ファミリーキャンプは“快適”を追及したホームスタイルにこだわる!【最高の遊び、こだわりの道具。】

【最高の遊び、こだわりの道具。】

“遊びに生きる”を憧れだけで諦めない! 無理なく家族を巻き込む方法を教えます。
父親である前に男子である――。だからこそ、自分ならではの最高の遊びは譲ることはできない。とはいえ、日常の家族との時間だってもちろん大切だ。だからこそ答えはひとつ。それは遊びを満喫しつつ、そこにしっかりと家族も巻き込んで、こだわりの道具なんかもちゃっかり手に入れて、自分と家族両方の時間を楽しいものにすること。欲張ったっていい。それが現代の父親が目指す正しい姿だと本誌は提案したい。ここでは実際にカッコよく遊ぶ父親8人が、どのようにして自分の趣味や遊びの領域に自然と家族を巻き込み、最高の遊びのスタイルを確立しているかを紹介しよう。

CASE:HOME STYLE CAMPING
キャンプはやってみたいけど、どうしてもアウトドアが苦手……。そんな奥様や子どもたちをいかにしてキャンプに巻き込むか?ここではキャンプ好きの男子が実践した、妻そして子どもたちをキャンプ好きへと導いていった秘訣を聞いた。

キャンプ歴33年。フリーの編集者・松井直之さんは毎年4月~10月まで、月最低1回のペースでファミリーキャンプを楽しんでいる。愛車に荷物を積み込み、キャンプ場に宿泊するいわゆるオートキャンプだが、ギア選びから空間の作り方まで、マイホームと呼んでも過言ではないほどのこだわりようだ。

「ここ数年でようやくスタイルが確立した感じです。以前は妻と二人で行ったり、友人たち計10名ぐらいのグループで行ったりが多かったのですが、子どもができて変わりましたね。とにかく楽で快適なキャンプを求めるようになりました」

6歳の長男テラくんは1歳のとき、4歳の長女ココミちゃんは生後半年でキャンプデビュー。出会って21年目の奥様舞子さんは、キャンプ歴20年のベテランだ。こう聞くと”キャンプ好き夫婦”というイメージが浮かぶが、当初はそうではなかったと言う。

「虫が気持ち悪い、トイレが汚い、お湯が出ない、ドライヤーがない、寝心地が悪いなど、妻からキャンプへの不満はいろいろ出ましたね(笑)。今でもそうですが、妻はホテル泊の方が好きなので」

そういった不平不満を受けつつも、キャンプ場のセレクトからギアの取り揃え、現地で手を抜くための事前準備、さらに家と同じようなこだわりの環境作りをなど、試行錯誤しながら奥様をキャンプに巻き込んできたのである。

「まずは妻をどうやってその気にさせるか。いろいろ考えましたが、結果、自分ひとりですべて段取って、妻はキャンプ場では何もしなくていい、つまり、家にいる以上にゆっくりくつろいでくれという方法を取りました。キャンプだけど、ホテル泊気分を味わってもらえればと」

松井家では、料理は基本すべて事前に仕込んでくる。切れる野菜はカットしてタッパーに封入、肉は特製ソースに漬け込んであとは焼くだけの状態に。なるべく現地で包丁を使わないように心がけているとか。

「一泊二日のキャンプってとにかく忙しい。設営して、御飯作って、寝て、起きたらもう撤収の準備(笑)。だから、手を抜けるところ、事前準備で時間を短縮できることはすべてやっておく。家族だけのときはカップラーメンやレトルト食品も活用しちゃいます。そうすると、遊ぶ時間がしっかり確保できるし、妻も子どももキャンプ場での非日常的な体験を満喫してくれるんです」

取材後、冬用のシェルターテントを新調したという松井さん。家族を巻き込んでのキャンプは、この先オールシーズンへと突入しそうだ。

快適キャンプサイトを作る6つのコツ

友人たちと行くグループキャンプと違い、家族だけのファミリーキャンプを楽しい思い出にするためには、サイトを快適に作ることが何よりも大切。奥様から不満が出ないよう、小さな子どもたちが退屈しないよう、最適なギアを選んで自宅さながらの居心地の良い空間を作ることが求められる。松井家が実践しているキャンプサイトを快適にするコツを伝授してもらった。

コツ01
自宅のインテリア兼用を言い訳に、ファーニチャーにはこだわる

キャンプ道具のなかでもしっかり吟味したいのが椅子とテーブル。手頃な価格帯のものもたくさんあるが、良いものは永く使えるし、何よりも使い勝手がよく、ビジュアル的にも癒される。

