生活家電の識者オールスターズが教える 家電の正しい使い方 – 第4回 掃除機

家電は新製品に買い換えることで生活は確かに便利になるかもしれない。ただ、ちょっと待った? 今ある家電を本当にちゃんと使えてますか? そもそも家電は単にスペックが良ければいいものではなく、それぞれのライフスタイルに合わせて、ちゃんと使えてこそ暮らしを楽にするもの。

ここでは生活家電を代表するプロたちと、家電王としてお馴染みの中村剛氏が主催する東京電力エナジーパートナーの動画マガジン「くらしのラボ」がコラボして、身の回りにある家電の正しい使い方を伝授します。

記事と一緒に「くらしのラボ」動画を見れば
今日より明日の暮らしがもっと良くなる!

  • 暮らしに役立つ家電の使い方や情報を家電王が伝える動画マガジン日々の暮らしをより快適にする家電の数々。そんな家電の選び方や使い方、そしてメンテナンス方法までしっかりと動画で紹介しているのが、東京電力エナジーパートナーが運営している動画マガジン「くらしのラボ」だ。
     
    くらしのラボへGO!!

使わないなんてもったいない
吸引力だけで判断するなんてナンセンス
アタッチメントを征するものが掃除を征する!

掃除機は使い方次第でパフォーマンスが変わる家電だ。吸引力が強い掃除機が“最強の掃除機”だと思ったら大間違い。むしろ使う人がどれだけ広いエリアを楽にカバーできるか、アタッチメントこそがポイントと言っても過言ではないのだ。家電・家電量販店ライター 伊森ちづるさんが掃除機の正しい使い方を紹介する。


掃除機は他の家電と違って、使う人が手に持って使う家電だ。そのため、ほうきや雑巾の進化版ともいえる。雑巾を汚れたままにする人は少ないだろう。しかし、掃除機の場合は違う。ダストカップや紙パックのゴミがいっぱいでも使い続けたり、フィルターなどにホコリが付着したまま使用している人も少なくない。

掃除機は、空気と一緒にゴミを吸い込んで集める構造上、空気の通り道の確保が重要だ。メンテナンス不足で、本来のパフォーマンスが発揮できないのはもったいない。アタッチメントも同様だ。アタッチメントを使えば、家の中をもっと清潔に保てる。

特に忘れがちなのが、家具や家電の上、部屋のスミ、窓のサッシなどだ。付属のアタッチメントなら、床掃除のついでにこれらの場所の掃除に取り組めるので、習慣化しやすい。さらに最近は、たたき機能を搭載したふとんクリーナーがわりになるアタッチメント、ハンディクリーナーなのに床掃除もできるアタッチメントなども登場している。掃除機は吸引力だけではなく、「総合力」で選ぶ家電だ。まずは本稿を参考に今持っている掃除機の使い方をアップデートして、掃除機のポテンシャルを体感してほしい。

 

家電hacks! 1

掃除機のタイプを
整理しよう

コードの抜き差しがいらないのがコードレススティック最大の魅力。バッテリー容量が大きいものも登場し、最長連続運転時間が60分前後になるものも出てきた。一方で、コードレススティックはバッテリーなど重いパーツを持ちながら掃除するというデメリットも。手元の負担が気になるなら本体に車輪を搭載しているキャニスターがオススメ。

コードレスキャニスター
モーター、バッテリーなど重い部品を搭載した本体に車輪を備えて動かすコードレスキャニスタータイプ。手元に負担がかかりにくい。

東芝ライフスタイル
VC-NXS2

実勢価格:6万5000円

 

コードレススティック
内蔵・または付属のバッテリーを充電して使うタイプ。一般的に、連続運転時間が長く、パワーがあるほど本体が重くなる。

シャーク
EVOFLEX 
S30

実勢価格:4万4590円

 

コード付きキャニスター
長時間使用しても充電切れの心配がなく、車輪付きの本体で手元が軽いが、コンセントの抜き差しが手間。

パナソニック
Jコンセプト 
MC-JP820G

実勢価格:5万5700円

 

掃除機は風路を確保せよ!

