もうテントなんていらない やろうぜ! ハンモックキャンプ

数あるキャンプスタイルの中でも、「設営と撤収がとにかく簡単!」とソロキャンパーを中心に話題を集めているハンモックキャンプ。その噂を確かめるべく、ds編集部きってのキャンプ好きが実際にハンモックキャンプを体験してみた。

  • エディター/ライター 松井直之
    本誌では主にアウトドア企画を担当するキャンプ好き。親の影響で8歳からキャンプをはじめ、現在は二人の子どもを連れてファミリーキャンプに勤しむ日々。「外でも家のようにくつろぐ」をテーマに、快適でオシャレなキャンプスタイルを探求中。

地面を選ばず設営OK。
自然をもっと楽しめるハンモックキャンプ

キャンプ場に行くと、ハンモックに揺られて昼寝をしているお父さんや、ハンモックをブランコのようにして遊んでいる子どもたちを目にする機会が増えた。そう、ハンモックは数あるキャンプギアのひとつとして、すっかり市民権を得ているのである。

しかし、「ハンモックキャンプ」はそれとは趣向が違う。キャンプだけどテントは持っていかず、テントの代わりにハンモックで寝泊まりしようというものだ。よって、キャンプ場で見かけるハンモックではなく、ハンモックキャンプ専用のハンモックが必要になる。

ハンモックキャンプを世に知らしめた立役者の一人が、芸人でソロキャンパーのヒロシだ。彼がバックパックにハンモックと最小限のキャンプ道具を詰め込んで行う独特なソロキャンプスタイルは、Youtubeを通じて多くの人たちに知られることになり、これがきっかけでハンモックキャンプが注目を集めることとなった。

ハンモックキャンプのリーディングカンパニー、DDハンモックスジャパンの代表・谷藤孝祥さんはハンモックキャンプの魅力を次のように語る。

「自然の中でも、より自然に近い状態でアウトドアを楽しめるというのが一番の魅力です。地面を選ばずに設営ができるので、見たい景色や空間の中でアウトドアを楽しめます。もちろん、木がなければ設営できないというデメリットもありますが、木と車、木と岩など、工夫して設営を楽しむのもハンモックキャンプの醍醐味です」

確かに、斜面を気にせずに好きなところに設営できるのは魅力的だ。一方で、寝心地や虫対策、雨対策など、テントなしのキャンプとなると気になることが盛りだくさんだろう。かくいう筆者も、体験してみるまでは眉唾であったが、実際にやってみて分かったことは、すべてが杞憂だったということだ。

まずは寝心地。身長180㎝と大柄な体型であるが、中に敷いたインフレータブルマットが適度な反発となって寝返りを打てなくはない。体全体が包み込まれるような感覚はコット寝よりも心地よく、熟睡できた。次に虫対策であるが、ハンモックキャンプ専用に設計されたネット付きモデルを選べば心配無用だ。最後に雨対策だが、これに関してはタープとの組み合わせで解決する。タープの下にハンモックを張ることで雨や日差しを遮ることができるし、ハンモックキャンプ専用のタープを使えば、設営もよりしやすくなる。

設営と撤収がとにかく素早く、寝心地も快適。今回はソロでの体験だったが、男友達とハンモックを持ち寄って過ごすキャンプも楽しいに違いない。ハンモックキャンプは不精なパパキャンパーにこそ、おすすめしたいスタイルだ。

設営にちょうどいい間隔の木々を見つけたら設営スタート。といっても、テントに付属するようなポールはなく、ペグを打つ必要もなし。ロープを木にくくりつけて、高さを調整すれば設営は完了だ。慣れれば3分ほどでできる。撤収はこの巻き戻しの作業。テントのように底が汚れたり濡れたりすることもないので、帰り支度もスムーズ。
地面の形状を気にしなくて良いので、ロケーション重視で設営できるのはハンモックの特権。オートキャンプ場だと多少の制限はあるが、野営なら好きなところがフィールドになる。
雨が心配な場合はタープを被せれば問題なし。写真のようにロープで木と繋げると見た目もスッキリ。
ハンモックの高さを調節すれば椅子に早変わり。荷物を減らしたければ、キャンプチェアを持参しなくてもOKだ。
専用ポーチに収納したところ。自転車キャンプのお供にも最適なサイズ感。
ハンモックに縫い付けられているネット。全面がメッシュなので、中に入っても圧迫感はない。夜はネット越しに満天の星空が楽しめる。

