「君、本当にドゥカティ!?」原型を留めないアドベンチャーツアラー風味に大改造
バイク業界ではここのところ、アドベンチャーツアラーが人気だ。ある意味で鉄板チョイスとも言えるBMWの『R1200GS』シリーズをはじめ、ホンダも『アフリカツイン』を新モデルとしてリニューアル復活させるなど、ひそかな盛り上がりを見せている。
スポーツバイクで名を馳せる伊・ドゥカティはこの分野にあまり力を入れていない印象だが、カスタムビルダーのWalt Siegl Motorcyclesはあえてアドベンチャーツアラー仕様に改造したドカティ『L’Avventura』を誕生させた。変わり果てたその姿は、はたしてドゥカティ・ファンのハートを鷲掴みにできるだろうか。
威風堂々の面構え
エンジンガードにハンドルガード、そそり立つ大型スクリーンを搭載した『L’Avventura』のスタイルは、まさに荒野を駆け巡るアドベンチャーツアラーそのものだ。フロントに大径の21インチホイール、後輪には17インチのホイールを配し、高い走破性を予感させてくれる。長距離の走行にも耐えられるようにか、ガソリンタンクは再容量6.5ガロン(約25リットル)仕様のものが装着された。
スクリーンの下に搭載されているのは、ラリーマシンでおなじみのコマ地図入りマップホルダーではなく、最新GPS装置。道なき道でも、ライダーを正しい方向へと導いてくれるだろう。
ワイルドな走りを期待させるスタイル
搭載されたエンジンの排気量は1100cc。もちろんドゥカティ伝統のLツインエンジンだ。また消音性などまるで考慮されていないのであろう、ショートかつヌケの良さそうなマフラーがなんとも勇ましい。
ドゥカティの新しいスタイルを提案
現在ドゥカティはラインナップに『ムルティストラーダ』や『ハイパーモタード』を用意しているものの、両モデルともどちらかと言えばオンロード寄りなコンセプトのモデルだ。ここに公式モデルとして『L’Avventura』のようなアドベンチャーツアラーが加われば、ドゥカティのラインナップの幅がさらに広がって面白いのではないかと、個人的には思うのだが……。