海外サイクリングだって夢じゃない。この秋、とにかくこぎ出そう!|自転車で、野山に行こう。

クルマや電車もいいけれど、過ごしやすくなってきたこの季節、家族と、友だちと、自転車で出かけるなんてどう? 心地よい風を浴びながら、いつもよりちょっとだけ遠くに足を延ばしてみる。慣れてきたら、テントを担いでもっと遠くに行ってみればいい。そして、ゆくゆくは海外にだって……。この秋、まずは自転車にまたがって、こぎ出してみない?

たとえば、カナダの雄大な自然の中を、のんびりライドするシアワセ

2017年、カナダは建国150周年のアニバーサリー・イヤーを迎えた。その記念事業として実施されたのが、長大なサイクリングロードの整備。世界中のサイクリストたちの注目を集め、ここ日本でも、フェローサイクルがカナディアン・サイクリングのツアーを実施しているほどだ。

首都バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州。その内陸にある渓谷地帯オカナガンは、夏は地中海のような暖かい気候で知られるリゾート地だ。「オカナガン」とは、「水の豊かなところ」を意味する先住民の言葉。サーモンが遡上するキレイな水系、チェリーやピーチが実る大地は、先住民の時代から開拓時代を経て、現在に至るまで大切に受け継がれてきた。

オカナガン渓谷を南北に走るルート97を軸に、無数に枝分かれするサイクリングルートは、カナディアン・サイクリングの魅力がいっぱいだ。とにかく晴天の多い夏のこの地域で、心地よい暑さの中をペダリングすれば、北米ならではの真っ青な空と白い雲、鮮やかな湖面の間を果樹園のグリーンが目に飛び込んでくる。その中で目にとまるのが、真っ赤なチェリー。直売所で自転車を停めて、思わずほおばってしまう。

途中、見るからに手入れの行き届いた葡萄畑に目を奪われる。実はこの地域、近年では世界のワインマーケットから密かに注目される生産地なのだとか。小規模ながら300軒ものワイナリーがあって、これらを巡るのがオカナガン旅行のスタンダードな楽しみ方。でも、自転車だと飲めないよ……なんてあきらめるのはちょっと待った!

シャレたホテルやゲストハウスを併設したワイナリーも多く、また、町のほど近くにも魅力的なワイナリーが。ここはまさにワイン天国。自転車とワイン……そんな禁断の組み合わせも、この地ならアリ。お好みのサイクリングルートをライドでつなぎ、陽の長いサマーシーズンの夕べは、ワイナリーの晩餐に舌鼓。これぞ、カナディアン・サイクリングならではの贅沢じゃあないか!

もちろん飲めなくたって、ワインのあるところには美味しいものがある。湖畔のリゾート地だけに、ステキなレストランにも事欠かない。地産の果物や野菜、ソックアイ・サーモンは、ぜひとも味わっておきたいところだ。

いきなり海外サイクリング……は、さすがにハードルが高い。それなら自転車でピクニックなんてどうだろう? 次回は、そんな「自転車×ピクニック」の楽しさについて。