子どもを25mは泳げるようにしたい!
パパのためのクロール教え術
①水に浮かべる、水への恐怖をなくす

早いところではすでに6月中から、遅くとも7月からは各小学校ともプールが体育に取り入れられ、水泳の授業が始まります。暑い季節にプールに入れるので当然楽しいイメージがありますが、それは泳げたり水自体が怖くない子限定。魚ではないので、当然泳げない子どもも水が怖い子もいるわけで、実はそんな子どもたちにとっては苦痛であることも。しかも他の体育の授業ではあまり明確に順位などをつけなくなってきている風潮がある中、水泳だけは帽子で色分けなどをして明確に泳げる子、泳げない子と分けられます。泳げない子にとってはこれほど屈辱的なことはありません。

とはいえ、別にそんな教育システムを否定するのではなく、だったら水が怖い子が怖がらなくなるにはどうしたらいいか? せめてどの泳ぎ方でもいいので(さすがにバタフライは選ばない)子どもが25m泳げるようになるには、どうしたらいいかをまとめておきます。

一応、筆者である私デジモノステーション編集長は、幼少期から水泳教室に通い続け、小学校3年生の頃には当時のスイミングスクールの“選手育成コース”、平たくいえば“目指すは五輪!”というエリートたちが集まるコースで日々泳いでいた経歴があります(最後はなぜ毎日魚でもないのに何キロも泳がないといけないのか?という疑問にぶつかり辞めてしまいましたが)。つまり泳げない側から泳げる側へと成長した経験と、それがどのように泳げるようになったかを体験しているからこそ、教える側と教えられる側の気持ちもわかっているつもりです。

まずは物事を身につけさせるには順序があり、クロールで25m泳げるようになるというのも同じことが言えます。いきなり泳げと言っても泳げるようになるものではありません。そのためには以下の5つをプロセスを経れば、誰でも身につけさせます。

①水に浮かぶ感覚を身につけ、水への恐怖をなくそう
②ビート板などで正しい25mバタ足を身につけよう
③けのびで体を伸ばして前に進む感覚を身につけよう
④クロールの手の動きをしっかりと覚えよう
⑤面かぶりクロールなどで25mにたどり着こう

泳ぐ前に体が水に浮かぶ感覚を身につけさせよう

1回目の今回は①水に浮かぶ感覚を身につけ、水への恐怖をなくそう。何よりもこれが大事で、これをクリアしない限り25m泳ぐことは不可能です。

●まずは仰向けの状態で浮かべる


まずは水が怖いという子どもにいきなり潜れ! とか息を止めて顔をつけてみて! と言っても怖さが増すだけで、意味がありません。能動的に顔をつけたくなったり潜ってみたくなるように仕向けるには、まずは自分の体が水に浮くんだという感覚を身につけさせます。というわけで、最初にやるべきことは仰向けの状態で、パパが背中や太ももなどを支えてあげながら、子どもを水面に寝かせて浮かべる感覚を養うこと。その際、話しかけながら一定時間過ごすことで、子どももだんだんとリラックスしてきます。この際に体全体から力が抜け、手足を大の字に伸ばしてあげることが大事です。

●徐々に手を離す時間を長くしていく

大の字状態で体から力が抜けているなと判断したら、今度は少しずつですが手を離す時間を伸ばしていきましょう。子どもの体は浮力により浮いているはずなので、最初はこそっと1秒くらい、そこからだんだんと5秒、10秒とその時間を伸ばしていきます。その際、必ず真横で子どもに話しかけましょう。そして、いつの間にか浮いている状態の際に“ほら、今パパは手を離しているよ”とハンズアップして両手を見せてあげます。そうすると、だんだん子どもが自分自身で“水に浮ける”感覚を得られ、それが泳げないと思ってた子どもにとって大きな自信へと変わり、子どもは楽しくて自分からやってみようという感覚になります。

●顔に水がかかったりしても大丈夫

必ず手足をぶらぶらさせて、とにかく脱力状態、ちょっと沈みそうになったら沈みそうになった手や足を動かすことを繰り返せば、そのうち誰でも大の字状態で30秒とか1分とか浮かべるようになります。そうなると、だんだんと子どもの水自体への恐怖心が希薄になっていきます。ただ、永遠に浮かんでいるわけではないですし、当然市営プールなどの場合、他にも泳いだりしている人もいますから、そういった波が顔にかかったり、それきっかけでびっくりして沈んでしまって、意図せず一瞬潜る形になるかもしれません。でもそれでいいんです。繰り返していけば顔に水がかかっても大丈夫、最初は水を飲んだりしてしまうこともありますが、だんだんと息を止めて潜ることへの恐怖は薄らいで、それどころか自分で潜ってみようという気持ちになるはず。


子どもを25mは泳げるようにしたい!
パパのためのクロール教え術
②ビート板などで正しい25mバタ足を身につけよう<7/2(火)UP予定>
③けのびで体を伸ばして前に進む感覚を身につけよう<7/3(水)UP予定>
④クロールの手の動きをしっかりと覚えよう<7/4(木)UP予定>
⑤面かぶりクロールなどで25mにたどり着こう<7/5(金)UP予定>