愛車と一つ屋根の下で一緒に暮らしたい!
理想のガレージライフを手に入れた人たち

愛車が好きすぎて、とうとうガレージハウスを建ててしまった達人たち。そのガレージライフを取材すると、
まさに夢の城の住人たちならではの羨ましいエピソードばかり。これは建てない選択肢はないでしょ。

バイク好き畑中夫婦の時間を
つないでくれるガレージ空間

畑中さんは結婚のきっかけもバイクだったという根っからのライダー夫婦。以前はガレージを別の場所に借りていたが、一緒に行かない限り、ガレージにこもっている間は夫婦の時間がすれ違いがちになってしまうことが気になっていたという。

そこで考えたのが、広いガレージと生活空間のつながったガレージハウスづくり。出入り口にメンテナンススペースを置き、その奥にリビングを設置。ガレージで夫がバイクをいじり、妻がキッチンで料理をしていても、すぐに声がかけ合える距離感にしたのだ。ここまでガレージが近いとオイルやガソリンの匂いが気になりそうだが、そこは常時換気扇を動かすことでカバーしている。

「バイクとの距離が近くなり、夫婦の時間も増えました。ゆくゆくはライダースカフェを経営するなんて夢も持っています」(畑中さん)。ちなみに二階部分は完全な生活空間。なるべくオーソドックスなつくりにすることで、コストダウンを図っている。

キッチンにはカウンターが備えられており、ソファーに座ればガレージが一望できる。
壁掛けテレビでレースゲームや、レースの実況中継を楽しむ。
敷地内に駐車スペースもあり、まだまだバイクの増車も可能だ。

DATA

建築費:3000万円
竣工年:2016年
構造・規模:木造・地上2階建て
延床面積:約29.9坪


いつでも愛車を眺められる
贅沢を手にした瀬川さん

もともとガレージ付きの中古一戸建てに住んでいた瀬川さん。愛車のランチア・デルタとともに不自由ないガレージライフを送っていたが、夫婦揃ってバイクに乗り始めたことで事態は一変。どうしてもクルマの幅に合わせたガレージでは、奥にバイクをしまってクルマを手前に置くしかなく、バイクの出し入れに苦労するようになってしまった。

そこで家屋自体の老朽化もあり、建て替えを決意。ガレージの利便性と住宅の住みやすさを考え、ガレージハウスを選んだ。特にこだわったのが、居間とガレージのつながり。壁で明確に分けられているものの、開放感のある大きな窓をつけることで、いつでも居間でくつろぎながら愛車を眺められるようにした。
バイクが出しづらいという問題には、ガレージ全面のシャッター以外に、サイドにバイク用の出入り口をつけることで解決。ガレージ幅を広げることができない場所では参考になるアイディアだ。

外観のイメージは、瀬川さんが幼少期を過ごした農家の古い家がベース。
琴や三味線を嗜む奥様用に演奏部屋を設置。
内部には掘りごたつや土間もあり。壁一面の漫画や本は夫婦共通の趣味。多すぎてガレージにまではみ出した。

DATA

建築費:3000万円
竣工年:2007年
構造・規模:木造・地上2階建て
延床面積:約33.0坪


「壁面収納のおかげで
以前から欲しかった道具や
乗りモノが充実」(露さん)

5年の準備期間を経て、10年前に夢を叶えた露さん。求めたのはクルマ1台、バイク2台が置けるガレージと、夫婦2人、子ども1人が生活できる広々とした空間だったが、購入できた土地は約39.7坪と一般的な大きさだった。そこで採用したのが、2階上にロフト部分を備えたスキップフロア構成。階段から下の階を見下ろすことができ、限られた床面積でも開放感を感じられるようになっている。3階建てとは違い、書類上は2階建ての扱いになるので、構造計算で余計な費用をかけなくて済むメリットもある。

ガレージの壁面には納戸を設置。これにより、床に物を置くことが減り、いつでもキレイなガレージが保てているという。

「賃貸だとスペースが限られて断念しなければならないようなものも置けるようになったので、キャンプ道具をかなり買い揃えることができました。今ではガレージ内で犬を飼ったりもしています」と露さんは新たなガレージライフに満足している様子だ。

2階のリビングとロフト部分は明確に分けられており、リビングからは見えないようになっている。
ガレージ奥にはカフェスペースと奥様の趣味のピアノ。犬や家族と過ごす時間も取れる。
インダストリアルなイメージの外観。

DATA

建築費:2100万円
竣工年:2008年
構造・規模:木造・地上2階建て
延床面積:約28.2坪


「階層ごとに役割を分け、
家族が気兼ねなく
過ごせるように」(傍嶋さん)

かつては都市部のマンション暮らしで、別の場所にガレージを借りていたという傍嶋さんは、結婚と子どもの誕生を機に、郊外への移住と住替えを決意。いつでもすぐ傍にクルマやバイクがあり、以前から憧れていた薪ストーブのある生活を実現するために戸建てのガレージハウスを選んだという。

そんな傍嶋さん宅の地階はガレージで、約12坪というかなりの広さ。奥にはソファーにテーブルなどを設置しており、趣味仲間と愛車を眺めながら語り合えるようにしている。ちなみに1階は薪ストーブを中心とした大型のリビングで、2階はベッドルームやバスルームなどの生活スペース。来客があった場合でも、家族が気負わず過ごせるようにという配慮から階層ごとに役割を分けている。

また、天然素材をふんだんに使っているのも傍嶋さんならではのこだわり。
「本物だからこそ、時間とともにだんだん風合いがよくなる。家族の思い出とともに変化していく家にしたかったんです」(傍嶋さん)

それぞれの階層が明確に分けられた特徴的な外観。
1階には庭とバルコニー。育てた草木を眺めながら、ソファーで一休みなんてことも可能。
オーディオのほとんどは黄金時代と呼ばれた70年代のものを好んで使っている。

DATA

建築費:-
竣工年:2015年
構造・規模:鉄筋コンクリート造+木造・地下1階、地上2階
延床面積:約55.2坪


取材協力:ザウス株式会社 TEL 0120-054-354