デジモノステーション 家電アワード2019 – 東春樹 SELECTION

  • BALMUDA
    BALMUDA The Pure

    バルミューダ/BALMUDA The Pure
    実勢価格:5万7200円
    メーカー公式ページ

    同社の空気清浄機「AirEngine」の後継機として誕生。独自の整流技術が天井まで届く大風量を実現し、部屋中の空気を大容量かつ静かに循環させる。搭載したTrueHEPAフィルターは0.3μmの微粒子を99.97%キャッチし、活性炭フィルターが気になるニオイを素早く除去する。

新生活。どうしても「見た目」を譲れませんでした。

この1年で、住居と職場が変わりました。今まではオフィスに缶詰になって家電のテストをしていたのが、オフィスに行く必要のない「フルリモートワーク可」という、新しい働き方に。取材や打ち合わせで外を駆け回ることも多いですが、社会人になってから一番、自宅にいる時間が長かった1年でした。そんな環境の変化に合わせて、家電の選び方も変わりました。少し広めの部屋に引っ越したのと、自宅で仕事をする時間も長くなったので、部屋に置いていて気持ちの良い家電を使いたいという基準で選ぶようになりました。まず導入したのは、空気清浄機。新生活をスタートさせた初春に、バルミューダからドンピシャな製品が登場したからです。『BALMUDA The Pure』。まず、見た目がカッコいい。まずは恥ずかしげもなくビジュアルで評価しちゃいます。本体上部にファンの上に飛行機のジェットエンジンなどに搭載されている「整流翼」を採用し、足元には大風量を叶えるための吸気口。どちらも、ついつい覗き込みたくなる仕様です。おまけに、ライト付きで間接照明風。持ってて気分が上がるモノづくりはさすがバルミューダといったところでしょうか。もちろん、性能にも妥協はありません。競合他社製品と並列比較をした結果、基本性能も高く、特に「臭い」に強い製品だとわかりました。操作性もシンプルで、自分が家にいるときは自動モードでほぼ静音、出かける前と帰宅した時に「ジェットモード」で侵入した花粉やホコリを吸わせます。飛行機よろしく爆音ですが、シャワーを浴びている間に鳴り止みます。世の中には加湿機能が搭載されたハイブリッド型と、吸うことに特化した単機能型の空気清浄機がありますが、個人的には断然単機能派です。性能が高いものが多く、手入れの手間も少ないからです。その中でも、機能とデザインを高次元で両立させたのがバルミューダでした。環境が変わり、「暮らし」と向き合った結果、改めて同メーカーの魅力を再発見することができました。


  • ソニー
    ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット
    WF-1000XM3

    実勢価格:2万8400円

    完全ワイヤレス型として業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現。さらにソニーの完全ワイヤレス型として、初めて高解像度音源にアップスケーリングする独自の高音質技術DSEE HXを搭載し、周囲の騒音を低減し、ハイレゾ相当の高音質が楽しめる。

ノートパソコンさえあればどこでも仕事ができる職場になった今年、イヤホンの「ノイズキャンセリング」にはかなり助けられました。中でも個人的ヒットとなったのは、ソニーの完全ワイヤレスイヤホン『WF-1000XM3』です。一時は入手困難になるほどのブームとなりましたが、個人的にソニーの完全ワイヤレスイヤホンはあまりいい印象を持っていませんでした。音にこだわりまくっている一方で、音楽を聴くことに特化し、接続の途切れなどがひどかったからです。それらの弱点を、本製品は見事にカバー。ほぼ真逆の機能を持っていたアップルの「AirPods」のカウンター的なイヤホンとして、ヒットしたのだと思います。弱点を克服したのなら、もはや買わない理由はありません。移動時間はもちろん、カフェなどで作業するときなどもノイズキャンセリング機能が重宝しています。ある意味ソニーらしくない、中性的なデザインも今っぽくていいですよね。


  • 象印マホービン
    STAN.IH炊飯ジャー
    NW-SA10

    実勢価格:3万5640円

    30代の共働き世帯に便利な機能とデザインにこだわる『STAN.』シリーズ。炊飯方式には、沸騰後も強火で炊き続けることで、うまみを引き出す「豪熱沸とうIH」を採用した。おかゆのかたさを調節できる「ベビーごはん」メニューは、離乳食づくりにも便利。

インテリアと調和したデザインでありながら、性能にも妥協したくない。そんな家電を探していた時に、象印がデザイン目線で新レーベルを登場させたのはとても良いニュースでした。炊飯器『STAN. NW-SA10』は、マットな質感がこれまでの炊飯器のイメージを払拭しています。そして、象印って、安い炊飯器でも全然クオリティが落ちないんです。今まで30台以上の炊飯器をテストしてきましたが、通販サイトで売れ筋となっている1万円台の炊飯器を食べ比べると、常に象印がナンバーワンでした。本製品も粒立ちの良い炊き上がりでツヤもグッド。デザイン料が乗った価格設定ですが、機能と見た目にこだわるならば、これ以上の炊飯器はありません。


  • Apple
    HomePod

    実勢価格:3万6070円

    AppleのAIアシスタント、Siriを搭載したワイヤレススマートスピーカー。Apple Musicなど音楽サービスの音楽再生のほか、調べ物や天気予報の確認、スマート家電のコントロールなどが声でできる。音質の高さに定評があり、2台をステレオペアとして使えば臨場感ある音楽が楽しめる。

自宅で作業する際には、BGMは欠かせません。今まではベッドのそばに小型のBluetoothスピーカーを置く程度でしたが、今年は部屋のほぼ中心に、思い切って音質重視のスマートスピーカーを設置してみました。アップルの『HomePod』は、部屋の空間を自動で認識し、適切なサラウンドで鳴らしてくれる優れものです。「Hey Siri、デートのプレイリストをかけて」などとは話しかけませんが、普段聞かない曲が流れてくると新鮮で、程よく仕事にも集中でき、プレイリスト文化の良さを実感する毎日です。


  • シグニファイジャパン
    Philips
    Philips Hue
    ホワイトグラデーション
    スターター セット

    実勢価格:1万3350円

    涼しげな昼光からくつろぎの電球色まで、一日をシーンに合わせた様々な白色光で演出。スマホアプリを使えば外出先から遠隔操作で照明をコントロールでき、タイマー設定も可能だ。音声アシスタントと連動させれば音声で照明のオンオフや調光も演出も楽しめる。

スマートスピーカーを導入したので、少しずつ家電連携を試みています。自宅にいることが増えたので、家の「光」にもこだわるようになりました。備え付けの電球がリラックス重視の暖色系なので、仕事に向かない。時間や用途に合わせて光を調節できるよう、フィリップスの『Hue』を導入しました。仕事のためにこだわった光ですが、睡眠やリラックスしたいときなどにも活かすことができており、調子いいです。シビアに性能を見つめ続けてきた家電の、新たな魅力に気づいた令和元年となりました。

 

  • 東 春樹
    NewsPicks編集部

    家電専門雑誌にて主に白物家電の製品テストと記事編集に6年間従事。メーカーから広告を一切とらず、常に消費者目線で真の性能を追求する。現在は経済ソーシャルメディア『NewsPicks』編集部にてプロダクト視点で経済記事を執筆。