ゲーム&映画の迫力がドアップになる立体音響DAC「Sound Blaster X3」

ディープなオーディオ好きならDAC(デジタル・アナログコンバーター)の存在は知っているだろうし、実際に使っている方も多いでしょう。しかしゲームや映画など、映像コンテンツの音響空間のクオリティアップ用に作られたDACがあるってご存知でしたでしょうか。しかもコレ、自分の顔・耳のカタチに合わせて音を補正してくれる機能もついているんですよ!?

eスポーツの浸透とともに増えてきたゲーミングデバイス

11月5日、プロゲーマーのふ~ど選手と、グラビアアイドル倉持由香さんの結婚が発表され、世界中のゲーマーが屈中P→大ソニックブーム→屈中P→大サマーソルトを受けたかのようにのけぞりました。ぴよぴよになった方もいるのではないでしょうか。

レッドブルのアシストもあり、日本でもeスポーツのムーブメントが浸透しつつあります。プレーヤーの増大のみならず、eスポーツで取り上げられるゲームの増加だけでもなく、ゲーミングギアの拡充も市場の活性化を表すもの。「ゲーミングデバイス」で画像検索をすると、ゲームプレイに適したマウス、キーボードなどのコントロールデバイスがずらり。女性ゲーマー向けでしょうか。ピンクに染まったキーボードなどもあるんですね。

PS4、Switchのサウンドクオリティを高めるUSB DACヘッドホンアンプ

数少ないコンソール対応のUSB DAC。しかもストレートな原音再生系ではなく、シネマティックな音場の再生を目指したモデルだ。

今回ご紹介する「Sound Blaster X3」(実勢価格1万2800円)も、ひとつのゲーミングデバイスといえるでしょう。カテゴリとしてはUSBで接続するDAC内蔵ヘッドホンアンプなのですが、なんといっても対応機種が豊富です。Windows、Macだけではなく、PS4やニンテンドーSwitchといったゲーム機にも対応しているのですから。

ゲーム機だけではなく、Windows、Macといったパソコンにも対応。パソコンで動画コンテンツを楽しむユーザーにも適している。

ハイレゾ音源の再生はもちろんカバー。600Ωというスタジオレコーディング・ミキシング現場でしか使われないようなハイインピーダンスのイヤホン・ヘッドホンを駆動するパワーも持っています。

さらに空間表現に優れた、シネマティックな音場補正を行ってくれるというじゃないですか。さらにさらに、ユーザーごとの顔や耳の形に合わせた補正もしてくれるというじゃないですか!

PS4・ニンテンドーSwitch対応DACってほんとうに極少数なんです。テレビに接続して使うことが多いから、テレビのスピーカーやサウンドバー、AVアンプ経由でのサラウンドスピーカーでサウンドを聴くだろうとの判断なのかもしれませんが、販売台数の多さを考えるとやっぱり少ない。もっとゲームの音質アップを求めるユーザーはいるでしょうに!

だからこそ、2019年10月に発売されたSound Blaster X3には注目していたのです。

普通のイヤホン・ヘッドホンでサラウンド空間を再現するSuper X-Fi

Sound Blaster X3でもっともキャッチーな機能、それがイヤホン・ヘッドホンの頭内定位を改善してサラウンド感のある音場を作り出してくれるというSuper X-Fi。

いままでにもイヤホン・ヘッドホンで立体感が強烈な音場を作り出すことは可能でしたが、耳の奥までマイクを差し込んでデータを取得する方式か、バイノーラルマイクを使って録音するか、一般的な頭部伝達関数を使って補正するかの方法しかありませんでした。

最初の方法は凄まじいと思えるほどの精度となりますが、プレーヤーを限定するのとヘッドホン、ヘッドホンアンプ込みで30万円~の商品しかなく、しかもすでに受付終了済み。バイノーラルマイクはスピーカー再生用の音場を撮るには別録音が必要になりますし、頭部伝達関数での補正は利用する人によって違和感を感じるものがあります。

顔写真・耳写真を撮影することで、その形状をAIが分析。頭部伝達関数のパラメータを算出する。

そこでSuper X-Fiは、ユーザーが専用アプリを使って自分の左右の耳と顔の写真を撮ることで、クラウドサーバー上のAIがパーソナライズされた頭部伝達関数パラメーターを定める方式を採用。個々のパラメーターとなるため、平均的な頭部伝達関数を使ったときよりも高い精度が期待できます。

2chオーディオ用には不向きなれどゲームと映画鑑賞用にはモウ最高

使用するヘッドホン・イヤホンごとの補正機能、グラフィック・イコライザー機能も備わる。

PS4にSound Blaster X3を接続し、ゲーム「デス・ストランディング」でSuper X-Fiの効果を試してみたのですが…あかん。これはハマる。もうSound Blaster X3なしでのオープンワールド旅はできないかもしれません。

雨の降る高原。強風うずまく峠道。葉擦れの音が響く森の中。人工的な地下空間。いずれにシチュエーションにおいても、鳥肌が立つほどリアルなアンビエントサラウンドサウンドを聴かせてくれたのですから。

PS4のコントローラにヘッドホンを接続したときの音と比べると、音場の広さとリバーブの有無による空間のリアリティが段違い! Netflixで映画も見てみましたが映画館のような音空間が堪能できましたし、ライビビデオの野外フェス/コンサートホールの違いが如実に伝わってきて凄まじいなコレ。

苦手分野もあります。Super X-Fiを使うと、普通の音楽の再生クオリティは大幅に下がります。中央に座していたボーカルの輪郭があやふやになり、密度をともなっていたバッキングもあらぬ方向を向いて演奏するかのよう。そういうときはSuper X-Fiをカットして、純粋なDACヘッドホンアンプとして使えばいいんですけどね。

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