ヴィンテージデザインに心奪われる。復刻版腕時計の世界【秋の新定番50】

【各ジャンルのプロたちが語る秋の新定番50】

いよいよ物欲の秋来たる! と言うわけで今回は本誌の誇るライター陣が、それぞれの担当ジャンルで最新の「定番」を分析&解説します。これさえ押さえておけばベストバイ間違いなし、です!

もはや「新」ではなく定番化した復刻ピース

アーカイブを見直し、かつてのモデルを復刻させる動きは、今に始まったことではない。ただ、特に近年はこの傾向が顕著。ここでは紹介していないけれど、オメガの「スピードマスター」やブライトリングの「スーパーオーシャン」は今年、誕生から60年を迎えたこともあり、初代モデルの復刻版が注目を集めています。

また、アニバーサリーでなくても、ロンジンは膨大な自社アーカイブの中からコンスタントに復刻版を発表しているし、それ以外のブランドでも復刻版は目立っています。それも近年、ヴィンテージのデザインが支持されていることが大きな理由。ここに挙げたのは、中でも個人的に気になる5モデル。優劣なし。どれも欲しい!

 

BEST 1
シンプルで潔い1945年の復刻版

ロンジン
ロンジン ヘリテージ 1945
実勢価格:23万2200円

アメリカのWebサイト「HODINKEE」を運営するベン・クライマー氏の私物を借り、それを元に再現した1945年モデルのレプリカ。ケースは原型の35mmから40mmへとサイズアップされているが、シンプルなケースとダイアル、使い込んだような風合いのヌバック製ストラップとのコンビネーションは、お見事!

やわらかな輝きを放つコッパー(銅)色と、引き算されたダイアルの意匠によって、シンプルで洗練された雰囲気に。

 

BEST 2
いかにも70年代的な文字盤の意匠

ブローバ
アーカイブ クロノグラフC
実勢価格:9万7200円

ブローバはかつて、アポロ11号の船内計器を担当。宇宙飛行士用に提供したのが「クロノグラフA」「B」「C」というコードネーム。その中から復刻されたこのモデルは、星条旗を想起させる大胆なダイアルカラーにぐっとくる1本。

オリジナルと比較すると、デザインが忠実に再現されていることが分かる。ケース径は3mmアップした46mm。

 

BEST 3
1970年に発表されたオリスの代表作

オリス
クロノリス デイト
実勢価格:23万3280円

1970年にデビューしたクロノリスは、オリスのアイコニックピース。ダイアルのデザインには再解釈が加えられているが、ボリュームのあるクッションケースによって、時計とモータースポーツを融合させた当時の思想を、しっかりと伝えてくれる。

 

BEST 4

ゾディアック
ジェット・オー・マティック
リミテッドエディション

実勢価格:20万5200円

2015年より自社アーカイブの見直しを図り、以後、50〜60年代の復刻版を発表し続けるゾディアック。これは60年代後半に発表されたモデルで、伝統的なパイロットウォッチの意匠とドーム型のミネラルガラスによって、当時の雰囲気を再現。世界限定82本。

 

BEST 5

ティソ
ティソ ヘリテージ バナナ センテナリー
実勢価格:4万8600円

レクタングルウォッチの代表的な存在である「バナナウォッチ」。ケースサイズは49×27mmと長いが、カーブしたケース形状でフィット感は抜群。しかも、今回の復刻版ではクォーツムーブメントを採用。高級感と日常での使いやすさを兼ね備えている点もうれしい。

 

『デジモノステーション』2017年12月号より抜粋。