石井和美の家電やりすぎ比較レビュー ドラム式洗濯乾燥機 4モデル まとめ評価

MODEL 1
東芝 ZABOON TW-127X8

MODEL 2
パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX900AL

MODEL 3
日立 ビッグドラム BD-SX110E

MODEL 4
シャープ プラズマクラスター 洗濯乾燥機 ES-W112E


洗剤・柔軟剤自動投入が主流
汚れ落ちもアップ、各社の個性が光る新モデル

数年前まで、たっぷり水を使って洗濯する縦型洗濯機のほうが汚れは落ちると言われていた。最新のドラム式洗濯機は、勢いよく水を当てたり、泡を利用したり、少ない水でも繊維の奥に入り込んだ汚れまで届く。さらに槽を複雑に動かすことでたたき洗いやこすり洗いができるようになり、汚れ落ちは格段にアップしている。しょうゆやソースなどのシミをしっかり乾かしてから洗濯を行ったが、汚れ落ちは想像以上によかった。本連載では過去に縦型洗濯機の比較レビューを行ったが、遜色ない。また、乾燥時間も一昔前と比較すると短縮されている。今回はすべて3時間以内で洗濯から乾燥まで終わった。

子どもが中学生と小学生で、毎日大量の洗濯物をしなければならないわが家が一番使いやすいと感じたのは、東芝だ。お湯を使わなくてもナノサイズの泡を使った水で洗うため、汚れ落ちがよく、低温・低振動で夜間でも使える。連日夜間に体操着などの洗濯をしなければならず、約1時間で乾燥まで終わる「少量コース」が便利で、音が静かな東芝は魅力的だった。タッチパネルの操作もしやすく、乾燥時のシワも少ない。今回試した中では乾燥容量が7kgと一番大容量で、たっぷり乾燥できる。バランスがよく、全ての機能において大きな不満はなかった。

パナソニックは槽を複雑に動かしながら洗濯しており、泥汚れに強かった。タオル専用モードなど、独自機能にも力を入れており、上質な暮らしを目指す人におすすめだ。日立は乾燥後のシワが少なく、アイロンがけをしなくてすむ。ワイシャツなどでアイロンをかけて折り目をつけたい場合も、シワがほとんどついていないので短時間で終わる。シャープは、付属している「超音波ウォッシャー」が便利だった。黒くなりがちな襟汚れも、洗面所で濡らしてサッとこすってから洗濯機で洗えば、新品のように真っ白の状態で気持ち良く着られる。

このように、各社で個性が異なるので、特徴を見極めて選んでほしい。子どもがいるのか、夫婦二人なのか、洗濯する衣類の種類によっても選び方は大きく変わる。

一度使うと手放せない
洗剤・柔軟剤自動投入

新モデルで特筆すべき点は、「洗剤・柔軟剤自動投入」だ。4製品中、3製品に搭載されている。詰め替え用の液体洗剤や柔軟剤を一袋そのまま入れておけば、洗濯物の分量に応じて自動で投入してくれる。適切でない洗剤の量は衣類や洗濯機に悪影響を与えてしまうこともあるが、これならいちいち複雑な計量や液だれで不愉快な思いをすることがない。洗剤・柔軟剤を別の銘柄に変更する際は分量の設定を行わなければならないが、今回レビューした洗剤・柔軟剤自動投入モデルはWi-Fiに対応しており、スマートフォンで指定できる。該当の銘柄を選ぶだけなので簡単だ。

ドラム式洗濯機の魅力は、ボタン一つで乾燥まで行えることだが、同機能が搭載されたことで、真の意味で全自動となった。洗剤などの置き場所を確保する必要がなくなるので、今後購入するのであれば、ぜひ自動投入機能があるタイプを選択肢に入れてほしい。


その他のチェックポイント

 

1 洗剤・柔軟剤自動投入

洗剤・柔軟剤自動投入機能は、ハイエンドモデルでスタンダードになりつつある。詰め替え用の洗剤や柔軟剤を入れておけば、あとは自動で計量をしてくれる。どのモデルも容器を取り外して洗える。

2 パッキンのゴミ

乾燥後、どのメーカーもパッキンにホコリのようなゴミが付着していた。特に多かったのは日立だ。以前からこの問題は日立に限らず、指摘されており、ユーザーの不満も大きいので改善してほしい。

3 オリジナル機能

各社でオリジナル機能は異なる。シャープは取りはずして使う「超音波ウォッシャー」を装備。襟汚れなどもサッと洗って洗濯できる。常に本体で充電されているのでいつでも使える。

profile:家電プロレビュアー 石井和美

守谷市にレビュー用の家「家電ラボ」をオープン。白物家電を日々レビューし、メディアやブログで公開している。家電blog管理人。