生活家電の識者オールスターズが教える 家電の正しい使い方 – 第8回 空気清浄機
家電は新製品に買い換えることで生活は確かに便利になるかもしれない。ただ、ちょっと待った? 今ある家電を本当にちゃんと使えてますか? そもそも家電は単にスペックが良ければいいものではなく、それぞれのライフスタイルに合わせて、ちゃんと使えてこそ暮らしを楽にするもの。
ここでは生活家電を代表するプロたちと、家電王としてお馴染みの中村剛氏が主催する東京電力エナジーパートナーの動画マガジン「くらしのラボ」がコラボして、身の回りにある家電の正しい使い方を伝授します。
記事と一緒に「くらしのラボ」動画を見れば
今日より明日の暮らしがもっと良くなる!
- 暮らしに役立つ家電の使い方や情報を家電王が伝える動画マガジン日々の暮らしをより快適にする家電の数々。そんな家電の選び方や使い方、そしてメンテナンス方法までしっかりと動画で紹介しているのが、東京電力エナジーパートナーが運営している動画マガジン「くらしのラボ」だ。
くらしのラボへGO!!
今や部屋の空気をデザインする時代
空気清浄機は24時間365日使うのが正解!
重要なのは機種選びとメンテナンス
空気清浄機の普及率もだいぶ高まってきたが、いまだ「いつ使えばいいの?」「どんな効果があるの?」と疑問に思っている人も多いはず。そこで今回は、空気清浄機の選び方から効果的な使い方、トレンドまで、家電ライター 田中真紀子さんが徹底解説する。
空気清浄機の2人以上の世帯普及率は、いまだ40%超に留まるなど意外と低い。しかし快適な室内環境のために導入はもちろん、24時間365日活用してほしいアイテムだ。消費電力量も微々たるもので、24時間つけっぱなしでも1カ月の電気代は150円~200円程度(弱運転)。それで空気がきれいになってホコリも溜まりにくくなり、上手に気流を活用すれば、冷暖房効率を上げるサーキュレーター的な役割を果たすのだから、消してしまう理由もない。
空気清浄機には、加湿機能が付加したものが多いが、海外製の多くは空気清浄機能のみの単機能型。これは日本の家が狭く、1台で済ませたいニーズがあるからだというが、多機能な分お手入れの手間が増える面倒もある。その点、単機能型は構造がシンプルで、お手入れも定期的に1回フィルターを交換するだけだ。逆に近年はIoT化がいっそう進み、空気の汚れのチェックから分析、モード切替まで、自動で行ってくれるモデルも増えてきた。常に自動で最適な運転を提案してくれるため、空気清浄機の性能を余すことなく使えるようになるだろう。単機能型、多機能型、IoT型とラインナップが広がり続ける空気清浄機は、ライフスタイルに合ったものを選んでほしい。
家電hacks! 1
空気清浄機は24時間使ってこそ!
出しっぱなしにするからデザインにもこだわって
「風邪の季節になったから」「花粉が気になるから」と、空気の汚れが気になるときだけ空気清浄機をつけているという人も多いようだが、そんな使い方はもったいない! 24時間つけっぱなしにしておくことで、空気が汚れる前に清浄化して、ホコリも溜まりにくくしてくれるのだ。もはや空気清浄機は通年家電。出しっぱなしにするから、デザインにもこだわって選びたい。
カドー
空気清浄機
AP-C310
実勢価格:7万4520円

ダイソン
Dyson Pure Hot+Cool
空気清浄ファンヒーター
実勢価格:7万5600円

家電hacks! 2
換気でも空気清浄機が大活躍
空気清浄機があれば換気しなくてもいい、と思っている人もいるようだが、室内に新鮮な空気を取り込むためにも定期的な換気は必要だ。その際も、空気清浄機は消さなくてOK! むしろ気流が換気の効率を高めてくれるのだ。空気清浄機の気流は、冷暖房効率を高めるサーキュレーター的な役割も果たすので、上手に活用したい。

バルミューダ
空気清浄機
BALMUDA The Pure
実勢価格:5万6160円

家電hacks! 3
多機能型?単機能型?
条件に合わせて使い分けを
空気清浄機には主に、加湿機能付きの多機能型と、空気清浄機能のみの単機能型がある。多機能型は、1台で2役こなすため、狭い部屋などに便利だが、お手入れの手間が増えたり、加湿機能を使うと空気清浄機能が落ちるものも。なお置き場所問題の解決には、シーリングライトと空気清浄機を一体化させた天井空清(シャープ)もあり!
多機能型
ダイキン
除加湿ストリーマ空気清浄機
クリアフォースZ MCZ70U
実勢価格:7万7530円

単機能型
ブルーエア
Blueair Blue Pure 231
Particle + Carbon
実勢価格:4万1840円

家電hacks! 4
オートモードはあるといいけど、
なくても大丈夫!
センサーが空気の汚れをキャッチするタイプなら、オートモードにしておけば空気の汚れに合わせて最適なパワーで運転してくれるのでとても便利だが、価格も高くなりがち。オートモードなしでも、日常的には弱~中運転で、外出先から帰ったときや掃除や料理をするときは強運転など、必要に応じて調整すれば問題なし!
ブルーエア
Blueair
Classic 480i
実勢価格:8万784円

家電hacks! 5
メンテナンスは必須!
面倒ならフィルターお手入れ自動タイプを
空気清浄機を使用するうえで欠かせないのがフィルターのお手入れだ。せっかく高性能でも、プレフィルターにホコリが溜まると空気を吸い込む量が減ってしまい、本来の性能が発揮できない。多くのモデルは、掃除機などで吸い取るだけでOKだが、面倒な人や忘れてしまいがちな人はフィルターお手入れ自動タイプを選んでみては。
日立
加湿空気清浄機
クリエア
EP-NVG110
実勢価格:4万2120円

家電hacks! 6
IoTだと何ができる?
これからは空気をデザインする時代へ
最近はWi-Fi機能を搭載し、スマートフォンで操作ができたり、空気の状態がチェックできるIoTモデルも増えてきた。さらに外の空気の情報を入手して、AIが最適な運転を行うなど、一歩先行く運転ができるモデルも出始めている。今や空気はデザインする時代。自分にとって快適な室内環境をきめ細かく作れる時代になってきたのだ。
シャープ
加湿空気清浄機 KI-JX75
実勢価格:6万8170円
