眠れないなんて言わせない! どんどん眠れちゃうスリープテック製品7選

スリープテック、直訳すれば「眠りの技術」への注目が高まっています。それだけ現代社会は、眠りに問題を抱えた人が多いのです。なかなか寝付けない、眠っても日中だるい、突然睡魔に襲われる。そんな人にチェックして欲しいスリープテック製品をご紹介しましょう。何もしなくても十分な睡眠が取れるのは、せいぜい20代ぐらいまで。30歳過ぎたら意識的に眠りの質を高めていく必要があるんです!

睡眠にも技術を必要とする時代

寝るより楽はなかりけり、浮世の馬鹿は起きて働く。

そんな歌が江戸時代からあるように、睡眠とは自分の意思や行動を放棄した、いわば究極に消極的な状態です。生きるために必要とはいえ、その間は生産性ゼロですから、寝るのが好き、ずっと寝ていたい、などと言えば“なまけもの”扱いされることもあります。漫画「ドラえもん」でも、のび太が「あったかいふとんで、ぐっすりねる!こんな楽しいことがあるか」という名言を残していますが、経済成長していた昭和の時代においては、ダメな特徴としての描写でした。

しかーし! 近年、世界的に睡眠への注目が高まってきました。睡眠不足は生産性を落とし、経済全体にも悪影響を与えるとわかってきたからです。とくに日本人の睡眠時間は世界的にみて最低レベルで、その経済損失は年間15兆円とも試算されるそう。1億人で割ると、ひとりあたり15万円。安くはありません。

そういった睡眠の問題をITにより解決しようとするのが、スリープテックと呼ばれるカテゴリーの製品です。以前は、寝る環境を整える、間接的なアプローチがほとんどでしたが、ここ最近はより積極的に眠りに介入する製品が登場してきています。

たとえば、「SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンド」は、脳波を検知して特殊な音源を流すことで、深い睡眠を持続させます。直接脳波に働きかけるというところが最先端を感じさせます。

また、「THIM(シム)」は眠っては起きるという繰り返しを行うことで、トータルの眠りの質を高める睡眠トレーニングデバイス。筋トレのように眠りも負荷をかけて鍛えるというアプローチは斬新です。

昔から、寝る子は育つと言いますが、大人も質の高い睡眠が仕事の生産性や健康にとっては重要。のび太のような眠りの天才でもないかぎりは、こうしたアイテムを導入する必要があるでしょう。もっと積極的に眠っていきましょう。おやすみなさい。

 

フィリップス・ジャパン
SmartSleep ディープスリープ ヘッドバンド
実勢価格:4万6618円 

睡眠中の脳波をモニターし、特殊な音源を発生させることで睡眠の質を高めるヘッドセット。眠りには、レム睡眠、ノンレム睡眠、深い睡眠(徐波睡眠)と段階があり、深い睡眠になったときにオーディオトーンと呼ぶ500〜2000Hzの音源を流すことで、それを持続させる仕組み。販売前の調査では、2週間使用した人の7割が日中の疲労度が軽減されたと答えたという。

起床時にアプリを立ち上げると睡眠スコアが表示される。
音源は「深い睡眠」の時のみ流れるので、眠っている本人は意識できないが、睡眠の段階はアプリ上で確認できる。

 

すこやかメディカル
光刺激装置 Valkee2
実勢価格:2万8520円

 

良い睡眠を取るために必要なホルモンがメラトニンやセロトニン。それらを分泌させ体内時計を正常に機能するには、朝に太陽の光を浴びると良いとされる。Valkee2は、音楽プレイヤーのように持ち運べ、耳から光を入れることで脳を刺激し、眠りを向上させるツール。1日の使用時間は9分とわずか。時間や場所を選ばずに使えるし、昼夜逆転の生活でも効果が期待できそう。Valkeeはフィンランドのメーカーで、冬期、太陽の出る時間が少ない北欧ゆえに開発・製品化された。

見た目は携帯音楽プレイヤー。47gと計量で旅行や出張にも持って行きやすい。これが一般化すれば普通のイヤホンも光るようになるかも。

 

cheero
スリーピオン3
実勢価格:1万780円

人間の3つの感覚、聴覚(音)、嗅覚(香り)、視覚(光)を刺激して眠りへと誘う。音源はオリジナル音楽から、モーツァルト、ショパン、シューベルト、自然音まで15種類用意され、360度広がるスピーカーで再生される。香りはリラックス系アアロマが3種類(ラベンダー、ゼラニウム、ベンゾイン)付属しており、他にも別売りで11種類のアロマシートが用意されている。リフレッシュやリラックス、目覚めスッキリ、深い眠りなど目的に応じて選択可能だ。光はロウソクをイメージしたゆらぎを再現する。

専用モバイルバッテリー付きのモデルもある(実勢価格1万2980円)。

  

ウェザリー・ジャパン
THIM(シム) THIM-01
実勢価格:2万4241円

 

指に装着して使用する「睡眠トレーニング」ウェアラブルデバイス。睡眠中の指の動きは、手首など他の身体の部分と比べて細かく動くとされ、これを検知することで眠りのレベルを判断する。睡眠トレーニングは、断続的な仮眠(寝ては起こされるを繰り返す)を眠り始めに取ることで、睡眠全体の質を向上させるもの。不眠症や睡眠中に目覚めてしまうことが解消される。また、最適な仮眠をとるための「リフレッシュ」モードや、起きやすいタイミングで目覚める「スリープトラッカー」モードも備える。

アラーム時間などはスマホで設定するが、本体は単独で機能し、睡眠中はスマホを必要としない。

 

ウェザリー・ジャパン
SoundOasis illumy(イルミー)
実勢価格:1万5481円 

日の出と日没の太陽光を再現した光を照射することで、理想的な睡眠を促すアイマスク。入眠時には日没のオレンジの光で副交感神経を刺激、起床時は青い光で自然かつストレスのない起床へと導く。国際宇宙ステーションでも、この技術は採用され、宇宙飛行士の体内時計の調整に用いられているという。

バッテリーをフル充電すれば最大2週間の利用が可能。ケースには充電器やケーブルも収まる。海外旅行や出張に持って行けば時差ボケの防止にも役立つだろう。

 

プラススタイル
Emfit QS+ACTIVE
実勢価格:3万8280円

ベッドマットの下に設置することで、睡眠中の呼吸数、心拍数などを測定するマットセンサー。睡眠スコアや自律神経バランス、睡眠による回復といった10種類のデータを見える化し、睡眠の改善に役立てられる。

30cmほどの厚さのベッドマットでも計測可能。身体に装着しなくても計測できるのでストレスはゼロ。
Wi-Fi環境さえあれば動作し、データはWebページで確認できるので、スマホやタブレットのない人でも利用可能。

 

LIVLAB
Dodow(ドドー)
実勢価格:6980円

光の点滅を天井に映し出し、そのリズムに合わせて呼吸することで快適な睡眠へと誘う。具体的には、光が大きくなるのに合わせて息を吸い、小さくなるのに合わせて息を吐く。最初は1分に11回、最終的には1分間6回とゆっくりとした呼吸へと導く。呼吸法や瞑想のように副交感神経を優位にして眠りにつかせる仕組みだ。モードは8分と20分。平均よりも約2.5倍早く眠りにつけるという。

創業者のAlexは元不眠症。同じく不眠症で悩んでいた友人のプロダクトデザイナーたちと組んでDodowを開発した。