ヘッドから吸い込んだゴミを効率よくダストカップ(紙パック)にためるためには、掃除機各所の”詰まり”を除去して風路を確保することが重要だ。

ヘッド裏のブラシに絡まった髪の毛などは、ハサミを使ってカットしよう。
サイクロン式ではダストカップや細かい塵を分離する部品の目詰まりをチェック。
フィルターなどのパーツは水洗いできるものもあるので、洗ってしっかり乾かそう。
紙パック式で忘れがちな排気口。ホコリがたまっていると風の通りが悪くなる。
意外と忘れがちなパイプ。ゴミの通り道に異物が詰まっていないだろうか?

 

家電hacks! 2

今使っている掃除機を
アップデート

掃除機がゴミを吸い取る仕組みは「電気の力でモーターを回転させて気流を起こし、ヘッドからゴミ吸い取り、ダストカップ(紙パック)にゴミをためる」というもの。ポイントは“気流の通り道(風路)の確保”と、“しっかり床のゴミを吸い込むヘッドの使い方”の2つ。そこで重要になるのが、フィルターなどのこまめなメンテナンスだ。

掃除機は、ヘッドに搭載されたブラシがしっかりゴミをかきだせるよう、ゆっくり動かすのがポイント。肘を伸ばすと疲れにくい。
純正紙パックは隙間なくセットできて気流のロスがない。紙パックそのものの性能も工夫されており、純正紙パックを使ってこそ掃除機本来のパフォーマンスを発揮する。
黄色いマークまで出すと十分な長さが確保でき、動かしやすい。またコードがモーターの熱の影響を受けるのを防ぐ目的もある。

 

家電hacks! 3

個性豊かなアタッチメントで
家の掃除をアップデート

ここ数年、高性能・高価格タイプの掃除機が数多く登場している。それらは、モーターやヘッドの性能など掃除機そのものの性能だけでなく、付属のアタッチメントにも工夫を凝らしている。1台買って、何通りもの使い方ができる掃除機は、複数台の掃除機を持つのに比べて場所もとらないし、トータルで考えるとコスパも良い。

シャーク「Shark EVOPOWER Plus」は、ハンディクリーナーだがアタッチメントの交換で床掃除もできる。
アイリスオーヤマ「KICSLDCP5」は静電モップがセット。家具やテレビなどの家電の掃除にも便利。

東芝ライフスタイル「VC-SG900」はモーターを搭載したふとんツールが付属する。これでふとんクリーナーいらず。

パナソニックの「MC-SBU820J」は、ヘッドが壁にピタっとくっつく構造。その上ワンタッチで小さなノズルに分離可能。

 

家電hacks! 4

通気孔、幅木、隙間、
アタッチメントでキレイに

アタッチメントはすぐに取り出せる場所に置くことが大事。他の掃除道具と一緒にカゴなどにまとめておこう。ホースが付属している場合は、ホースもあわせて使うと、自由度が高くなる。また、床掃除をしたあと、「このアタッチメントで掃除できるところはどこだろう?」と意識することで、家の中の“掃除忘れ”を防げる。

定番のアタッチメントの「隙間ノズル」。先が細くなっているのが特徴だ。家具と家具、ソファーのクッションなどの隙間のほか、部屋の角、窓のサッシ、高い場所の通気孔、忘れがちな幅木、エアコンなどなど。予想以上に幅広く使える。

 

家電hacks! 5

令和時代の
掃除機のあり方は?

体力の衰え、掃除の頻度、住宅事情などによって必要な機能は異なる。例えば、微細なゴミを検知する機能を備えているものを使えば目に見えないゴミも吸い込み、部屋を清潔に保てる(写真上)。花粉の季節、衣類に付着した汚れを吹き飛ばしたいなら、ブロワー機能を備えた掃除機が活躍する。掃除機は「自分が何をどう掃除したいのか」整理してから選ぶ家電といえる。

掃除機は置き場所に迷うことも多い。折りたたんでしまっておける掃除機ならもっと手軽に収納できる(写真下)。リフォームなどを考えるなら、いっそウォークインクローゼットにコンセントを設置すれば、収納しながら充電できて便利だ。

 

  • Illustrationふくだのぞみ

profile:家電・家電量販店ライター 伊森ちづるさん

販売現場、メーカー開発者などに取材を行いつつ、自分で使った消費者目線も盛り込んだ記事執筆が得意。家電の使い方・選び方、ヒットの理由、などについて多数のメディアで発信する。