ミラーレスにお疲れのみなさま。安い、明るい、ボケるの三拍子が揃った中華レンズを使ってみませんか

昨年から一気に加速してきたフルサイズミラーレスの世界。レンズを含めて素晴らしくハイクオリティだけれども、システム全体が重い上にめちゃ高い。

だからこそ2019年のこのタイミングでプッシュしたいのがAPS-Cサイズのミラーレスです。ボディがコンパクトで軽いし、しかも1万円台から前景背景どっちもボケボケになるレンズが出揃ってきたんですよ!

持っているのが5年前のミラーレスだって? 大丈夫、そのコの実力も引き出してくれますよ。

ただし、マニュアルフォーカスだけどな!

ンモー、みんなフルサイズばかり!軽くて扱いやすいAPS-Cサイズ以下のミラーレスも見て!

一部のカメラメーカーさま。最近みなさまはフラッグシップのフルサイズミラーレスにばかり気を配っていて、ベーシッククラス・ミドルクラスのAPS-C以下のセンサーサイズの一眼レフ・ミラーレスがおざなりになっていてやしませんか。

いや、わかるんです。フルサイズミラーレス市場が活気づいているいま、ライバルよりも一歩秀でた写真・動画が撮れるように、カメラボディもレンズもキワッキワを目指さないといけないってことはわかるんです。

でもね、単焦点レンズ1本が10万とか20万円しちゃうのって、教育によくないと思うのですおかあさんは。しかも大砲みたいにブッとくて、重さもカメラボディよりヘビー級で首から下げているとレンズが下に下がっちゃってお辞儀しまくり。

製品が売れていない、すなわち市場が沈黙している。だから追加投資ができないという背景もあるのでしょうけど…。じゃ、じゃあまた活性化するそのときまで、中華レンズで遊んじゃうからね!

ボケ味とろーりな写真が撮り放題の7Artisans「55mm/f1.4」

ところで日本には多くのカメラ・レンズメーカーがあるため、他の国のレンズを使うって選択肢を持たない人が多いかもしれません。量販店にいっても日本メーカー以外の品といったら、ライカとカールツァイスを見かけるくらいでしょうか?

でも近年、中国生まれ中国育ちのレンズが輸入されるようになりました。その多くは日本メーカー製APS-C/マイクロフォーサーズミラーレスと合わせて使えるもので、しかもF値が小さい!

おわかりいただけたであろうか。F値が小さいということはすなわち明るいレンズだということ。被写体の背景をボカしやすいんです。この写真はキヤノンのAPS-CミラーレスEOS Kiss Mで撮ったものですが、フルサイズカメラを使ったといっても信じれくれる人がいそうなくらい、ボッケボケです。bokehです。

わがままボディのカメラ&レンズは大きくて重くて、持ち歩くのが億劫になりがちですけど、小さなシステムでもこれだけのボケが楽しめるなら…普段使いのバッグに、カメラを入れるスペースを作りたくなりませんか?

さて。ここまでに出てきた写真撮影時に使ったレンズは7Artisans(七工匠)「55mm/f1.4」。APS-Cのカメラと合わせると、フルサイズ換算で89mmの焦点距離となる中望遠レンズです。

ちょっと古めかしい…というかはプアマンズドライカなスタイリング。まあお値段が1万7100円(公式ECサイト価格・税込)と、ライカのロゴがつくレンズと比べたら20分のいちくらいでしょうか。この価格帯でよくリアルビンテージ感を出せたものだと拍手を送るべきかもしれませんな。

前述しましたがコイツにオートフォーカス機能はありません。ピントリングを自分で回してフォーカスをあわせる必要があります。だから前後左右に激しく動きまくる赤ちゃんやペットの撮影には不向き。もちろん手ブレ補正機能も入っていません。

手ブレ補正の入っていないミラーレスでも夜景が撮りたくなる

でもレンズが明るく約280gと軽めだから、夜景が怖くないのがいいところ。これ、ISO400のシャッタースピード1/13で、手持ちですからね。拡大してみると微ブレはありますが許容範囲でしょう。

そしてISO400で夜景が撮れるってことは、古いミラーレスでもノイズの出にくいセッティングで撮影できるってことになります。なんだ、いいことだらけじゃないか。

ミラーレスカメラの多くには強力なピーキング機能があるから、マニュアルレンズだからと怖がらなくても大丈夫。

いざとなったらピントをあわせてから連写中に、小刻みにピントリングを動かせばいいじゃない。どれか1枚は当たっているさ!

オールドレンズのような写りを個性として捉えたい

レンズとしての完成度は、価格帯を考えるとなかなかに真っ当。ボケ味はなめらかで煩わしさは少なめですし。

でも開放撮影時はピント面が滲んでいますし、紫色の層が入るパープルフリンジも目立ちがち。開放から割れちゃいそうなほどシャープでパッキパキな近代のレンズとはかなりの性能差があります。

じゃあ、光と色のにじみも味わいだと割り切っちゃえばいい。

メインの被写体を柔らかく切りとり、空間内で浮かび上がらせるような写真を愉しんじゃいましょう。最短撮影距離が35cmと短いので、被写体にもグッと寄ることができますし。

コンパクトなミラーレスと合わせたいコンパクトな中望遠

明るい89mm前後のレンズは大きいものばかり。家から持ち出すまでに勢いと覚悟が必要です。でもコンパクトなミラーレスとコイツなら、気軽に手に取れますよね。そしてボケたっぷりの写真撮影に専念できますよね。

広角写真はスマホにまかせると考えると、旅用カメラのお供にもグー。トータルでコンパクトなシステムになるから、機内持ち込み手荷物制限がキツいLCCでもそう負担になりません。

キヤノンEF-MマウントのほかにもソニーEマウント、富士フイルムXマウント、ライカLマウント、マイクロフォーサーズマウントの全5品が日本に輸入されています。お手持ちのミラーレスとカップルで活躍してくれるモデルを、1本選んでみてはいかが?