ヤマハの3輪スクーター・トリシティ。災害救援活動に従事するカスタムモデルの提案

先日開催された危機管理産業展(RISCON TOKYO)2019にて、興味深い展示がありました。ヤマハ発動機グループの1社、ヤマハモーターエンジニアリングのブースに置かれていたそのバイクはヤマハ・トリシティの災害救援活動コンセプトモデル「トリシティ DISASTER03」。前輪2輪、後輪1輪の3輪スクーターをベースにした、はたらく自動車的存在のはたらくバイクです。

ヤマハモーターエンジニアリングは従来から、トレッキングバイクのヤマハ・セロー250をベースとした災害救援活動バイク「セロー DISASTER01」を開発していました。舗装道が割れるような被害の大きな地域も走破して救援活動を行うには最適の、極めて高い機動力を持つセローですが、マニュアル操作のバイクに乗ったことがある人じゃないと活用できないため、乗り手を選ぶ存在でした。

災害救援活動バイクを運用する専用のチームがあったとしても、そのスタッフが災害に巻き込まれて従事できないとなったケースを想定し、ヤマハモーターエンジニアリングは新たに安定性が極めて高く、未舗装道も走破しやすいスクーターとして名高い存在であるトリシティをベースとしたコンセプトモデルを開発したそうです。

共に災害救援活動をサポートする存在ですが、セロー DISASTER01の担当領域は鉄道・電力などの設備状況確認、経路確認、地域防災力強化、救急活動が中心。トリシティ DISASTER03はドローンを活用した情報収集、資材搬送力を生かした救助活動や医薬品・物資搬送、充電ステーションなど。共にカバーエリアが異なる存在となります。

細部を見ていきましょう。専用のシングルシートを備え、リアシート部には強固な大型キャリア&エマージェンシーシートを装備。

20kgを超える荷物を運ぶことが可能なうえ、救助者を乗せて搬送できるようにもなっています。

メットイン部分にはUSB充電ポートつきサブバッテリーを装備。電子機器の充電も可能です。

サイドカウルに備わるのはサイレン&スピーカー。

そして1灯のコーナリングランプを備えます。

ノーマルのトリシティに乗ったことがあるのですが、バイクならではの不安さを極力感じさせないイージーライディングに感動しました。このイージーさは、はたらくバイクにおいても活躍するポイントとなるでしょう。

そしてシングルシート&大型キャリアの提案は、企業や自治体の災害救援活動用だけではなく、個人用としても価値があるとみました。キャンプなどのレジャー用にもいいですし、飲食店の食材買い出しなどにも活用できる存在となるでしょう。ブースの方にお話をきくに、どうやらヤマハ発動機グループのパーツメーカーからの販売も考えられるとのことですよ。

ヤマハモーターエンジニアリング・災害救援活動二輪車