アウトドアに家電を持ち込む「ハイテク家電キャンプ」がラクちんすぎ!

トースター、グリル、コーヒーメーカー、サーキュレーター、ドライヤー、ポータブル液晶テレビなどなど、その場に似つかわしくない家電の力でキャンプをチョ~快適に過ごしてみた!

  • ライター/エディター 三宅隆
    Webマガジン「&GP」副編集長。ガジェット、家電、時計などエレクトリカルなモノを中心に編集・執筆活動中だが、近年はキャンプや釣りといったアウトドアにも興味津々。しかし、もともとインドア派なので、キャンプ場へ行くよりも、庭でテントを貼る「庭ンピング」で済ませてしまうこともしばしば。

NO ELECTRIC,
NO CAMP.

昨今のアウトドア人気は留まることを知らず、いつも自然を感じていたいとばかりに、インテリアの家具としてキャンプチェアやテーブルを使うことも珍しくない。みんな生活に“遊び”を欲し、家の外と中の境界が薄れている証拠なのかもしれない。そこで考えてみた。アウトドア→インドアが成立するなら、逆もまた然りだ!

今回、家の中でこそフル稼働する現代ハイテクノロジーの代名詞である「家電」を、キャンプ場に持ち込んでみた。「そんなの邪道だ!」という声が聞こえてきそうだが、ソト遊びは自由だからこそ面白い。自由なんだから、キャンプでは「焚き火をするべき」「バーベキューをするべき」といった常識を疑ってみるのも一興だろう。

そんな堅苦しいことを本気で考えてはいないが、要するにラクをしたいのだ。火を使わないことで片付けや撤収作業は格段に早くなり、余った時間で、より自然を感じられるというメリットも大きい。クルマから荷物を下ろして家電をセットで準備完了。そこには立派なキッチンやオフィスが誕生する。

電源サイトが増えている状況を考えても、こうしたスタイルは、あながち珍しくなくなるかもしれない。いつもと違うサイトの風景に、むしろアウトドアの新たな可能性を感じた。結論、セオリー無視のハイテク家電キャンプにトライしてわかったのは、「こんなキャンプもたまにはアリだな」ってこと。やっぱり便利は正義だね!

 

「ハイテクキャンプ」における
“電源問題”を解決する3つのアイテム

キャンプ場で家電を動かすといっても、電源はどうするの?という疑問が生まれる。そこで活躍するのが、ハイブリッドカー・ポータブル電源・発電機の3つだ。ワット数など、どれも使用条件が家電に合うかという部分はチェックが必要。あらかじめ、自宅で稼働テストをしてから外に持ち出すのがいいだろう。

 

走りだけじゃないSUV

三菱自動車
アウトランダーPHEV

価格:393万9840円~

EV、ハイブリッド走行が可能なSUV。バッテリー&ガソリン満タンで一般家庭の約10日分の電力供給が可能。アウトドアで活躍できるよう、バッテリーの100V AC電源(1500W)が使える。コンセントはフロアコンソール背面とラゲッジルームの合計2カ所に設置しているが、両方合わせて1500Wを超えないように注意。

 

持ち運び可能な心強い味方

Anker
PowerHouse

価格:4万9800円

約4.2kgで120,600mAhの大容量を誇るポータブル電源。120WのAC出力、合計30Wの急速充電USBポートが4つ、12Vのシガーソケットによる充電が可能になっている。今回は、ノートパソコンやスマートフォンなどで活躍したが、ワット数さえ合えば家電にも使える。今回のラインナップでは最も汎用性の高い電源だ。

 

ガスボンベで電気を作る

Honda
EU9iGB(エネポ)

価格:11万8800円

出力は900VA(単相100V/9.0A)で、車輪付きだからキャンプ場でもラクに移動できる発電機。だが最大の特徴は、市販のガスボンベを使って電力を作れるところ。5℃から使える優れた低温始動性があり、ガソリンと比べて劣化に強く長期保管にも適している。並列運転が可能で、さらに出力をアップさせることも。


COOKING ハイテク家電キャンプ | 料理

キャンプの醍醐味といえば、もちろん料理。火を起こして、フライパンや鍋でアウトドア飯もいいけど、いつもの家電があればサクッとうまいものが食べられる。どんな料理にも合うトーストに、焼き物ができるプレートがあれば、あっという間にご馳走の完成。食後にはこだわりの豆でコーヒーブレイクを。

 

分厚い肉料理から目玉焼きまで自在

デロンギ
マルチグリル BBQ & コンタクトグリルプレート

実勢価格:3万9000円前後
上下は別々に温度設定でき、180°開くとホットプレートのように広い焼き面のBBQグリルとして、1度に多くの食材を調理可能。コンタクトポジションは食材を挟んで素早く肉などを焼き上げられる。他にも浮かせてチーズなどを温めるグリルポジションなど、まさにアウトドア料理で活躍してくれる機能が満載だ。

 

贅沢なトーストがさらにおいしくなる

バルミューダ
ザ・トースター

価格:2万2900万円
言わずと知れたバルミューダのヒット家電。アウトドアで食べるトーストはまた絶品。独自のスチームテクノロジーで、外はカリッ! 中はフワッという、あの味が堪能できるのはちょっとした感動もの。持ってきた食材と一緒に焼けば贅沢な惣菜パンに変身する。ただし、一番おいしく焼き上げるためには1300Wの出力が必要になる。

 

大人はコーヒー 子供はカフェオレ?

