ヴィンテージ・ルックなラジオスピーカーなら、日常にそっと寄り添ってくれるはず|今日のレコメンド

今や、ワイヤレススピーカーはいろんなデザインが展開されている。どれもずいぶんと洗練されているし、洒落てるんだけど、Tivoli Audioの存在感は群を抜く。2017年9月に発売されたばかりの『Model One Digital』も、機能は“今”で、ルックスは“クラシカル”。僕らの部屋には、こんな1台がいいんじゃない?

クロスの名声を広めたのは、マイルスも愛したスピーカー

プロダクトのたたずまいはクラシカルだけど、Tivoli Audioの創設は2000年とそれほど古くない。ただ、創設者のヘンリー・クロスは「世界オーディオ業界名誉殿堂」に選ばれ、ピュアオーディオの世界ではよく知られた人物だ。

マサチューセッツ工科大学在学中の1952年、師であったエドガー・ウィルシャーとともにアコースティックリサーチを設立。この時代、テレビよりも格段に音質の良かったFMラジオの音をさらに向上させるべく、スピーカーの研究に努めた。こうしてブックシェルフ型スピーカー『AR-1』を完成させ、それはやがて『AR-3a』へと進化する。ヘルベルト・フォン・カラヤンやマイルス・デイヴィスも愛用していたとなれば、高いクオリティは容易に想像できるはず。

だから、クロスが2000年にTivoli Audioを設立し、同社のファースト・プロダクトとなるテーブルラジオ『Model One』を発表した時は衝撃だった。

そこに込められたのは「人生をかけた研究の成果を一般の人にこそ味わってもらいたい」という思い。このモデルは後に、Bluetoothに対応した『Model One BT』(価格:3万5424円)へと進化する。

ハイエンドの技術を注入したマス・プロダクト

最新の『Model One Digital』(価格:4万9680円)は、そんなアイコニック・モデルを現代にアップデートさせたラジオスピーカー。Wi-FiとBluetoothに対応し、FMラジオに加え、スマホに保存した音楽ファイル、さらには「Spotify」などのストリーミングサービスも楽しめる。

そして、やっぱり心躍るのはそのルックス。ボディには木製のキャビネットを用い、ファニチャーのような仕上がり。写真のブラック/ブラックをはじめ、ホワイト/グレイとウォルナット/グレイの3色がラインナップされ、リビングにすっと納まってくれる。

また、スピーカーグリルには、デンマークのファブリックブランドGabrielと共同で作られたファブリックを使用し、ディスプレイの周囲に配されたマルチダイヤルにも削り出しのアルミ素材を用いるなど、異素材のコンビネーションが美しい。往時のテーブルラジオを想起させる、Tivoli Audioらしいクリエイションだ。

自分の音楽ライブラリやストリーミングサービスを楽しんだり、FMラジオを流しっぱなしにしてみたり……。『Model One Digital』のあったかいデザインがあると、音と触れる毎日がもっと心地いいものになる。