名古屋は味噌カツだけじゃない! 美味しい新名所『バーミキュラ ビレッジ』が誕生!

『バーミキュラ』とは名古屋に拠点を置く、愛知ドビーが生み出した鋳物ホーロー鍋だ。もともと、ドビー機という繊維機械の製造メーカーだったが、経営が成り立たず、下請けに。そんなとき「下請けではない自社製品を」と自ら企画して、自社の持つ鋳造技術と精密加工技術にホーロー加工の技術を組み合わせ、2010年に製品化する。そんな『バーミキュラ』というブランドを体験できる複合施設『バーミキュラ ビレッジ』が名古屋駅のほど近くに完成。その中身をレポートする。
愛好者も多い、国産鋳物ホーロー鍋『バーミキュラ』のための施設だ。

料理研究家やプロのシェフ、料理愛好家などの間でヒットしている『バーミキュラ』や、2016年には専用のIHヒーターと組み合わせ、より簡単に炊飯や無水調理、低温調理などができる『バーミキュラ ライスポット』。それらを愛知ドビーが手掛けたブランド体験型複合施設『バーミキュラ ビレッジ』は、名古屋駅から車で5分、最寄り駅から徒歩15分、名古屋市中川運河沿いにオープンした。

こちらは北側に位置するスタジオエリア。限定のバーミキュラが購入できる。

『バーミキュラ ビレッジ』は
スタジオエリアとダインエリアで構成

『バーミキュラ ビレッジ』には二つのエリアがある。1つが鍋をはじめとしてさまざまなアイテムが購入できる「VERMICULAR FLAGSHIP SHOP(フラッグシップショップ)」や「KITCHEN STUDIO(料理教室)」、「COOK BOOK LIBRARY(ブックストア/コーヒースタンド)」、「LABORATORY(ラボ)」などが含まれたSTUDIO AREA(スタジオエリア)だ。

ショップではバーミキュラだけでなく、様々な洗練されたキッチンアイテムが購入できる。

フラッグシップショップではビレッジ限定サイズのバーミキュラを11種類も用意。中にはオーバル(楕円形)のこれまでになかったバーミキュラも取り扱っている。

これらは月の生産個数が50個前後と非常に少ないため、オンラインでは取り扱いできないとか。これを買いに来るという目的だけでも訪れる意味がある。また、バーミキュラ以外にも様々なキッチン用品を取り揃えているのもうれしい。

ビレッジのために開発された様々なサイズのバーミキュラ。食パンの型も用意。
料理教室のための空間。これ以外にもキッチンが無数に用意されている。

そしてスタジオエリアで注目なのが、工場の1/100サイズのラボを用意していることだ。鉄を溶かす炉や工場で使っているのと同じ精密加工用の機械、ホーロー工程の設備を用意。世界のトップシェフのための特注バーミキュラをここで開発製造するほか、バーミキュラ作りの実演が見られるという。

1階にあるラボでは定期的にバーミキュラ作りを実際に目の前で見ることができる(20202年1月以降 順次開催予定)。

ダインエリアでバーミキュラの味に舌鼓

そしてもう1つが、南に徒歩1分ほど進んだところにあるバーミキュラで調理したさまざまなメニューが楽しめるDINE AREA(ダインエリア)だ。

ここには全てのパンを鋳物ホーロー鍋のバーミキュラで焼き上げるベーカリーカフェ「VERMICULAR POT MADE BAKERY」と薪釜とバーミキュラで調理した様々なメニューをモーニング、ランチ、ディナーで楽しめるレストラン「VERMICULAR RESTAURANT THE FOUNDRY」が入っており、バーミキュラで作った様々なメニューを楽しむことができる。

このために作ったという10センチのバーミキュラで焼き上げた様々なパン。無水カレーを詰めた無水カレーパンは絶品。
バーミキュラの食パン型で作った食パンも是非食べてみたい。
レストランオープンキッチンには薪窯を用意。
バーミキュラで無水調理した野菜や、低温調理したお肉料理、ライスポットの炊きたてご飯などが堪能できる。

さらにレストランの2Fには世界のトップシェフが訪れたときにだけ使われるイベント用のキッチンを用意。カウンター席でトップシェフの所作を至近距離で楽しみながらバーミキュラとのコラボ料理を堪能できるそうだ。

2階にある隠れ家のようなカウンターキッチン。

土方邦裕社長によると、早い時期からバーミキュラで作った料理が食べられる施設の構想はあったという。しかし、ライスポットの開発や海外展開など優先順位の高いことでずっと控えていた。そんなときに、名古屋市が中川運河沿いを再開発する「中川運河にぎわいゾーン にぎわい創生プロジェクト」を知る。

左が副社長の土方智晴さん。右が社長の土方邦裕さん。代々続く会社を二人で経営している。新開発のオーバルはマシニングセンターという機械で1つずつ削って精密加工をしているため、従来品の10倍の時間がかかるそう。

中川運河は愛知ドビーの本社・工場がある創業の地のほど近くで、名古屋の経済、産業をともに支え、衰退、再生の歴史をともにしてきた地域のシンボルだという。この場所にバーミキュラを象徴するスペースを作りたいと思ったとき、「中川運河にぎわいゾーン にぎわい創生プロジェクト」を知り、急いでプレゼンテーションに挑んだそうだ。

名古屋市のプロジェクトということもあり、2つのスペースを使うプランには公平性の観点からも難色を示されたという。しかし地元企業であること、そして企画の内容などで、多数の応募企業の中から選定されたという。

副社長の土方智晴さんはバーミキュラ ビレッジについて「誰が来ても感動していただける、本物の料理とサービスを用意したいと考えています。ただ、私たちの主軸はあくまで物作り。『最高のバーミキュラ体験』ができる空間として飲食店を用意しました」と語る。

バーミキュラ ビレッジプロジェクトには、日本を代表する建築家やデザイナー、などが数多く参加。スタッフのユニフォームやレストランで使うお皿、施設内のアートワークなどにも徹底してこだわっている。これらを見るだけでもいく価値がありそうだ。

ビレッジ限定のバーミキュラを買い、バーミキュラで焼き上げたパンや料理を堪能する。時には料理教室(2020年1月以降開催予定)にも参加できる。名古屋の新しい名所に、是非立ち寄ってみたい。

VERMICULAR VILLAGE 施設概要
■ダインエリア(南側)
内容:レストラン、ベーカリーカフェ、シェフズテーブル
所在地:愛知県名古屋市中川区舟戸町 4 運河沿い
駐車場: 35 台(内軽自動車用 3 台、身障者用 1 台)

■スタジオエリア(北側)
内容:ショップ、料理教室、クックブックライブラリー、ラボ、カスタマーサポートセンター、アトリエ、スタジオ
所在地:愛知県名古屋市中川区舟戸町 2 運河沿い
駐車場: 29 台(内軽自動車用 1 台、身障者用 1 台)
アクセス:名古屋駅 太閤通口より車で約 5 分
https://www.vermicular.jp/village/