 8 Plus』、そして『iPhone X』の3モデル構成で一挙に発表されました。「8」シリーズは既発の「6」「7」の流れを汲んだ正常進化モデル、「X」が端末前面のほとんどをディスプレイとした狭額縁と多数の先進機能を盛り込んだ、野心的なモデルになっています。『iPhone 8』『iPhone 8 Plus』が2017年9月15日予約開始で同22日販売開始、『iPhone X』は2017年10月27日予約開始からの2017年11月3日販売開始ということになります。

目新しさはないけれど、堅実にスペックアップしたiPhone 8シリーズ

過去2世代のiPhoneからのデザインラインを継承した『iPhone 8』(4.7インチ画面)と『iPhone 8 Plus』(5.5インチ画面)は、航空宇宙産業グレードのアルミニウムフレームおよび前面・背面にガラスを採用したボディになりました。ボディカラーはスペースグレイ、シルバー、ゴールドの3色です。防水防塵仕様は前モデルから継承。さらに背面には「Qi」準拠のワイヤレス充電機能を備えます。内蔵メモリ容量は64GBもしくは256GBです。

iPhone 8シリーズの画面、カメラ、プロセッサは地道な進化

視野角と色域が広がったとされる「Retina HDディスプレイ」は、iPhone 8だと1334×750ピクセルで解像度326ppi、iPhone 8 Plusであれば1920×1080ピクセルで解像度401ppiになり、後述するiPhone Xには及ばないものの高い画質を誇ります。カメラは解像度こそiPhone 7と同等の12メガピクセルですが、ポートレートモードでの背景ぼかしの改良など、地味に強化されていると言えないこともないのかもしれません。iPhone 8 Plusのデュアルカメラは光学ズームにも対応するとのこと。

外見からはわからないのですが、スマホの頭脳であるプロセッサとして新型の「A11 Bionic」チップ、組み込み型M11モーションコプロセッサを搭載。A11 BionicはiPhone 7および7 PlusのA10チップと比較して最大70パーセントも高速とされていますし、同じくGPU性能は最大30パーセント高速なのだそう。普及が進むAR(拡張現実)や最新のゲームでその性能を発揮してくれそうです。

自慢できる狭額縁の新デザインが目をひく『iPhone X』

プロセッサはiPhone 8/8 Plusと同等の「A11 Bionic」チップ、デュアルカメラの解像度も12メガピクセルと同じながら、今までにない筺体デザインで一目見て新型とわかる新世代モデルが『iPhone X』。フロントカメラ部以外の前面がほぼOLED画面という「凹」型の5.8インチSuper Retinaディスプレイ(2436×1125ピクセル、解像度458ppi)、そして従来のiPhoneでのデザイン的アイデンティティでもあった物理ホームボタンさえ廃止された、他にないルックスが印象的。

顔認識機能「Face ID」を動作させるTrueDepthカメラ

現時点のiOS端末ではiPhone Xだけが備える新機能が顔認識の「Face ID」です。これを動作させるためにフロントカメラ部には顔認識用のドットを照射する「ドットプロジェクタ」や発光イルミネータ、赤外線カメラが並びます。これらのハードウェア類は顔認識以外にも活用できそうな気がしますけれど、今のところは詳細不明ですね。ちなみにFace IDは端末のロック解除はもちろん、Apple Payでも利用できるとのこと。またキャラクターの表情とユーザーの顔の動きを連動させる新機能「アニ文字」にもこうしたフロントカメラが活用されるとされています。

ワイヤレス充電やポートレートモードはiPhone 8同様に利用可能

iPhone Xでなければできない機能は主にフロントカメラ周辺に集約されているものの、iPhone 8および8 Plusが備える「Qi」互換のワイヤレス充電やポートレートモードはこちらのモデルでも同じように使えます。内蔵メモリ容量も64GBか256GBと同等。逆に言うならば、ルックスの目新しさやアップルの顔認証機能を誰よりも早く試してみたいといった動機がなければ、一般的なユーザーはiPhone 8を選んでもなんら問題なさそう。なにしろiPhone Xの価格は、iPhone 8が7万8800円から、iPhone 8 Plusが8万9800円からであるのに対し、11万2800円からと最小構成でも10万円オーバーです。

やや乱暴な言い方になるかもしれませんが、発表された情報から見ると「iPhone 6、7/Plusからの機種変更を考えている一般的なユーザーならiPhone 8/Plus」、「とにかく新しいものが使いたいならiPhone X」と言ってもいいかもしれません。なお、小型スマホを求めるユーザーが期待していた『iPhone SE』の後継機が今回発表されることはありませんでした。しかし現行のiPhone SE、iPhone 6、7シリーズは値下げされた上で当面併売されることになるようですよ。

文/ワタナベダイスケ(編集部)

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