ブルーエアが世界No.1レベルのきれいな空気を、世界で一番小さく生まれてきた男の子に届けた話

長野県安曇野市の長野県立こども病院で、2018101日に体重わずか258gの男の子・関野竜佑ちゃんが生まれた。それから約半年後の2019420日、竜佑ちゃんは3374gにまで成長しようやく退院。それに合わせて、このハッピーなニュースは日本国内のみならず世界中へ配信され、祝福すべき大きな話題として世界各国で取り上げられた。

もちろんブルーエアの本社があるスウェーデンにも、この吉報は届く。“Clean air for children”を掲げる同社は、CPOChief Purpose Officer)サラ・アルセンの号令の元、すぐに行動に移した。「258gという世界一小さな男の子としてこの世に生まれた竜佑ちゃん。だからこそ、世界一きれいな空気の中で大きく育ってもらいたいから、ブルーエアの空気清浄機をプレゼントしよう」。

早速、長野県を通じて、今回竜佑ちゃんがこの世に生まれるにあたり、MVP的な役割を果たした長野県立こども病院と竜佑ちゃんのご両親に打診。ブルーエアの空気清浄機を寄贈することになったという。

写真左からブルーエア社日本総代理店セールス・オンデマンドの荒井加奈子さんと長野県立こども病院院長中村友彦医師。長野県立こども病院からブルーエアに感謝状が贈られた

長野県立こども病院は、長野県における小児周産期医療の最後の砦であり、子ども達のために質の高い安全な医療を行う総合病院として、県内外から数多くの患者を受け入れている。2018929日に竜佑ちゃんの母親・関野俊子さんは妊娠高血圧症候群と胎児の発育不全により、同病院に入院した。その当時のことを廣間武彦医師はこう振り返る。

長野県立こども病院
廣間武彦医師

お母さんの血圧が高くなり、赤ちゃんの発育も止まって、心拍も不安定になってしまいました。このまま赤ちゃんを母体の中に放置しておくと状態がどんどん悪くなってしまうため、リスクは伴いますが母体から出す決断を下しました

とはいえ、週数は24週目。一般的な出産の多くは40週前後で迎えることを考えると当然ハイリスクだ。それだけに産科や新生児科の医師、看護師などと慎重に話し合い、緊急帝王切開に踏み切る。

「手術は夜に行うことになったので、まずは病院に人員を揃えるところから始めました。私は前日まで当直で働いていたので、指導役として呼ばれて参加しました。取り出された赤ちゃんは超低出生体重児でも最も小さい身長22.0㎝、体重は258gですから、まずは点滴の針を入れることから苦労しましたね」

実際に竜佑ちゃんが生まれた手術室

5年前くらいであれば500g以下の赤ちゃんは医学的にも成長させることは難しいと、体内から出さないという判断をすることも多かった。だが、医学の進歩とともに、最近では500g以下でも赤ちゃんの状態によってはお腹から出してあげたほうがいいという考え方に変わってきたという。とはいえ、200g台の赤ちゃんに対しては当然治療経験も乏しく、実際に目の前の血管は針より細かった。

「本当に修羅場でした。赤ちゃんに点滴が刺さらないと助かりませんから。医師が代わる代わる担当しながら、血管に刺そうとしますがうまくいきません。200g台の赤ちゃんというのは体が透過していて、内臓なども外から見えている体なんですよ。体の下から光を当てて、細い血管に針の先端を刺します。血管に針が刺さるとプチっという独特の感覚があり、入っていくと抵抗がなくなるんです。本当にこれが最後のチャンスという段階で、急遽呼び出した医師が担当し、水平に針を入れていって血管をゆっくり広げていきながら、どうにか点滴を入れることに成功しました」

看護師たちが竜佑ちゃん生まれてからずっと記録し続けた成長ノート。最初のページに生まれたばかりの竜佑ちゃんの写真が貼られている

今回は一般の出産とは当然異なり、24週と5日目で推定体重が200g台というかなりチャレンジングな出産。しかもその後の赤ちゃんの管理ケアについても非常にシビアな状況が続いたという。

「一番危険だった状況は便が出なくなってしまったこと。成人にとってはいわゆる便秘ですが、竜佑ちゃんの場合、お腹が便でパンパンに膨らんでしまうと、腸が破裂してしまう恐れがありました。実際、消化剤と空気を肛門から流して便を溶かすことにもチャレンジしたのですが、これがダメだったら手術して、人工肛門を作らなければならないという段階まで追い込まれました。そんな絶体絶命な状況でも、ご両親である関野さんご夫妻に正直にお話しすると、“この子も精一杯頑張ってますから、先生方を信じてお任せします”と言ってくださって。このポジティブなご両親の姿勢と、何より竜佑ちゃんの生きるんだという力強い生命力に、我々は何度も助けられましたね」

