大人の川遊びに必要なのは?子供らしい遊び心と安全への心がけだ【最高の遊び、こだわりの道具。】

【最高の遊び、こだわりの道具。】

“遊びに生きる”を憧れだけで諦めない! 無理なく家族を巻き込む方法を教えます。
父親である前に男子である――。だからこそ、自分ならではの最高の遊びは譲ることはできない。とはいえ、日常の家族との時間だってもちろん大切だ。だからこそ答えはひとつ。それは遊びを満喫しつつ、そこにしっかりと家族も巻き込んで、こだわりの道具なんかもちゃっかり手に入れて、自分と家族両方の時間を楽しいものにすること。欲張ったっていい。それが現代の父親が目指す正しい姿だと本誌は提案したい。ここでは実際にカッコよく遊ぶ父親8人が、どのようにして自分の趣味や遊びの領域に自然と家族を巻き込み、最高の遊びのスタイルを確立しているかを紹介しよう。

CASE:PACKRAFT

1人乗りのボートで川を下るパックラフト。最近、注目を集める川遊びのアクティビティを小さなお子さんがいるお父さんは、どのようにして楽しんでいるのだろう。また、家族を川へ誘う方法とは?

急流用のゴムボートにグループで乗り込み、アグレッシブに川を下っていくスリリングさが魅力のラフティング。それに対して、1人乗りのボートで、自由気ままに川遊びができるアクティビティとして、最近注目を集めているのがパックラフトだ。

カヌーやカヤックに比べて、水面に接する面積が広いため、安定感に優れ、流れがおだやかな川や湖であれば、そこまで高いスキルがなくとも、漕ぎ出すことができる。もちろん、経験を積めば、ラフティングのように流れのあるエリアも攻めることができる。

加えて、ボートはインフレータブル(空気充填型)なので、空気を抜けばコンパクトになる。それこそバックパックにも入るし、車のトランクでもスペースを取らないので、持ち運びや保管にも優れているのだ。

このパックラフトで遊びつつ、子供との充実した川遊びを実践しているのが平井琢さんだ。平井さんは、関東のラフティングスポットとして有数の埼玉県秩父郡長瀞町で、川下りのツアーを運営する『アムスハウス長瀞ラフティング』の代表である。

よく晴れた日の朝、平井さん一家と向かったのは長瀞を流れる荒川の河原。このあたりは上流域にあたるが、流れはおだやかで、美しい自然が目に眩しいほどの場所だった。

手際よくパックラフトを準備して、ライフジャケットを付けた2歳の湧くんと、早速ウォーミングアップ替わりにウォーターガンで遊び始める。平井さんはレスキューのインストラクターも努めているため、川での安全な遊び方には詳しい。文字通り命綱となるライフジャケットは愛犬にも着させている。

しばらくすると、長瀞の名物でもある川岸の岩畳から、パパと一緒に川へジャンプ! 無邪気に遊ぶ平井さんに釣られるように、湧くんも新たな川遊びに次々とチャレンジするのだった。

「僕がそもそも川遊びが大好きですから、最初は自分の趣味に湧を付き合わせている感覚でしたが、最近は湧自身も川にも慣れてきました。パックラフトにも一緒に乗り込んでいると、気持ち良さそうにしています」

親子で急流をガンガン下るのは、しばらく先の話になりそうだが、湧くんにとって川がいい遊び場になれば、休みの日の行き先候補として「川」が上位にランクインする。自分の趣味のフィールドに家族を自然と迎える、これこそ父親にとって理想の家族サービスに違いない。

気づいたら子供が自然と触れ合う川遊び5つの方法

パックラフトを軸に、子供目線の遊びを取り入れる。といっても自然相手では、遊びに飽きることはない。そして、父親の力強さを発揮できるパックラフトの登場で、親子のアクティビティは濃い思い出になる。

Point01
持ち運びに便利なパックラフトで遊ぶ

空気を入れて膨らませるインフレータブルボートであることが、パックラフトの最大の特徴。重量にして3㎏前後と軽量で、コンパクトに折りたためるため、トレイルの途中での川下りもできてしまうのだ。今回、チョイスしたのはモンベルが扱うパックラフトブランド・ココペリの『キャストアウェイ』というモデル。背もたれ付きのシートが装備され快適。空気入れの弁が、逆止弁のついた2重構造のため、空気が逃げ出さない点も使いやすい。


モンベル
キャストアウェイ
実勢価格:12万4200円

重量は3.4kg。船体の空気室が2分割されているので、一部が破れても浮力を維持できる。といっても船体に使用されているのは、激流用と同等の強度でタフさも十分。

Point02
待望の360度カメラの防水ハウジングで撮る!

清流の上をスーッと進む。見上げれば青空、左右には秩父の名物でもある奇岩が迫る。ぐるりと周りを囲む大自然をあますところなく撮影するには、やはり360度カメラのTHETAが最適。ただ、これまで水中でも撮影できるハウジングがなかったのだが、ついに10月中旬に水中ハウジングケースが発売になる。ハウジングを装着して撮影しても、画面を狭めるようなことはなく360度を捉えている。利用シーンが一気に広がる待望の製品発売にも期待大です。

RICOH
THETA V
実勢価格:5万6700円

RICOH
TW-1
実勢価格:2万4300円

4K動画撮影と、360度空間音声記録対応の『THETA V』。水中ハウジングケースは、デザイン的にもかわいい。

Point03
ウォーターガンが、子供の気分をアゲる

子供と大人が同じ土俵で遊ぶときに、ウォーターガンはかなり面白い。力のない子供でも、トリガー式ではなくポンプ式のモデルであれば、射程距離を伸ばすことができる。また、水の供給についても、背中にタンクを背負うモデルがあるので、面倒な補充の回数も少なくて済む。それに、大きなタンクを背負うというギミックは、子供にとってはカッコイイのである。湧くん大のお気に入りで、手放すことなく、父親の猛攻に応戦した!

Point04
大自然を理科の教室に!

せっかく自然のなかで遊ぶなら、アクティビティのなかに“お勉強”の要素を入れたくなるのが、欲張りだけど親心。そこで注目したいのが、この通称、“箱めがね”と言われるアイテムだ。よく海女さんがサザエやアワビ、ウニなどを獲る際に船の上から海底の様子を探るために使われる道具。筒底にはめ込まれたプラスチック板を水面に入れ、上から覗くと水の中が驚くほどよく見える。小さな生き物でも見つかれば、子供はしばらく見入るだろう。

CAPTAIN STAG
箱メガネ
実勢価格:2070円

サイドに持ち手が付いているので扱いやすい。底面のプラスチック板部分も広めの設計。

Point05
子供の安全は、親の愛!

子供とのアクティビティにおいて事故は何としても避けなければいけない。そのため「安全」には細心の注意を払いたい。モンベルのライフジャケットは、キッズサイズもラインナップされている。ちなみに、国際的なレスキュー資格を持つ平井さんによれば、「川で溺れた際には、流れの強い場所で無理して元いた場所まで戻ろうとせずに、流れに乗って下流に向かい、流れがゆるくなった場所で河原まで泳ぐことで難を逃れられるます」とのこと。

モンベル
フリーダムKid’s(85〜125cm用)
実勢価格:5724円

2歳児の平均身長である85㎝から対応しているキッズ用ライフジャケット。背面のピローが頭部の浮力を補助する。また、股部にはずり上がり防止のクロッチベルトを装備。

 

『デジモノステーション』2017年11月号より抜粋。