デロンギ
プリマドンナXS コンパクト全自動コーヒーマシン

実勢価格:19万2240円
豆から挽けるリッチな全自動コーヒーメーカー。エスプレッソ抽出によるスタンダードなレギュラーコーヒーメニューの他、デロンギ独自の深蒸し「カフェ・ジャポーネ」、間欠蒸らし「ドッピオ+」といった抽出技術を実現している。ミルクタンクをセットすれば、ラテまで飲めるから、まるでキャンプ場がカフェに早変わり。


UTILITY ハイテク家電キャンプ | 便利ギア

何かと不便なアウトドアでは、それ自体を楽しむのが本道とはいえ、思い切って家電を導入することで格段に利便性が上がる。ここでは、そんな「もしもあったらすごく便利」な4アイテムを紹介する。特に夏場のキャンプはテント内も猛烈な暑さになるので、サーキュレーターがあると熱中症対策にもなるので注目だ。

 

コードレスでも使えるのが魅力

バルミューダ
GreenFan C2

価格:2万2600円
強力な風を送り出すバルミューダの新型サーキュレーターで、Battery&Dock(別売)を組み合わせればコードレスとして使えるのが特徴。サッと手に持ち、好きな場所で涼しい風を浴びることができるのは魅力的だ。暑さで寝苦しいテント内など、意外とあったら助かる優秀な家電なので、ぜひ家の中だけでなくフル活用してほしい。

 

持ち運びできるポータブルTV

パナソニック
プライベートビエラ UN-15N9

実勢価格:6万5000円前後
スマホのテザリング機能を利用してインターネット動画配信サービス対応で、アウトドアでも楽しめる15v型の防水モデル。本来は自宅でレコーダー「ディーガ」内のコンテンツをワイヤレスで楽しめるが、外でもスマホで見つけたYouTube動画をキャスト(転送)して、続きを大きな画面で視聴可能。青空の下で観る動画もまた趣があって面白い。

 

定番ギターアンプからインスパイア

フェンダー
INDIO

価格:3万9980円
最大出力60Wかつ、コードレスで使えるBluetoothスピーカー。ウーファーx2、ツイーターx2の構成になっており、再生時間は約25時間。USBによる給電も可能だからモバイルバッテリーとしても役立つ。フェンダー定番のアンプデザインをフィーチャーしたモデルで、性能はもちろんギター好きのハートをくすぐる。

 

キャンプ場でも髪の毛ツヤツヤ

パナソニック
ヘアードライヤー ナノケア EH-NA5A

実勢価格:1万4000円前後
水遊びをした後など、女性は特に必要なシーンの多いドライヤー。「ナノイー」で髪のうねりを整え、なめらかな指通りになると同時に、速乾ノズルで素早く髪を乾かせる。海外でも使える電圧切替式になっており、AC 100-120 V ⇔ AC 200-240 Vのどちらかだが、国内で使う際は100-120 Vに設定しよう。

 

どれかひとつ持っていくだけでもOK

キャンプ場やアウトドアで家電を使う際に気をつけておいきたいことがある。もっとも注意すべきは天候だ。山の天気は変わりやすく、いつ雨が降り出すかわからない。だから必ずタープ等で屋根の準備はしておこう。メーカーも想定外の使い方になる可能性が高く、水で濡れると故障の原因になるからだ。また、電源から引っ張る際も、なるべくたこ足配線は避けた方がいい。こちらも家庭用電源とは違い、正常に作動しなかったり、落ちたりする可能性が高くなる。

それから、家電をアウトドアで使った後は、しっかりとメンテナンスもしておこう。といっても汚れを落とす程度だが、あらかじめテーブルやキャスターを用意して地面に直接置かなければ大丈夫。自宅に持ち帰って、キッチン周りを汚くしないように注意したい。

以上を心がければ、便利なハイテク家電キャンプが楽しめる。今回のように全て持っていくのではなく、「料理だけ」など、手抜きポイントをつくってあげるのが楽しむコツだ。


アウトドアでも使いたい「トースター」3選

今回の企画で使ってみた家電の中でも、アウトドアに今後も持っていきたいと感じたのがトースターだった。比較的コンパクトで、トースト以外の調理にも使える汎用性の高さがあり、素早く料理を出せるのが大きなポイント。そこで、特徴的な最新のトースターを3つ選んでみたので参考にしてもらいたい。

 

三菱電機
ブレッドオーブン

実勢価格:約3万円

プレミアムな一枚焼きで、おいしさを追求したモデル。食パンの耳までおいしく焼き上げる「生トースト」は、一度食べると病みつきに。密封式の構造で水分を逃すことなくトーストするのが特徴で、ふわふわのフレンチトーストやトッピング調理にも対応する。

 

シロカ
プレミアムオーブントースター
すばやき(ST-2A251)

実勢価格:1万3000円前後

トーストのおいしさを研究しつくした工学院大学 山田昌治教授のパン焼き理論に基づき、約1分でトーストを焼き上げる。開発のヒントは石窯ピザの庫内温度の高さ。すばやく高い温度で焼き上げるのが、おいしさの秘密。掃除がしやすい庫内の構造も好印象だ。

 

シャープ
ヘルシオグリエ AX-H2

実勢価格:2万5800円前後

水タンクに水を入れることで、過熱水蒸気で焼き上げたトーストが食べられる。目玉焼きや野菜なども一緒に調理することで、モーニングセットを作ることも。とても手軽に、朝から少しリッチな気分が味わえる。惣菜の温め直しもノンフライ調理でとてもヘルシー。


※家電の屋外使用は編集部の独自判断で行ったものであり、メーカーは推奨しておりません