アイロボットが考える家庭内の働き方改革とは?

これからはロボット掃除機が
もっと必要な時代になっていく

ロボット掃除機の市場をリードするアイロボットは、画期的な新製品を投入すると同時に、新たなサービスもスタート。さらなる普及に意欲を見せている。その狙いをアイロボットジャパンの挽野社長の言葉や家庭の変化から探る。

  • Profile
    アイロボットジャパン
    代表執行役員社長
    挽野 元さん

 

一家に1台のロボット掃除機が
家事を大きく変える

初代ルンバが発売されたのが2002年。それから17年の歳月が過ぎ、ロボット掃除機は世界中で利用されるようになった。日本でもルンバは順調に売り上げを伸ばし、多彩なモデルが登場。国内の累計出荷台数は300万台に上る。しかし、2019年4月における世帯普及率はわずか5.1%にとどまっている。もちろん他社製品を含めれば数字は増えるが、まだまだ「誰もがロボット掃除機の便利さを実感している」という状況にはほど遠い。

アイロボットはこうした現状を打破すべく、新たな製品投入やサービス提供に意欲的だ。アイロボットジャパンの挽野社長は昨晩秋に「ルンバの世帯普及率を2023年までに10%に伸ばすことが目標」と明言。ただし、この数値はさらに先を見据えた中間目標でもあるようだ。

「アイロボットジャパンはすべての家庭にロボット掃除機を届けることを目指す『一家に1台』を追求します。そのための新規事業のひとつとして、サブスクリプションサービスを日本で始めたのです」

ここまで普及を強く願う背景には、この20年ほどの社会の変化がある。その例として先述の発表会では、キャリアプランの多様化や女性が働きやすい環境を求める動き、家族の役割分担の変化が挙げられた。掃除の時間や担当する人、さらに家事全般への意識が変化してきた今、家庭内でも働き方改革が求められるようになってきたのだ。

掃除を自動化するメリットを
誰もが実感する時代に

その働き方改革の一翼を担うのが、ロボット掃除機だろう。ルンバが発売された当初は、その利便性に疑問を抱く人もいたが、今は誰もが「すぐ買えなくてもできれば欲しい」と思う家電になった。掃除を自動化し、その作業から解放されることのメリットが認められるようになったのだ。

そして従来のロボット掃除機が担ってきた掃除の自動化をさらに促進させるのが、今年登場したルンバi7+とブラーバ ジェット m6だ。部屋中のゴミを隅々まで取り除き、床の汚れも拭き取る。しかもアプリを使えば、ユーザーが直接操作する必要はほとんどない。まさに家庭の働き方改革をすぐにでも実践できる、現状のベストな選択肢と言えるのではないだろうか。

挽野社長は「我々のミッションは『ロボット技術で人々の生活を豊かにすること』」と語った。手間をかけずに家族がきれいな部屋で過ごせる。アイロボットの製品はそんな豊かさを今後より多くの家庭に届けるだろう。

専用アプリを使うことで、外出先からの操作や決まった時間に自動運転させることが可能に。自宅にいなくても掃除できるようになり、掃除の概念が大きく変わりつつある。
室内環境の変化も、ロボット掃除機が求められるようになった要因のひとつ。仕切りのないLDKやフローリングの床が増え、掃除の方法も昔とは大きく変わってきた。

掃除の自動化に挑み続けるアイロボット

1990
アメリカでアイロボット社が設立される

2002
初代ルンバが登場

2007
自動充電や掃除予約に対応した「ルンバ 500シリーズ」を発売

2011
「ルンバ 700シリーズ」に高速応答プロセス iAdaptを搭載

2014
床拭きロボット「ブラーバ 380j」をリリース

2015
スマホでの操作に対応した「ルンバ980」が登場

2019
「ルンバi7+」でゴミの自動収集を実現

ルンバi7シリーズと連携する「ブラーバ ジェット m6」が登場

  • text高橋 智
  • photo湯浅立志(Y2)、田口陽介