松井さんが愛用しているのはイタリア製の「カステルメルリーノ 折り畳みハイ&ローテーブル」(実勢価格:2万2000円)と「スノーピーク Take! チェア ロング」(実勢価格2万円)。「どちらも、自宅のインテリアとして流用しても問題のない質感。キャンプ専用だと高く感じますが、普段使いもできるので妻も納得でした」

コツ02
自宅同様の収納性の高さが快適キャンプを制する

 

食器に調理器具にカトラリー、焚き火道具からヘッドライトまで、キャンプ道具は種類が多いためサイトで行方不明になりがち。使いたいときにすぐに見つからないのはストレスになるので、必ず定位置を決めておくのがコツだ。

「食器やカトラリーは専用ケースに納めたうえでラックに収納。マグやシェラカップなど、よく使うものは天吊り収納ですぐに手の届く範囲に。焚き火道具は地面に転がしておくと危ないので、専用ハンガーにかけておくよう、子どもにも言い聞かせています」。収納ラックは既製品をオイルで塗って、板を渡して収納力をアップ。焚き火ハンガーは「キャンプマニアプロダクツのファイアハンガー」(実勢価格:1万円)を愛用。

コツ03
キッズスペースの確保でみんな幸せ

小学生未満の子どもの場合、忙しいときに限って甘えてきたりぐずったりする。友人家族などと一緒であれば手分けして対応もできるが、ファミリーキャンプだとそうはいかない。そこでおすすめなのが子ども専用のキッズスペースを作ること。「設営時、撤収時は、どうしても夫婦ふたりが協力しないと時間短縮が望めません。我が家では大きめのシートを敷いて、カードゲームとか絵本とかシャボン玉を用意してます。あとハンモック。これは子どもに鉄板ですね」

コツ04
自宅ベッド並みの寝心地を準備せよ

キャンプの不満で特に多いのが「よく寝られなかった」という声。キャンプ場にもよるが、地面が硬かったり、斜めになっていたりすると熟睡できず、どうしてもキャンプは寝にくいという印象を抱かせてしまう。「おすすめはインフレータブルマットとコットの組み合わせ。目を瞑れば、そこがアウトドアとは思えない寝心地を味わえます」。コット4台はさすがに窮屈なので、松井家では、大人はコット、子どもはマットのみで寝ている。

コツ05
夜間の頼れる相棒 電池はエネループに統一

ヘッドライトや室内用ランプなど、乾電池を使うキャンプギアは数多い。しかし、電池の消耗も激しいので1泊以上のキャンプの場合は電池交換が不可欠となってくる。そこで重宝するのがエネループ。「満充電のエネループを常時10本は持っていきます。乾電池を都度買うより、ランニングコストは断然安いですね」

パナソニック
エネループ
実勢価格:561円(単3形2本)

充電の繰り返し回数に定評のあるエネループ。スタンダード(白)に加え、容量がアップしたハイエンド(黒)、繰り返し回数を重視したお手軽(水色)の全3種類をラインナップ。

スノーピーク
ほおづき
実勢価格:1万584円

風が吹くと光がゆらぎ、辺りが静かになると光を抑える。ユニークな機能を搭載したポータブルライト。テント室内用はもちろん、タープ下でのサブライトとしても重宝する。シリコン製のシェードなので持ち運びも安心。写真のほか全3色展開。

ブラックダイヤモンド
リボルト
実勢価格:7776円

専用充電池を使って、本体からUSB充電も可能なヘッドライト。サブバッテリーとして乾電池も併用できる。調光機能、遠/近距離モードの切替、ナイトビジョン(赤色LED)モードなど、キャンプに必要なスペックは網羅。

コツ06
音楽とコーヒーが一層の快適を作る

アウトドアの時間をより贅沢な気持ちにさせてくれるのが音楽とコーヒーの組み合わせ。大音量で流すのはもちろんマナー違反であるが、BGMとして心地よく響かせるためには、360度全方位に高音質を届けてくれるBOSEの「Soundlink Revolve」がおすすめ。こだわりのコーヒー豆を持っていき、その場でミルしてドリップ。淹れたてのコーヒーと好きな音楽で楽しむキャンプの朝時間は、なによりも贅沢なひとときを演出してくれる。

Bose
Soundlink Revolve
実勢価格:2万5000円

 

『デジモノステーション』2017年11月号より抜粋。