デジモノステーション 家電アワード2019 – 中村剛 SELECTION

  • iRobot
    Roomba i 7+

    メーカー公式ページ

    最大10フロア分の間取り図を作成し、ルンバ自身が正確な位置情報を把握しながら家中を効率的に掃除。特定の部屋のみ掃除したり、曜日や時間ごとに掃除する範囲を自在に選べる。クリーンベースがダスト容器内のゴミを自動で収集するため、ゴミ捨ての手間を大幅に軽減。

ロボットは人より賢く綺麗にする道具になりました

1位に挙げたルンバとの付き合いは、かれこれ12年になります。12年前、発表会でアイロボット社が開発している多彩なロボットを初めて見たときのことを思い出します。あのときはヘリコプターから放り投げても壊れず動く走行ロボットや、プールや屋根の樋を掃除するロボットもありましたね。日本における普及の黎明期では「ロボット」という言葉はヒーローもののおもちゃと捉えられ、「高性能とは真逆のイメージだった」と当時の担当者は話していました。だから、あえてロボットと言わない時期もあったそうですが、時を経てロボット掃除機は人間よりも賢く、かつ忍耐強く部屋を綺麗にする道具となりました。今回の『ルンバi 7+』はその最高峰。掃除が完了するとルンバ本体のダスト容器のゴミを、クリーンベース内の密封型紙パックに自動で排出してくれます。ダスト容器30杯分ものゴミを収納できるので、ゴミ捨ての手間が省けるし、集めたゴミはそのまま捨てられるので、ホコリが舞い散ることがありません。私は家電のメンテナンスを結構やるほうなのですが、本体のダスト容器が水洗い出来る構造になったことも素晴らしい進化ポイントです。また、ルンバが部屋の状況を学習して記憶するので、リビングルームからキッチンへのルートなども賢く判断して最適な掃除をするし、アプリでどの部屋をいつ掃除するかも、自在にコントロールできるのです。ルンバの技術者はルンバ自身が地図を作製するさまを”探検家”に例えていました。まるで「家のことを一番知っているのはルンバだ」と言わんばかりに。

忘れてはいけないのが、同社の床拭きロボット「ブラーバ」との連携です。ルンバの清掃が完了すると、クラウド上で『ブラーバ ジェットm6』に知らせて、これを合図に拭き掃除がスタートします。このタッグでフローリングは完璧に綺麗になります。裸足で歩くとざらざら感が全くしなくて気持ちいい。『ルンバi 7』シリーズの日本発売は今年3月ですが、1月にアメリカで開催されたCESに行った際に立ち寄った家電量販店では既に販売されていました。そのころから日本での発売が待ち遠しかったものです。


  • タイガー魔法瓶
    土鍋圧力IH炊飯ジャー
    炊きたてJPG-S100

    実勢価格:9万8700円

    土鍋ならではの高火力と、力強くやさしい泡立ちで炊く「土鍋ご泡火(ほうび)炊き」シリーズ。細かな泡で包み込んで沸騰させることで、お米の表面を傷つけずに旨味を閉じ込める。一合の小容量でも料亭ご飯のような炊きあがりが楽しめる「一合料亭炊き」を搭載。

2位に挙げたのが、タイガー魔法瓶の『土鍋圧力IH炊飯ジャー炊きたて JPG-S100』です。

よく言われているのが、お米の少量炊飯は美味しくない!ということ。5.5合炊き炊飯器で1合だけ炊くと、炊飯空間が大きすぎてお米一粒ひと粒に熱が均等に伝わりにくくなるのがその理由です。近年の日本の世帯構成を反映して、2019年は少量炊飯が流行りとなり、各メーカーは少量炊きモードを追加したり、小型の製品を充実させたりしました。そんな中、この製品は、中ぶたで炊飯空間を1合に最適化するというユニークな方法で問題を解決。吹きこぼれしづらくなるため、遠慮のない高火力で1合を美味しいごはんに炊きあげることができます。私も以前は少量炊飯は美味しくないという理由で、1合だけ炊くことはありませんでしたが、今は必要に応じて1合でも気にせず炊いています。内釜は土鍋なのでお焦げも楽しめるのもポイントですね。


  • 三菱電機
    ブレッドオーブン

    実勢価格:3万3000円

    1枚焼きのトースター。上下フラットヒーターと密封断熱構造が熱を効率よく伝えつつ、食パン内の水分と香りを閉じ込め、焼き窯から取り出した焼きたて食パンのおいしさを再現する。トーストは耳まで柔らかく、フレンチトーストもふわふわの仕上がりに。

3位の三菱電機『ブレッドオーブン』は、数年前にプロトタイプを工場で見せてもらったことがあった製品だけに、いざ発売になった際には「おめでとうございます」と嬉しく思いました。追加で水を投入せず、パンそのものが持つ水にこだわってトーストする。他メーカーには無い着眼点だと思います。特にこのトースターで焼いたフレンチトーストは絶品で、ひっくり返さないから硬くならずにふわふわしています。見た目がトースターというより炊飯器に近いのは、炊飯器チームが開発を担ったから。お米を炊飯する際に培った絶妙な温度コントロール技術が注ぎ込まれているのですね。


  • イデアインターナショナル
    BRUNO オーバルホットプレート

    直販価格:1万7600円

    鋳物のような質感とオーバル形状がオシャレな「BRUNO crassy+(ブルーノ クラッシィ)」シリーズのホットプレート。平面プレート、24穴のたこ焼きプレート、深鍋がセットになっており、様々なテーブル料理がゲストと一緒に楽しめる。取り外しできるくず受けトレイでお手入れも簡単。

4位のブルーノ『オーバルホットプレート』は、「毎日にちょっとゆとりを。暮らしをもっとゆたかに。」をコンセプトにした「BRUNO crassy+」シリーズの第一弾。見た目がとにかくお洒落です。ホットプレートは、とかく取り出すのが面倒くさくなって使わなくなってしまいがちですが、これはダイニングテーブルに出しっぱなしでも許せてしまう。鍋としてポトフを作ったり、焼きそばや餃子をプレートで焼きました。たこ焼きプレート付も良いですし、いろいろ使えて便利な逸品です。


  • アクア
    SAKE CABINET

    直販価格:11万2750円

    ワインクーラーでトップシェアを誇るアクアが開発した日本酒専用セラー。蔵元が実践し、酵母研究者も適切と認める-5℃の温度管理が家庭でできる。冷蔵庫では難しい縦置きでの長期低温熟成ができ、一升瓶なら9本、四合瓶なら12本まで収容可能。

家庭用のワインセラーはあるのに日本酒セラーは聞いたことがない。そんな状況を打破すべくアクアが開発したのが、5位に挙げたアクアの『SAKE CABINET』。私は普段、自宅ではお酒をあまり飲みませんが、このSAKE CABINETがうちのリビングに鎮座している間は色々と試してみました。-5℃で冷やされた日本酒が飲んでるうちにだんだんと温まってくる変化も楽しめます。国内最大級のクラウドファンディングMakuakeで出資者を募って実現した製品ですが、プロジェクトが成功となったのも興味を持つ人が多い証ですね。

 

  • 中村 剛
    家電王

    東京電力エナジーパートナー株式会社勤務。2002年に 『TVチャンピオン』 のスーパー家電通選手権で優勝。〝家電王〟として動画マガジン 『くらしのラボ』 を配信するほか、 様々なメディアで活躍する。無類のネコ好き!