PC-8001から始まった NECのパソコンの進化をたどる

1979年に本格的なパソコンが登場してから40年。パソコンは様々な形で進化してきた。パソコンが好きな一部のユーザーだけが使う時代から、ビジネスやプライベートで当たり前に使う時代へ。その変化をNECの名機とともに紹介していこう。

日本のパソコン市場を席巻
マイコン期
まだパソコンではなくマイコン(マイクロコンピュータ)と呼ばれていた時代。NECの製品が最も輝いていた時代。

 

[1981年]
PC-6001

キーボード一体型を採用したホビーパソコン。テレビに接続して使う仕組みで、カートリッジが挿せるようになっていた。

 

[1982年]
PC-9801

最大市場占有率9割を占めるまでのヒットとなったPC-98シリーズの初代モデル。PC-8001やPC8801シリーズとの互換性を保ちつつ16ビットに強化した。「情報処理技術遺産」(社団法人情報処理学会)に認定されている。

 

[1985年]
PC-8801 mk-II SR

高いグラフィック機能と、サウンド機能を搭載したホビーパソコン。PCゲーム機としての地位を確立する。

 

[1989年]
PC-9801N(初代98NOTE)

NEC 初のノートパソコン。バッテリー駆動時間は1.5時間で質量は2.9kg。本体にフロッピードライブも搭載する。PC-9800シリーズのソフトウェアが動作することで爆発的な人気となった。「ノートパソコン」の語源となった。

COLUMN
時代を飾ったNEC以外の
注目パソコン

1980年頃はNECと富士通、シャープが8ビットパソコンの御三家。シャープのX68000は高性能CPUを搭載し、家庭で本格ゲームができるのが売りだった。富士通のFM-TOWNSはCD-ROMドライブを搭載。マルチメディア時代をけん引した。そしてソニーのVAIO 505は薄型ノートによるモバイルを実現した革新的な1台だ。

1981年 富士通 FM-8

1988年 シャープ X68000

1989年 富士通 FM TOWNS

1995年 ソニー VAIO 505

 

こんなとがったPC作ってました
Windows期
OSを始めソフトウェアが統一された時代
独自のハードウェアやアイデアを積極的に提案

NECのパソコンに大きく変化が訪れたのがWindows 95の登場だ。ハードウェア仕様が独自だったため、NECのパソコンには独自仕様のWindows95が搭載された。阪神大震災により、NEC仕様のWindows 95の開発が遅れたときはビルゲイツ自ら『Windows 96にしても待つ』と言ったそうだ。Windows期以降は、ハードウェアで独自性をアピール。レノボグループに加わった後も様々な挑戦は続いている。

[1992年]
PC-9821(98MULTi)

PC-9801シリーズの上位モデル(後継機)として登場した9821シリーズの初代モデル。

[1994年]
98MULTi CanBe

テレビや倍速CD-ROMドライブ、FAX機能などマルチメディア機能を多数搭載した家庭用の一体型パソコン。

[1995年]
98MATE
ValueStar

PC98シリーズにNEC独自のWindows 95を搭載したモデル。Windows95/Windows3.1を初回起動時に選ぶことができた。

[1997年]
PC98-NXシリーズ

米Microsoftが提唱した「PC98システムデザイン」を採用したパソコン。98とついているが、PC-9801シリーズ用のアプリケーションは動作しない。USBポートをいち早く搭載するなど先進性が高かった。

[1999年]
simplem

生活空間で使うパソコンを想定して開発された液晶ディスプレイ一体型モデル。ワイヤレスキーボードやワイヤレスリモコンの採用、高い省スペース性などは、現在のパソコンデザインの元となっている

[2005年]
VALUESTAR W

32インチの大型ディスプレイを採用した一体型モデル。リビングでの使用を想定しており、テレビ録画機能なども兼ね備えている。

 

新たなチャレンジをスタート
レノボ期
薄さや超軽量などPCとしての本質機能を追求

[2012年]
LaVie X

15型ワイド液晶ディスプレイを搭載しながらも薄型ボディを実現したノートパソコン。大型ながらモバイルできる。

[2012年]
LaVie Z

超軽量のUltrabook規格に対応した超軽量モデル。13.3型ディスプレイを搭載しながら875gを実現。当時ダントツの最軽量を実現していた。8.1時間のバッテリー駆動にも対応。ここから、薄型スリムノートで存在感を示していく。

COLUMN
パソコンが普及する前は組み立てキットが主流だった

『PC-8001』の前は、自分で組み立てるマイコンキットが秋葉原などで販売されていた。『TK-80』は76年にNECが発売したマイコンキット。元々は装置メーカー向けに開発したのだが、一般ユーザーのホビー用途で売れた。これが『PC-8001』に繋がった。

  • textコヤマタカヒロ