ファン垂涎のコレクションからスターウォーズ世界を体験できるインタラクティブコンテンツまで。STAR WARS Identities: The Exhibitionが熱い

映画のみならず、アニメやマンガ、小説とメディアを超えた広がりを見せ、世界中のファンを魅了し続けるスター・ウォーズシリーズ。2019年末のスカイウォーカーサーガ完結編「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」の公開を記念した世界巡回展覧会「STAR WARS Identities: The Exhibition」が日本に上陸。豪華な展示内容を紹介したい。

あの衣装やプロップを目にするチャンス

この展覧会ではスター・ウォーズの劇中で使われた衣装や小道具、さらに映画の世界観やキャラクターを検討するコンセプトアートなど、実に200点以上の膨大なコレクションがずらりと並ぶ。エピソード1~6に、「フォースの覚醒」からはもちろんのこと、アニメでのみ展開された「クローン・ウォーズ」のアイテムまで網羅。各キャラクターの展示では、その誕生秘話が音声ガイドで確認できる充実ぶりだ。

C-3POやR2-D2、バトル・ドロイドに加え、昆虫型の頭部を持つプロトコルドロイドRA-7といったレアなロボットも。本物ならではの質感の高さがたまらない。

映画本編ではちょい役でしかなかったものの、高い人気からさまざまなスピンオフが作られるまでに至ったボバフェット。こちらはアームガードの色が少し薄いエピソード5バージョン。

ファントム・メナスで、アナキン・スカイウォーカーの資質を確かめるために使われたメソン・テイロスコープとコムリンク。むき出しの部品が組み合わされた、どこかジャンクっぽさを感じさせる小道具のカッコよさもスター・ウォーズの魅力だ。

旧三部作で強烈な印象を残す悪役、ジャバ・ザ・ハットの瞳。すでにスーツが失われたことを考えると、パーツだけでも希少だ。

エピソード1のポッドレーサーたち。そのほとんどはCGで作られたが、中には実際のパペットが使われたキャラクターもいた。一番手前のセブルバのみ、デザイン見当用のモデルだという。

ジャバに囚われたレイア姫の衣装とカーボナイト凍結されたハン・ソロのレリーフ。実物を目にするとまた迫力が違う。

初期のルークのデザイン画。エピソード4の草稿の時点ではルークに変わってプリンセスを登場させることも検討された。結局没になったが、この女性のルークがレイア・オーガナというキャラクターとなったという。

クローン・ウォーズの人気キャラクター、アソーカ・タノ。登場した作品はすべてアニメーションかCGで制作されたものだが、デザイン検討用のモデルも作られた。

ずらりと並ぶ帝国艦隊のプロップモデル。まるでこのまま戦闘が始まるかのような迫力だ。

砂漠をさまようR2-D2とC-3POのコンセプトアート。この時点のC-3POにはデザインに大きな影響を与えたという映画「メトロポリス」の機械のビーナスに近い印象を受ける。

「ミンチ」と呼ばれていたデザイン検討時のヨーダ。どこかおちゃめに感じる目はアルバート・アインシュタインを基にしたものだ。

スター・ウォーズの看板ともいえる宇宙船ミレニアム・ファルコン号。細部に至るディテールに注目。

アナキンやルーク、オビワンといった主要なジェダイだけでなく、プロ・クーンやキット・フィストーといったジェダイ評議会メンバーのコスチュームも展示されていた。

自分だけのキャラクターを通してスター・ウォーズ世界を体感

ただの展示会に留まらないところもまたSTAR WARS Identitiesの面白さ。アイデンティティーズが意味するように、自分の趣向や考えを反映したキャラクターをつくりあげ、スター・ウォーズの世界で成長していく姿を目にすることができる。人間とはなにか、日々をどう過ごしていくか、といった深イイ内容のビデオや質問も多く、大人はもちろん、子供も楽しんで人生を考える時間が持ててしまうのだ。

種族は人間だけでなく、スター・ウォーズに登場するあらゆる種族が登場。筆者は始めてエピソード6で見たときから、その愛らしさと凶暴さのトリコになったイウォークを選んだ。

会場ではリストバンドを使い、様々なインタラクティブ・コンテンツにアクセスしていく。

遺伝子は人間の姿や能力に大きな影響を与える要因。アイデンティティーズでは体の大きさやフォースの強さなど、スター・ウォーズ世界で過ごす上で重要になるパラメータを自由に決定することができる。

どのような親元で育ったかは人格形成の重要な要素。ここでは4種類の傾向から自分のキャラクターの親の性格を選べる。

育った場所はコルサントやナブー、クラウド・シティなどスター・ウォーズに登場する惑星から自由に選択できる。各惑星によって文化が違い、故郷でメジャーな産業や休日の過ごし方など、自分の育った環境を作り上げていける。

どのような能力を身につけていくかを選ぶことで、師事する相手が見つかる。筆者はリスクを恐れない強い精神力を身につけるため、ダース・ベイダーに弟子入りした。

性格診断を行う数々の質問も。こちらを見つめる無表情なイウォークがとてもかわいい。

 

人生の節目となる出来事はルーレットで決定。何度か試したが、故郷の惑星をデス・スターで破壊されたり、ワンパに殺されかけたりと散々だった

同じ師を持ちながら異なる道を選んだスカイウォーカー親子のエピソードを通して、状況や環境がどのように選択に影響を与えるかなど、各展示スペースの最初にはスター・ウォーズを通して人生を考えるビデオコンテンツが流れていた。

展示の最後には、自信がつくりあげたキャラクターがどのように育ったかが確認できる。映画のポスターにできそうな絵の完成度はうれしい。写真はジェダイになりながらも、トラウマから皇帝に恭順を示した筆者のイウォーク。

STAR WARS Identities: The Exhibitionは2020年1月13日まで東京都品川区の寺田倉庫G1で開催中。前売り券が大人3200円、小人2000円、小人1人以上を含む家族4人用の親子チケットが1万円。当日券は大人3500円、小人2300円と少々高額だが、これだけのコレクションとインタラクティブ・コンテンツが日本で楽しめる最後のチャンスになるかもしれない。ファンなら行かない理由はないハズだ。