スイスデザインの妙技か!?カクカクした『ベンツGクラス』が流れるような曲線ボディに
メルセデス・ベンツ・Gクラスの角ばったスタイリングは、車好きには馴染みが深いことだろう。しかしそのスタイルにあえて手を入れたのが、スイスを本拠地とするARES Designだ。彼らはおなじみの『AMG Gクラス(G63)』をベースとしながらも、曲線的で優雅なボディラインに仕上げたカスタムカー『X-Raid』を発表している。
流れるようなボディラインに強力な駆動系
ベースとなったGクラスの直線的なデザインを無視するかのように、『X-Raid』では丸みを帯びたエクステリアを採用。よりシティユース向けの外観を獲得している。これなら近所への買い物にも気軽に利用できるのではないだろうか。
ベース車譲りのV8/5.461ccで760馬力ガソリンエンジンは、最高時速250kmという凄まじいパワーを発揮する。さらにボディ素材にカーボンファイバーとアルミを採用したことで、200kgもの車重減を達成したという。
走行性能の高さはもとより、足回りに装着された22インチのオリジナル鍛造ホイールなどのエレガントなパーツ類が、より一層の高級感を演出しているのも見逃せない。
内装も完全一新
内装のクオリティが高いのも、この車両の見どころのひとつ。運転席にはカスタム品のスポーツステアリングが装着され、コックピット周りのデザインも完全オリジナルのスペシャル仕様だ。また、シートには風合い良く柔らかに仕上げられた高級ナッパレザーが用いられている。
伊・モデナの新工場にてオーダーメード生産
今後『X-Raid』のテストと生産は、イタリアのモデナに新設されたARES Design新工場にて行われる。車両価格は公開されていないが、ただでさえ高価な『AMG Gクラス(G63)』をベースとしたカスタムカー、しかも一台一台がオーダーメードで製造されるとあって、非常に高額になることは想像に難くない。