1962年にタイムトラベルできるJFK空港内のホテルに泊まってきた!

かつてアメリカに存在していた航空会社、トランスワールド航空(TWA 航空)が使用していた、ニューヨークJFK空港のターミナル5が、約3年というリノベーション期間を経て、その名も「TWAホテル」となって再出発! 先日ニューヨーク出張の際に現地滞在を延長し、このTWAホテルにいち早くステイしてきたので、そのリポートをお伝えしたいと思う。

取り壊しの危機から歴史的遺産ホテルへ

TWA航空がメインターミナルとして使用していたこのターミナル5は、世界的に有名な建築家、エーロ・サーリネンによる代表作のひとつで、翼を広げたカモメのような伸びやかな流線型ラインの外観に特徴がある。その独創性から、1994年にはニューヨークの歴史的建造物にも指定された素晴らしいターミナルなのだが、徐々に経営が傾いていたTWA航空が2001年にアメリカン航空に吸収合併されると、このターミナル5はあっけなく閉鎖に。

その後は歴史的建造物指定されているのにも関わらず取り壊しという話も出ていたくらいで、その間はレオナルド・ディカプリオ主演の映画「Catch me if you can」等のロケ地として使われる程度で、どんどん朽ちていく一方だった。しかし、世界的に有名な建築家エーロ・サーリネンによるこの名建築をなんとか残す道を模索し、ようやく、晴れて「TWAホテル」となり今年5月に長い眠りから覚めたターミナル5。

世界最大のホテルロビーといわれるその空間にはエーロ・サーリネンによる名作「チューリップ」シリーズのチェア&テーブルが並べられ、そこでは従業員の衣装にはじまり、流れているBGM、エントラスに停められている車、そしてパタパタと音をたてて動く往年のスプリットフラップ式の掲示板と、どこのエリアに居てもどこを見渡しても、ニューヨークにトラベルに来たというよりも過去にトラベルに来てしまった! という錯覚になる、徹底された’60年代テイストがお見事だ。

フライトショーを楽しみ放題の客室

ちなみに空港内にあるホテルということで、音が気になるという人もいるかと思うが、客室棟に関してはリノベーションされたものではなく、ホテルのオープンに際し新たに建てられたものなので、防音だけでなく水周りもバッチリ。窓には世界で2番目に厚いというガラスが使用されているそうだ。

現在はニューヨークの歴史的建造物だけでなく、アメリカの歴史登録財にも指定されることとなったこの建物。空港に面した側からの客室からは(もちろん指定可能)忙しいJFK空港のフライトショーを絶えず見ることができるので、部屋に居ても飽きることは皆無だ。

そういえば、空港内にあるホテルというのは考えてみたらとても便利なロケーション。なので、ニューヨークに行かれる際の到着日もしくは帰国の前日にステイしてみてはどうだろうか。

ホテル敷地内に停められた、ロッキード社製ヴィンテージ旅客機の中は何とバーに。ヴィンテージな内装が魅力的で、またコクピットも見学が可能。タラップは絶好のフォトスポットだ。

客室棟のルーフにはプールとルーフトップバーが。またホテル内には複数のテイクアウトショップやニューヨークのミシュランシェフ、ジャン・ジョルジュによるレストランも併設されているので、ホテルを出ることなるステイを満喫できる。

昼夜問わずフライトショーが楽しめる客室。内線電話も鉛筆もレトロで統一だ。メインファニチャーはエーロ・サーリネンがデザインのものなど、アメリカのKNOLL社のものでまとめられている。

広大なホテル内にはギャラリーやライブラリー、そしてオリジナルグッズを販売するスーベニアショップも。ギャラリーには年代ごとにまとめられた制服やアイテムなど、約2000点ものアーカイブが並べられ、このエリアだけでも見飽きない。

TWA Hotel at JFK
JFK Airport, Jamaica, NY 11430

https://www.twahotel.com