オフの時間を本気で料理に費やす “料理男子”が増えてるみたい|週末ごはん

週末ともなれば朝から黙々と料理に勤しみ、家族や恋人、友人たちにふるまう男性が増えている。道具に金をつぎこみ、食材にこだわり、時間をかけて料理を楽しむ……。そんな、週に一度のキッチン・アクティビティで、この週末、みんなの胃袋とハートを満たしてあげようじゃないか。

“こだわりを披露する場”になる料理男子のためのSNSって?

「残業禁止の規定とか、プレミアムフライデーとか……実は、現代って時間にゆとりがあるんですよね。だからこそ、これからはそんな“余った時間”をどうデザインしていくかが大事になる。その中で、料理ってすごくいい時間の使い方だと思ったんです」

こう語るのは、8月にスタートした料理男子SNS「.cook(ドットクック)」のディレクターを務める、amidusの浦田友恭さん。自身も週末はもちろん、平日でも「ストレス解消を兼ねて、夜中から1〜2時間料理しちゃう」ほどの料理男子なのだとか。

「調べてみると、男性に限っていえば『料理に時間を使えば使う人ほど、お金もどんどん使う』ことが分かったんです」

そう。奥さんや彼女が心底あきれてしまう、エンゲル係数高めの週末ごはんだ。

「でも、そんな料理男子たちを集めれば、新しいマーケットを作れるんじゃないか? 余った時間をデザインできるんじゃないか? そう考えて『.cook』を起ち上げたんです」

『.cook』では、料理好き男子がコミュニケーションを図れることはもちろん、前月の料理頻度や料理に使った金額、ふるまった人数などを入力することで、その月の「料理ランク」が5段階で表示される。このランクを上げることで、サイトへのオリジナルレシピの掲載や、素人料理男子による料理バトルへの出場、さらには出張料理男子ケータリングサービスへの参加が可能になるという。

「趣味でもこだわって料理している人はたくさんいます。でも、家族とか親しい友だちとか、ふるまう相手が限られてしまうんですよね。『.cook』では、そんな、世の中に点在する“こだわりを披露する場がない人たち”をつなげて、料理を食べてもらう空間や、人前で料理できるステージを作ってあげたいと考えているんです」

料理って、食べるだけではなく企画やプロセスを楽しむもの

浦田さんに話しを聞いた当日は、ちょうど、自分の料理をカフェに訪れる人々にふるまう日だった。

「友人の紹介でお店を借りてカレーを作りお客さんにふるまったんですが、これは私も初めての試み。今後は、もっとこういう機会を作っていきたいですね。というのも、これからはパラレルキャリアが推奨されていく時代になると考えていて、そこで大切なのは、副業でどんな楽しいことを実践できるか。料理はその選択肢のひとつになると思うんです」

そんな浦田さんが料理にハマり始めたのは大学生の頃。お酒を飲むようになり、つまみを作るようになってから、料理が楽しくなってきたのだという。

「社会人になってお金に少し余裕ができてからは、調理器具にもこだわるようになりました。作家の器や、いい圧力鍋を買ってみたり。この寸胴は、家で使えるちょうどいいサイズだったので骨董市で購入。包丁は、いい切れ味が持続する貝印の『旬』を使っています」

この日、浦田さんが作ったのは「エビ油キーマカレー」。

「エビ油と燻製挽肉で旨みをぶつけまくったカレーを作りたいと思って、いちからレシピを考えました」

そんなカレーは、浦田さんが語るとおり、旨みたっぷり。ごはんといっしょに食べるのもいいけれど、お酒と合わせても楽しめるパンチの効いた味わいだ。

いきなり、ハードルの高い料理にトライする必要なんてない。まずは、いつもよりひと手間、ふた手間かけて、週末ごはんを楽しんでみてはいかがだろう? きっと、家族も、恋人も、友だちも、みんなが笑顔になるはずだから。