未来の乗り物はこうなる!?d.365的「東京モーターショー2017」見どころ12選

2017年10月28日に一般公開が開始される「東京モーターショー2017」。新型車をいち早くその目で確認できるだけでなく、各メーカーが提案する“ちょっと未来の乗り物”もチェックできるのがモーターショーの良いところだ。そんなわけで今回は、各社が提案する未来のカタチを中心に、「東京モーターショー2017」の見どころをお届けしよう。

ホンダ『Honda Riding Assist-e』

まずはホンダブースに展示されている『Honda Riding Assist-e』である。バイクなのに自立できるというコンセプトのモデルだ。同様のコンセプトモデルは2017年1月に開催されたCESにも出展されていたが、今回のモデルではパワートレインが電動化されているとのこと。ただ、自立する機構自体は同じもので、フロントフォークを寝かせ、ハンドルでバランスを取る仕組み。実用化できれば様々なバイクに導入されていきそうだ。

ヤマハ『MOTOROiD』

『Honda Riding Assist-e』と同じく、ヤマハも自立できる電動バイク『MOTOROiD』を展示している。ただし、自立させる仕組みが全く異なり、こちらは車体を捻るようにすることでバランスを保っているそうだ。このバイク、実は実験用に作られたもので、一般的なコンセプトモデルとは異なり、車体をよく見るとライディングによるスリ傷だらけ。かなり使い込まれている様子である。ちなみに音声認識やジェスチャーでのコントロールにも対応しているとのこと。未来に向けてメーカーがこういった実験をしているのがわかると何だかうれしくなる。

トヨタ車体『LCV CONCEPT』

個人的に一番気になったのはトヨタ車体(トヨタのミニバンやハイエースなどの商用車を手掛ける車両メーカー)が出展していた『LCV CONCEPT(ライト・コマーシャル・ビークル コンセプト)』というモデルだ。動力源は明かされていないが、おそらくEVを想定していると思われる商用車のコンセプトカーとなっている。

商用車と言えど『ハイエース』クラスのサイズではなく、ミニバン+αくらいのサイズを想定している『LCV CONCEPT』。その車体サイズでも、低床でフラットなフロアとし、助手席も取り払うとかなり広大なスペースが出現する。上の写真はデリバリーバンをイメージしているそうだが、助手席側から乗り降りでき、低床で積み下ろしもしやすいので、女性ドライバーでも安心して仕事ができるとのことだ。

さらに低床で広いスペースの活用法も提案されている。こちらは車いすアスリートを想定したコンセプトだ。車いすのまま助手席側から乗り込み、ドライバーズシートへ乗り移れるほか、競技用車いすの整備も車内でできるようになっているそう。

こちらはビジネス用ハイヤーを想定したコンセプト空間イメージ。これだけ余裕があるとリフレッシュできるプライベートなスペースが作れそうだ。こんな自家用車がほしい人も多いのではないだろうか?

ダイハツ『PRO CARGO』

自動車がEV化すれば従来とは異なるスペースの使い方ができるようになるのも事実。「東京モーターショー2017」ではその活用法を提案するコンセプトモデルも多く出展されている。例えばこのダイハツの『PRO CARGO』というコンセプトモデルもその1つである。

低くフラットなフロア部分を用途に応じてカスタマイズできるのが大きな特徴。そのままの状態で車いすが2台乗るスペースを確保できるそうだ。隣に並んでいるのは、同社のヘリテージカーで、多くの仕事人に愛された『ミゼット』の現代版をイメージしているとのこと。

トヨタの『Tj CRUISER』

続いては紹介するのはトヨタの『Tj CRUISER』。移動できる趣味の空間となってくれそうなモデルだ。室内の床を助手席までフルフラットにすることができたり、開口部の大きなスライドドアで荷物の出し入れもしやすかったりと、SUVでありながらバンのように使える1台。これまでありそうでなかったこのスタイルは求めていた人も多いだろう。

日産『NISSAN IMx』

日産が世界初公開したEVのクロスオーバーコンセプト『NISSAN IMx』も車内空間のあり方を提案していた。EVによりフラットで広いキャビンとを実現していることにプラスして完全自動運転にも対応。ドライバーが運転に集中できるようにデザインされていた従来の車室とは異なり、開放感を確保しながらプライバシーも守るをコンセプトにしたインテリアが採用されているのも特徴だ。

トヨタ『Fine-Comfort Ride』

『NISSAN IMx』と同じように自動運転の時代を視野に入れ、インテリア・エクステリアのデザインを提案しているのがトヨタの『Fine-Comfort Ride』である。こちらは動力に燃料電池を使うFCVだが、レイアウトの自由度を活かしてシートの向きなどを調整できる点は同じ。

アウディ『Elaine concept』

もう少し近い将来の自動運転のコンセプトカー『Elaine concept』を出展し、多くの客を集めていたのがアウディ。この自動車は高速道路での自律走行が可能なほか、自ら駐車スペースを見つけて自動で駐車をしてくれる「レベル4」の自動運転機能を搭載する。日本でも2020年までに導入される予定とのことだ。

アウディブースには、『Elaine concept』の自動運転のシュミレーターも。

レクサス『LS+ Concept』

レベル4に近い自動運転機能を実現するとしているのがこのレクサス『LS+ Concept』。高速道路では入口から出口までの間、分岐や合流、レーンチェンジ、追い越しなどの操作を自動化(ドライバーの指示が必要となる)してくれる「Highway Teammate」を採用するとのこと。

ホンダ『Sports EV Concept』

自動運転とは違った方向で、運転アシストのコンセプトを提案しているのがホンダ。今回、世界初公開された『Sports EV Concept』は、AI技術を使った「Honda Automated Network Assistant」を搭載する。ただ単に運転をAIに任せるのではなく、スポーツカーらしくドライバーとクルマの一体感を高めるためにこの技術を用いるとされている。人とクルマが一心同体となったような体験をもたらしてくれるそうだ。

スバル『SUBARU XV FUN ADVENTURE CONCEPT』

スバルブースに展示されていた『SUBARU XV FUN ADVENTURE CONCEPT』というモデルも個人的に気になったので紹介しておきたい。注目したいのはルーフテント。「XV」のロゴが入っているので、スバルの純正オプションかと思いきや、これは市販品なのだそう。このタイプのテントはルーフレールの剛性が低いと取り付けられないこともあるが、『SUBARU XV FUN ADVENTURE CONCEPT』のルーフレールはなんと耐荷重300kg。大人2人がテント内で寝ても余裕があるのだとか。コンセプトモデルという扱いになっているが、反響が良ければこの形で市販される可能性もあるそうだ。

スバル『SUBARU VIZIV CONCEPT』

なお、スバルブースには水平対向エンジンとAWDによる確かな走りと、アイサイトによる自動運転技術を採用したコンセプトモデル『SUBARU XV FUN ADVENTURE CONCEPT』も展示されている。これもなかなかのものだ。気になる人はスバルブースに足を運んでみるといいだろう。

……と、駆け足でお届けしたが、「東京モーターショー2017」は2017年11月5日(日)まで東京ビッグサイトで一般公開が行われている。乗り物に興味がある人は週末にでも会場をのぞいてみてはいかがだろうか。

関連サイト

東京モーターショー2017