芸人ヒロシも、英国のジャングル教育機関も愛用中!
DDハンモックスから選ぶ
はじめての専用ハンモック&タープ

2005年、「世界中をリュックひとつで快適に旅をする」をテーマに英国で設立したDDハンモックス。芸人ヒロシのようなハンモックキャンパーはもちろん、主要なブッシュクラフトスクールやジャングル教育機関、海外の生存ドキュメンタリー番組などでも愛用されている本格派だ。エントリーにおすすめのギアを厳選して紹介しよう。

ハンモックキャンプのデビューに最適

DD ハンモックス
DD フロントライン
ハンモック MC

価格:1万6038円

通年通して使える、ハンモックキャンプのエントリーに最適なモデル。ネット部分は付属のポールで広げる仕組みで、ネットを使わない場合はハンモック上部に固定することもできる。ネット両側にジッパーが付いているので出入りも素早く行える。サイズ2.7m×1.4m。重量860g。耐荷重は125kg。

寝心地を左右するマットは、底にあるベロクロテープで開閉できるスリットの中に収納可能。寝ている最中にマットがずれることもない。
ネットを広げていたポールを外すとご覧の通り。ネットはハンモックの中に収納されるので、そのまま寝転んだり、座ったりすることができる。

 

大柄なパパはこちら

DD ハンモックス
DD XLフロントラインハンモック

価格:2万2464円

サイズが3m×1.8mと、フロントラインハンモックを更に大きくしたモデルで背の高いパパにはこちらがベスト。通気性に優れているので、蒸し暑い夏でも快適に過ごせる。グラウンドシートと併用すれば、写真のようにハンモックを地面に設営することも可能だ。重量1250g。耐荷重125kg。

 

ハンモックキャンプ専用のタープ

DD ハンモックス
DD タープ3×3

価格:1万584円

DDのハンモックとの相性が抜群の3m四方の正方形タープ。全16箇所にロープを通すループがあり、タープの中央部分にもロープを通せる3つのループがあるのが特徴。これにより、ポールがなくてもタープをピンと張ることができる。全5色展開。


ハンモックライフをより快適に!
最初に揃えたいオプションパーツ

木肌を傷つけないのがマナー

DD ハンモックス
DD ツリーハガーズ

価格:3240円

ハンモックを木に吊るす際に与える、木へのダメージを防止するハガー。両端が輪になっているので、結び目を作る必要がない。幅20mm×2mのレギュラーと幅40mm×3mのXL、2つのサイズを用意。2本入り。耐荷重は125kg。

 

高さや長さの調節を自在にするロープ

DD ハンモックス
DDウーピースリング

価格:5400円

ハンモックと木を繋げるサスペンションシステム。細くて軽い吊り紐ながら、導入することで高さの調節が簡単にでき、結び目を作る必要も一切なし。40~180cmまで長さの調節ができるので、設営のアレンジも多彩に。※使う場合は「ツリーハガーズ」も必要。

 

寒い時期は下から保温

DD ハンモックス
DDアンダーブラケット

価格:1万5984円

ハンモック本体にカラビナで取り付けができるブランケット。装着することでハンモックの下部分に小さな空間を作り、身体の熱を逃さず、地面からの冷気を防いでくれる。950gと軽量で、パッキングサイズも20cm×17cmとコンパクト。

 

ハンモックを畳まず即収納

DD ハンモックス
DDハンモックスリーブ

価格:3758円

スリーブの最大の魅力は、ハンモックを畳まずに即収納ができるということ。そのため、設営と撤収が格段素早く行える。スリーブ先端のドローコードを開いて、端から端へと引っ張るだけで、展開と収納ができる。