そんな竜佑ちゃんは生まれてからのほとんどの時間を、徹底的な温度や湿度の管理を行う新生児集中治療室(NICU)の保育器内で過ごしていた。保育器内は母体内の環境に近づけるべく、より高湿度な空気環境で保たれているという。

保育器内は特に成人にとってはストレスなぐらいの高湿度な環境に。カビが一番の大敵

「空気が清潔だったり、温度が快適だったりするのは当然のこと、実は病院内で最も難しいのが湿度の管理なんですよ。湿度が高まるとカビが繁殖しやすくなるからです。赤ちゃんにとって実は1番の大敵がカビなんです。特に竜佑ちゃんのような超低出生体重児は皮膚が未熟で、ちょっとした接触などで肌が傷ついてしまうことがあるんです。そこからカビによって病気に感染してしまうと命に関わります」

障害や先天性の病気などを持って生まれてきた小さな命を懸命に成長させようと努力するスタッフたち

NICU自体も空調部分にHEPAフィルターが搭載されていて、空気を常に清潔に保っているという。加湿器も場所によっては病院内で適宜使うものの、湿度の維持管理やコントロールは非常に難しく、カビの感染リスクを徹底的に排除することを考えると、闇雲に使用することはできない。だからこそ、本格的な単機能空気清浄機であり、HEPASilent®テクノロジーを搭載するブルーエアの使用は最適解だった。

HEPASilent®テクノロジーとは、粒子イオン化技術と高性能フィルター技術を融合したブルーエア独自の空気清浄技術であり、高い除去性能とハイスピード清浄を両立している理想的なテクノロジーだ。汚染物質を、イオナイザーを通過する際にマイナス帯電させ、プラス帯電した幾層にも折りたたまれている多層フィルターでキャッチ。その独自のテクノロジーにより目詰まりを起こしにくく、風量も維持しながら、静音性と省エネにも貢献する。0.1μm以上の微粒子を99.97%*3まで除去できるとされ、一般的に20μmサイズと言われる数々のカビも空気中から根こそぎ取り去ることが可能だ。

「今回寄贈いただいたブルーエアのうち、1台はNICUのファミリーケアルームで使わせていただいております。退院前に赤ちゃんとお母さんが初めてゆっくり過ごす、まさにこれから病院を離れて親子で過ごすための大事な準備や練習をする大切な部屋です。あとは産科の子どもたちが遊ぶためのキッズルームにも1台設置させていただきました。また、調乳室でもとても役に立っています。実は調乳室はこれまでとても臭いが気になる場所でしたが、導入して以来、臭いがなくなったとスタッフたちも喜んでおります。調乳作業は特に空気を清潔に保たないといけませんし、赤ちゃんの命を繋ぐための大切な作業ですから、スタッフたちがブルーエアでより快適に作業に集中できて助かりますね」

ファミリーケアルームにはブルーエア センス+が設置されている。デザイン性に富んでいて、お母さんと子どもの時間に華を添える

一方、長野県軽井沢町に住む関野康平さん・俊子さん夫妻のお宅にもお邪魔してお話を伺った。724日の取材時、既に生後9カ月となった竜佑ちゃんは、約4000gほどに成長していた。約4000gというと一般的には生後1~3カ月ぐらいの体重で、当然赤ちゃんとしてはかなり小さい。ただ、生まれた時が体重わずか258gだったことを考えると、驚くほど大きく成長していた。何よりしっかりと首も座っていて、周囲を眺める眼差しも新生児のそれとは違い、抱っこされている時や何かおもちゃなどを掴み取る仕草も、体の小ささに似つかわしくなく力強かった。 

関野竜佑ちゃん。この時ちょうど9カ月

今回竜佑ちゃんのベッドが置いてある和室の寝室に設置されたブルーエアは「クラシック 480i」。適用床面積*455㎡(33畳)までの広さを約9*4で素早くきれいにできる空気清浄機だ。今年は梅雨が長引き7月中旬ぐらいまでずっと気温10度くらいまで下がるなど、朝晩は特にストーブが手放せなかったという関野家。部屋を締め切っていた時間も例年より長く、屋内の空気の淀みのようなものもあったようで、ブルーエアの効力を知らず知らずに体感できたと父親の康平さんは言う。

ベビーベッドの置かれている和室の寝室で過ごす関野夫妻と竜佑ちゃん

「ブルーエアを使うようになってから、部屋の空気がどこか涼しい感じがしますね。パワフルな風が対流して、なんとなく淀みがなくなったからでしょうか?」

職場にも空気清浄機が置いてあるという康平さん。だが、その効果をあまり実感できたことはこれまでなかったことと、軽井沢自体が都内と比べるとかなり空気がきれいなためか、正直最初は空気清浄機の導入の必要性に疑問を感じていた。

