スモークレスグリルがあれば、毎週だって焼き肉がしたくなる|週末ごはん

週末の家族団らんや、気のおけない仲間同士のホームパーティ。そんなときは、準備不要で手軽に盛り上がれる「焼き肉」が鉄板という人は多いはず。もちろん、みんなでホットプレートを囲みながら普通に肉を焼くだけでも楽しいけれど、今度の週末は“調理”にも“道具”にもひとひねりを効かせてみてはどうだろう? ウィークエンドがさらにホットな日になること、間違いなし!

肉がグレードアップする、ねぎ塩麹漬けの技あり焼き肉

「働き盛り、食べ盛りのメンツが集まるなら、そうそう高い肉ばかりを用意するのは難しいですよね。そんなときは、少し厚めの焼き肉用肉をねぎ塩麹でマリネするのがオススメ。ちょっとの手間で肉は柔らかくなるし、風味もアップします」

料理研究家のマツーラユタカさんが教えてくれたのは、なんと、牛タンと豚肩ロース(各10枚ほど)を保存容器に並べてマリネ液をかけるだけ、というもの。マリネ液は、長ねぎ(5cm・みじん切り)、塩麹大さじ4、レモン果汁1/2個分、みりん大さじ2、ごま油大さじ1を混ぜ合わせるだけ。これを、できれば冷蔵庫で3時間以上、時間がないときは食べる30分くらい前に常温で漬け込めばOK! 近所のスーパーで手に入るフツーの肉でも、ゲストに「おっ!」といわせるテクニック、ぜひお試しを。

分厚い肉はジューシーだけど、なかなか噛み切れない……なんて経験、少なくないはず。牛タンや、豚肩ロース肉など、ある程度厚みがあった方が楽しめる肉は、塩麹に漬けこむ前に隠し包丁を入れておくといい。マリネ&隠し包丁のダブル技で、上質な肉のように柔らかくグレードアップするのだ。塩麹漬け以外にも、カルビ(牛バラ肉)、牛タン、レバーなどを用意。焼く直前に軽くふり塩して、いざ食卓へ!

テーブルにセットするのは、スモークレスな「焼き肉専用グリル」。カセットボンベ式を選べば、熱源が電気のホットプレートと違って、まるで焼き肉店のような火力で楽しめるのだ。しかも、煙が出にくい構造だから、今までのようにモクモクと煙が立ちこめるダイニングで肉を焼き続ける……なんてこともなし。省スペースなので、肉や野菜、その他もろもろの小鉢が置けるちょうどいいサイズも魅力だ。

「塩だけで焼く肉は、つけダレを用意して楽しんでみてください」

今回、マツーラさんが教えてくれたつけダレは3種類。まず「バジル醤油」は、バジルの葉(ひとつかみ=約20枚・みじん切り)、にんにく(1/2片・薄切り)、醤油(大さじ6)、オリーブオイル(大さじ1)を混ぜ合わせて、15分ほど漬ければ完成。食べる直前に再びよく混ぜ合わせるのを忘れずに。

おろしダレは、大根(皮をむいて200g・すりおろして水気を軽くしぼる)、白すりごま、醤油、ポン酢醤油(各大さじ1)、ごま油(小さじ1)を混ぜ合わせたタレ。

そして「青じそイタリアンディップ」は、青じそ(20枚・粗みじん切り)にアンチョビ(2尾)、ケッパー(小さじ1・水気をきる)をのせ、包丁で叩いて全体をなじませる。ボウルに入れ、オリーブオイル(小さじ1/2)を混ぜればOK!

「たくさん食べても最後まで飽きないし、ハイボールやワインなどお酒のつまみにもぴったり。市販の焼き肉のタレではなく、ちょっとひと手間かけた味が、週末を盛り上げてくれますよ」

煙は少ないのに、専門店のような高火力

イワタニ『カセットガス スモークレス焼肉グリル“やきまる”』
実勢価格:6500円

肉の脂を炎に落とさず、バーナーとプレートの間に適度な熱をこもらせ、焼き面を約210~250℃にコントロールすることで煙の発生を抑える焼き肉用グリラー。焼き面温度の立ち上がりが早いので、強火であぶりたい肉をこんがりおいしく焼き上げる。

アイティージャパン『極小煙 セラグリル』
実勢価格:3万2184円

ガスの熱源と鉄板の間に「セラミック炭」を搭載。まるで七輪で焼くような遠赤外線効果で素材本来の旨みを引き出し、ジューシーに焼き上げる。肉の脂は炎に直接落ちない構造で煙が出にくい。幅46cmと大きめなので、大人数のパーティでも活躍。

東方工業『無煙コンロけむとうなかぁ〜』
実勢価格:2万4300円

触媒を用いたバーナー本体を遠赤外線に変化させ、本体の下に敷いた炭の一種「αカーボン」と交差させることで強力な遠赤外線効果を実現。油による煙もカットしてくれる。基本セットには専用プレートと専用ガスボンベ3本、風情ある木枠がセット。


もう煙知らず。最新スモークレスグリルで家焼き肉が進化!

「“外で食べる焼き肉に、家では到底かなわない”と思っている人も多いかもしれませんが、少しの調理の工夫と焼く器具の選択で、外食に迫る、もしくは超える味も出せるんです。ホットプレートの火力や臨場感に不満を持っている人は、ぜひ焼き肉専用のスモークレスグリルを試してほしいですね。多少の煙は出るけれど、部屋にこもるほどでもなく、“肉パーティ”を盛り上げるいいスパイスになってくれます。後片付けも簡単で、家族の週末ごはんにも重宝するはずですよ」

マツーラユタカ/物書き料理家。相棒の金子健一とともに野郎2人組のフードユニット「つむぎや」で、書籍、教室、イベントなど幅広く活動。身近な食材を使った、けれどなんだか今の気分に合う、おいしくて会話が弾むオリジナル料理を多数提案。『和食つまみ100』(主婦と生活社)など著書多数。地元・山形県鶴岡市をはじめ、縁ができた土地の風を運ぶ活動にも注力。雑誌『Discover Japan』では「ソウルフードトラベラー」を連載中。
  • cooking & stylingマツーラユタカ
  • photo福岡 拓