どっち買う? BOSEの「AIアシスタント内蔵」ノイキャンヘッドフォン新旧2機種比較!

2019年9月12日に発売されたBOSEの新ノイキャンヘッドフォン「BOSE NOISE CANSELLING HEADPHONES 700」(名前長過ぎなので、以下NC700HPと表記します)。

すでにレビュー記事を書きましたが、BOSEとして初めての「Quiet Comfort」を冠さないノイズキャンセリングヘッドフォンは、たしかに素晴らしい出来です。

AIアシスタントが「内蔵」されているので呼び出しのタイムラグはゼロ、もちろんノイズキャンセリング性能は折り紙付きで、レベルを最大にするとほぼ完全な静寂が訪れます。

ただし、価格は4万5900円となかなかのもの。

一方、まだ現役でラインナップに入っている「Quiet Comfort 35 II」(以下、QC35II)はAIアシスタント関連の機能やノイズキャンセリング性能はNC700HPとほぼ同等で3万9960円

ほぼ5万円と、ほぼ4万円。価格差は6,000円弱ですが、ここには大きな大きな壁を感じます。

左がNC700HP、右がQC35II

実際のところ、QC35IIがNC700HPに大きく見劣りするとは、ちょっと思えないんですよ。僕は道楽で両方持っていますが、どっちかしか買わないのなら、最新機種だからってNC700HPに飛びつかなくてもOKかなという印象もあります。

が、発売日から約1週間NC700HPを使ってみて、この価格差の理由がわかってきました

とはいえ、どちらを買うかはみなさまの判断に任せたいところ。

今回の記事では、両方の「ここが良い!」ポイントをご紹介していきます。

通話品質は断然NC700HPが上

NC700HPのイヤーカップ前面に配置された4つのマイク

6,000円の価格差を許容してNC700HPを買おうという最も大きな理由になりそうなのが、通話品質です。

イヤーカップ前面に配置された4つのマイクを通じて、自分の声もヘッドフォンから聞こえてくるので叫ぶような大声になったりしません。

ヘッドセット越しにバカでかい声で通話してるおじさん、いますよね(笑)。あれは、ヘッドセットで耳がふさがっていて自分の声が聞こえていないからなんです。

これは、AIアシスタントの操作でも同じこと。ごく自然な声量で操作が可能です。

また、QC35IIにはない機能として、通話相手に聞こえている音声にもノイズキャンセリングが効いている、というのがあります。

この前面マイクから拾ったユーザーの声と周りの雑音を分けて、声だけを相手に届けるというのがBOSEの説明。

音楽のかかった部屋でNC700HPとQC35IIの両方から電話をかける実験をしてみましたが、これは本当でした。NC700HPからかけたときは、まわりの音楽がほとんど聞こえずに声だけがクリアに伝わってきます。

通話の多い人にとって、これは十分に6,000円の価値がある機能だと思います。

NC700HPのノイズキャンセリングは柔軟性が売り

「ノイズコントロールボタン」は装着したまま自然に押せる位置にある

次にNC700HPのおすすめ機能として、ノイズキャンセリングを柔軟に切り替えられる仕組みが挙げられます。

左イヤーカップの下側についた「ノイズコントロールボタン」を押すと、事前に設定した3つのノイズキャンセリングレベルを順に切り替えていくので、たとえば外を歩いているときには少しレベルを低く、カフェで仕事をするときには最高レベル、というような切り替えが可能です。

ノイズキャンセリングレベルの設定画面

QC35IIも設定によってこの機能が使えるんですが、初期設定ではAIアシスタントの呼び出しをするボタンとして機能するため、AIアシスタント連携を切る必要があります。それなら、中古でさらに安くなっているQC35を使っても同じことですね。

また、このボタンは長押しすることで「会話モード」に切り替えることも可能です。

ノイズキャンセリングレベルが一時的に0になり、音楽も一時停止するのでカフェでの注文や同僚との会話もNC700HPを装着したままできます。

が、自分と向き合っている相手にはそんなこと分からないので、きっと気になるでしょう。
さっと外して首にかけるほうが、親切かつスマートです。

デザインはQC35 IIのほうが高級感アリ

左がNC700HP、右がQC35 II

これは完全に好みの問題だと思いますが、個人的にデザインの高級感という点ではQC35 IIのほうが上だと思います。

まず気になったのがイヤーカップの素材。QC35 IIは金属でしたが、NC700HPはプラスチックになっています。また、ロゴもQC35 IIの金属エンボス加工からプラスチックへのプリントへグレードダウン。

いわゆる「所有欲」を満たしてくれるのはQC35 IIじゃないかなぁ、というのが最初の感想で、それは今でも変わりません。

ただ、NC700HPはヘッドバンドがイヤーカップにめり込んでいるような独特のデザインで、これがたまらなく好きという方もいるでしょう。

下に、それぞれの装着イメージ写真を貼ってみます。

NC700HPの装着イメージ
QC35IIの装着イメージ

どうですかね?個人的にはやっぱり、QC35 IIのほうが安っぽさがなくて好きだなぁ。そして、レビューするなら色はシルバーにするべきだったな、と反省しています。

また、装着イメージでは見えませんが、

左がNC700HP、右がQC35 II

ボタン周りのデザインは、NC700HPのほうがだいぶスッキリしています。

これは、音楽の再生・停止、トラック送り・トラック戻し、音量の上げ下げ、受話・終話などのよく使う操作を右イヤーカップをタッチパネルに移動させたから。ボタンがだいぶ減りました。

このロゴ付近を指でダブルタップしたり、上下左右にスワイプしたりすることで操作可能です。
シングルタップではどのような操作も行われないのは、誤タップによる予期しない操作を防ぐ設計でしょうか。親切です。

その他の細かいアップデートポイント

最後に、6,000円の価格差を乗り越えるほどではない小さなアップデートをご紹介しておきます。

左がNC700HP、右がQC35 II

まず、充電ケーブル。QC35 IIまではUSB-Micro Bでしたが、NC700HPからUSB-C対応になりました。

見てるか、Apple!USB-C対応っていうのはこういうことだぞ!と大きな声で言いたいですね。あっぱれBOSE!

また、イヤーパッドはNC700HPのほうが分厚くて快適です。

左がNC700HP、右がQC35 II

毎日、仕事しながら8時間〜10時間ほど装着していますが、明らかに快適であることがわかります。
ただ、暑い季節に外で着けるにはどちらも向いていません。耳、びしゃびしゃになります。

ポイントは「通話品質」を重視するかどうか

目玉機能から細かいアップデートまで、NC700HPとQC35 IIを比較してみました。

6,000円の価格差を乗り越えてもNC700HPを選ぶ理由は「通話品質」だと僕は思います。
QC35 IIでも通話はできますが、雑踏の中や騒がしいカフェでは相手に声がうまく届かないので結局、スマホを耳に当てることになるんですよね。

一方で、デザイン(特に素材)に関してはダウングレードした感が否めません。
ここは好みですが、使っていて質感が気持ちいいと感じられるのはQC35 IIだと思います。

ま、ガジェットは「悩んでいる時間」が一番楽しいもの。
ヘッドフォンの買い替えを考えている方はいま、一番楽しい二択で悩める幸せに浸ってください。