1人なのに、1人じゃない! BOSEの新ノイキャンヘッドフォン「NC700HP」は仕事の友

ノイズキャンセリングヘッドフォンを初めて着けたときのこと、覚えてますか?

「あ、これ世界が消えたんだな」

素直にそう思ったことを、僕はよく覚えています。10年前、BOSEのQuiet Comfort 3を買ったときのことでした。

それから時は流れ、Quiet Comfort 35 IIが昨年にリリースされたのですが、今年はQuiet Comfortの名を冠さないノイズキャンセリングヘッドフォンが発売されました。

それがこいつ。

BOSE NOISE CANCELLING HEADPHONES 700です。名前、長っ!
(以下、オフィシャルな略称であるNC700HPを使っていきます)

ちなみに、Quiet Comfortの冠を外した理由をBOSEに問い合わせてみたところ「タッチパネルが付いたモデルなので、見分けがつくように」とのことでした。

ココがタッチパネル部分。ダブルタップ、上下左右のスワイプで各種操作が可能

セットで使うアプリも、QC35 IIまでのヘッドフォン用接続アプリ「BOSE CONNECT」から、サウンドバーやスマートスピーカーの管理アプリ「BOSE MUSIC」に変わっています。

つまり、BOSE的にコレはノイズキャンセリングヘッドフォンでありながら、スマートガジェットのひとつという位置づけなのでしょう。

今回は、NC700HPの目玉機能でもあるAIアシスタント連携を中心に、レビューをお届けします。

BOSEの「AIアシスタント連携」は一味違う!

NC700HPの右イヤーカップ。上が電源ボタン、下がAIアシスタントボタン。

ガジェット好きのみなさんには「AIアシスタント連携が目玉って、微妙じゃね?」と思っていらっしゃる方もいると思います。

ええ、たしかに。

最近の完全ワイヤレスイヤホンをみると一流メーカー品のみならず、数千円で売られているローエンドモデルでもAIアシスタントの呼び出し機能がついていますよね。

でもね、違うんです。BOSEのAIアシスタント連携は、一味も二味も!

はい。急にかわいい絵を載せちゃいましたが、これが今までの「AIアシスタント連携」を謳っているイヤホン・ヘッドフォンの仕組みです。

ユーザーが決まった操作をしたとき、イヤホン・ヘッドフォン側からスマートフォンに搭載されたAIアシスタントを呼び出しているんですね。

なので、操作から応答音までおおよそ3秒位のタイムラグがありました。

これ、意外と使いにくいですよね。完全ワイヤレスイヤホンを持っていてもAIアシスタント機能はつかていないという人、多いと思います。

しかし、BOSEの場合…

こう。

QC35 IIから導入された仕組みで、スマホがAIアシスタントの分身をヘッドフォン内に常駐させているようなイメージです。スマホへの呼び出し操作がないので、タイムラグはゼロ。

使い勝手としては、呼び出せばいつでもすぐに応えてくれるAIスピーカーが近いですが「OK Google」のようなウェイクワードは必要なく、

右イヤーカップ下のAIアシスタントボタンは装着したままスムーズに押せる位置にある

こうしてボタンを押している間、命令待機状態になります。

押しっぱなしで「エアコンの温度を上げて」とか「デスクライトを昼白色にして」とか言えばOK。その間、自分の声もヘッドフォンを通じてフィードバックされるので、無意識に大きな声になったりもしません。

NC700HPの音声アシスタント設定画面

ちなみに、このスタイルでのAIアシスタント呼び出しに対応するのはGoogleアシスタントとAlexaのみ。Siriには対応していないので注意が必要です。

Siriの呼び出しは通常の完全ワイヤレスイヤホンなどと同じくタイムラグが発生するので、iPhone派の方々でもSiriよりもGoogleアシスタントやAlexaのほうが使いやすいという逆転現象が発生します。

AIアシスタントと「いつもいっしょ」の新感覚

新しモノ好きでAIスピーカーは持ってるけど、あんまり使ってないという方、多くないですか?

たぶん、きっと、このNC700HPを持てばAIアシスタントが「相棒」のように思えてくるはずです。

NC700HPの大きなメリットとして、BOSE伝統のノイズキャンセリングによる静音性は言うまでもありませんが、その裏返しで外界と隔絶される感覚があるのも事実

そこで、AIアシスタントが活きてくるのです。

ノイキャンヘッドフォンを着けていていちばん怖いのが、時間感覚がなくなること。集中力が高まりすぎて、外出時間を逃してしまったという経験がある方もいるんじゃないでしょうか。

そんなときには、AIアシスタントボタンを押して「◯時◯分になったら教えて」とか「◯分経ったら教えて」とお願いしておきましょう。

ヘッドフォンを通じてアラーム音が聞こえるので、聞き漏らしはまずありません

音声操作で利用できる音楽サービスはそれぞれのAIアシスタントに依存。左がGoogleアシスタント、右がAlexaに対応した音楽サービス一覧。ここにないものもBluetooth接続で聴くことはできます。

また、仕事のBGMを変えたいというときも、同じくAIアシスタントボタンを押して「仕事用のBGMをかけて」とか「スムースジャズを再生して」とか言えばOK。もちろん「ニュースを聞かせて」と言えば、最新ニュースを音声で伝えてくれます。

その他も基本的にはAIスピーカーと同じ使い勝手なので、空調や照明の調整ももちろん可能。それらが、タイムラグゼロな上、ウェイクワード不要で使えるのは、たぶんあなたが想像しているよりもずっと快適に感じるはずです。

静寂の中1人で仕事をする快適さと、必要な分だけそっとサポートしてくれる気の利く相棒がいつもいっしょにいる感覚

この2つを同時に叶えるのが、このNC700HPなのです。

……と、言いたいところなのですが、ここまでに解説したAIアシスタント関連の機能はほとんど、6,000円ほど安い前モデルの「QC35II」でも利用可能。

NC700HPとQC35IIの違いについては別の記事でご紹介しましょう。