「軽井沢自体子育てがしやすそうだと昔からイメージしていましたが、その一番の理由が空気がきれいな場所だから。我々夫婦は実は神奈川と東京の出身で、結婚当初は都内の幹線道路が交差するあたりのマンションに住んでいました。でも、その頃から子どもを育てるなら郊外で育てたいと常々思ってました。それで軽井沢に転勤になり、妻がとにかく気に入ったことから、こちらに住み着くことになりました」

関野康平さんと関野俊子さん

母親の俊子さんは、軽井沢の魅力についてこう話す。

冬の朝がとにかく好きなんです。冷たい空気がとても美味しく感じられるんですよ。朝、子どもを学校まで送るために歩くと、本当にいい空気だなと感じることができます。おそらく元々自分が軽井沢出身だったら、この価値には気づかなかったかもしれません。だからこちらに住むようになって、空気清浄機なんて最初はいらないかなと思っていたんです。ですが、ブルーエアを使うようになってからは、軽井沢でも部屋の中の空気は実は汚れていたんだなということを実感するようになって。今は本当にその空気の違いがわかりますね」

屋内の空気は屋外の空気と比較して、約5倍*5汚染されているというデータも出されている。そういったデータの存在について関野夫妻はもちろん知らなかったが、軽井沢は比較的気温が低く、閉め切って生活する時間が長いため、実際に当てはまっているのかもしれないと俊子さん話を続ける。

「軽井沢は結構湿気が強いんですよ。冬はこの家も二重サッシにするまで、かなり結露に悩まされていました。1日の中でも天候の変化が大きく、朝と夜で10度以上も開きがあったり、雨が降ると湿気がすごくて、夜になると気温がかなり下がったり。年間を通して、家族が快適でいるためには屋内の空気コントロールが難しい地域かもしれませんね」

康平さんはさらに竜佑ちゃんの眠る寝室について言及する。

「竜佑の寝ている北側の和室は、実はこの家の中で最も湿気が強い部屋なので、カビなどの発生は特に心配ですね。だからリビングとの間の扉は常に開けっ放しで、両方の部屋の空気をしっかりと循環できるブルーエアを設置できたことは、竜佑の成長にとっても非常によかったです。湿気を溜めることなく、空気を循環させて、常にきれいな状態で過ごさせることができますからね」

うつ伏せからおもちゃ目掛けて手を伸ばす竜佑ちゃん。小さくても首がしっかり座っている

さらに俊子さんが「この空気清浄機って、すごく静かなんですよねー」と静音性についてもこう話す。

「普段は竜佑のベビーベットの横に設置して風量1でずっと動かし続けているのですが、空気が澄んでいるのに、ほとんど動作音がしないんですよね。家族もこちらに布団を敷いて寝ているので、眠りを妨げることもないですし助かりますね」

関野家は6人家族。長男の中学1年生佑平くん、長女で小学校2年生の彩佑子さん、次男で保育園の年中隼佑くん、そして竜佑ちゃんの4人兄弟だ。中でも最近一番変わったのは次男の隼佑くん。それまでは康平さん曰く、わがまま放題で言うことを全く聞かない子だったとのことだが、入院している竜佑ちゃんに会いに行っては、病院からの帰りに「竜佑ちゃんがかわいそう」とめそめそ泣いたり、お姉ちゃんとどうやってお世話しようかと二人で密かに話し合ったり、竜佑ちゃんが家に帰ってきてからは、僕が抱っこする! と小さい体で率先してお世話に頑張るしっかり屋さんになったそうだ。

関野さん家族。この日、長男の佑平くんは中学校のために写真に写れず
次男の隼佑くんは竜佑ちゃんをしっかり抱っこしてお兄ちゃんの顔

竜佑は病院の皆さま、近所の皆さま、そして会いに来てくださる皆さま、数多くのいろいろな方々に助けていただいて、今こうやって生きられています。そういう星の下に生まれたんだなって、親として実感しておりますね。24週で生まれてきた時には、最初は本当に1週間ぐらいしか生きられないんじゃないかと覚悟していました。でも、医師や看護師の方々が本当に竜佑のために献身的に動いてくださって。細かな成長日記までつけていただきながら、健康に退院させてもらいました。竜佑の持っている運の強さには本当に感謝しています」

この101日に1歳になった竜佑ちゃん。これからも軽井沢のきれいな空気と、ブルーエアのきれいな空気の中で、スクスクと成長していくに違いない。


ブルーエア空気清浄機


*1 : 米国家電製品協会(AHAM)によるクリーンエア供給性能に関する基準CADRが、アメリカ、カナダ、韓国などで利用されていることから事実上の世界基準とする(2018年10月現在)。

*2 : CADR(クリーンエア供給率)の公開値でブルーエア600シリーズが最高値以上を取得。

*3:Camfil社による実証データ。実際の効果は、部屋の状況や使用方法により異なる。

*4 : 日本電機工業会JEM1467規格に基づく数値。

*5 : 出典:アメリカ合衆国環境保護庁の室内環境レポート