クルマで暮らす時代の必須インフラ CARSTAY

移動しながら暮らすライフスタイルに欠かせないのが、車中泊するための場所。そんなスポットを探せるインフラとなるのが「Carstay」のサービスだ。車中泊できるスポットを検索するだけでなく、予約や決済、チェックインもWeb上で可能。さらには、車中泊できるクルマのシェアリングサービスも近日中にスタートする。


Carstayとは!?

車中泊できるスポットを探して
予約・決済まで可能

クルマで泊まりながら旅するとき、一番の課題は”どこに泊まるか?”ということ。サービスエリアや道の駅などは、あくまでも休憩場所なのでどこでも車中泊することが認められているわけではない。そこで、公式に車中泊できるスポットを探せるのが「Carstay」のサービス。駐車場の持ち主が「Carstayステーション」として登録した場所を検索し、予約や決済までWebから一括してできる仕組みになっている。

  • 1 スポットを探す
    「Carstay」のWebサイト(castay.jp)にアクセスし、スポットを探す。地図上にアイコンが表示されるほか、泊まる日程を指定しても検索することが可能。全国のRVパークなども登録されているので検索できる。
  • 2 予約する
    泊まりたい場所が見つかったら「詳細を見る」をクリックし、車中泊をする予定の日程を入力。空いていれば予約画面に進み、ゴミ処理などのオプションを選んで決済。一連の操作はスマホからでも可能だ。
  • 3 決済やチェックインも
    会員登録をしていれば、予約時に利用料金を決済できる。キャンセルなどの操作もスマホからできる。車中泊する場所に到着したら、クルマのナンバーや場所がわかる写真を送信してチェックイン完了。

 

車中泊向きの
クルマをシェアリングするサービスも

新たに、車中泊が可能なクルマをユーザー同士でシェアできる「バンシェア」のサービスも2019年度内に開始予定だ。これはキャンピングカーなど車内で泊まれるクルマを持つオーナーが使わないときにクルマをシェアリングできるというもの。車中泊をしてみたいがキャンピングカーなどを購入するのはハードルが高いと感じている人も手軽に体験が可能だ。シェアリング中の事故などに対応する保険も開発している。

  • 1 ドライバー登録
    「Carstay」のサイトでドライバーとして登録する。サービス開始前だが、今からでも事前登録が可能。名前や連絡先などの基本情報、どんな使い方をしてみたいかなどを入力する。
  • 2 クルマを選ぶ
    すでに何台かのクルマは登録されており、どんなクルマがあるかや値段などは確認が可能。日程や人数に合わせて選び、予約するシステムだ。購入前に色んなクルマを体験できる。
  • 3 借りて車中泊が可能
    予約ができたら、当日受け渡しの場所へ行き、クルマの使用法や注意点などを聞いてシェアリング開始。泊まる場所探しも同じ「Carstay」のサイトで可能なので便利だ。

 

Carstayプロデュースの
キャンピングカーも用意

「Carstay」でも「バンシェア」向けのキャンピングカーを用意。現状、3台のクルマが用意されているが、移動のしやすさを考慮してトヨタ『ハイエース』をベースとしたバンコンタイプとなっている。車中で仕事をできるスペースもあり、クルマで泊まる生活を体験するには最適だ。

車内では大人4人が泊まれるほか、キッチンや電源なども完備。電子レンジや冷蔵庫なども使える。大人2人が横になれる空間とは別にリビングスペースもあるので、仕事をしながら旅してクルマで暮らす生活を手軽に体験できる。

 

CarStayの
実現する世界とは?

「CarStay」を立ち上げたきっかけはNPO法人で多くの訪日外国人をガイドしてきた経験からです。訪日した人たちが喜ぶ場所は、クルマ以外では行きにくいところが多い。それならば、手軽にクルマを借りて、その中で泊まりながら旅ができるインフラが整えば喜んでくれる人も多いのではないかと。調べてみると、海外ではクルマで旅しながら暮らす「VANLIFE(バンライフ)」と呼ばれるライフスタイルを送る人たちが増えていますし、空港でレンタカーを返却する訪日外国人は140万人にのぼるというデータもある。でも、クルマで泊まれる場所を探したりするサービスはありませんでした。それなら自分で作ろう! と会社を創ったところ、国内でも「VANLIFE」的なクルマの使い方をしていて、車中泊できる場所を探して予約・決済までできるサービスがあるなら使ってみたいという声が予想以上に多かった。そのため、日本語版をスタートさせました。訪日観光客の増える2020年に向けて英語版も立ち上げています。ホテル泊や民泊に加えて”車中泊”というスタイルが一般的になればと考えています。

「VANLIFE」には3つのフェーズがあると考えていますが、今は“旅する”という第1フェーズ。第2段階としてクルマで移動しながら“仕事をする”があり、最終的にはクルマで”暮らす“というフェーズになるでしょう。そうしたフェーズへの移行をうながす意味で、車中泊をする「Carstayステーション」の次段階として長期滞在が可能で、そこで仕事もできる「VANLIFEステーション」も展開していきます。今はリモートワークができる仕事も増えていますし、自由度が高いクルマで暮らすライフスタイルが普及していくと思います。

  • Carstay株式会社
    CEO
    宮下晃樹さん

    大学卒業後、監査法人に勤務し、公認会計士として独立。数々のスタートアップ支援を経験した後、自身で「Carstay」を創業する。


東京ー能登半島往復約1200kmを走破
CARSTAYのサービスを体験してみた

新しいサービスは体験してみるのが一番! というわけで車中泊ライターが「Carstay」でキャンピングカーを借り、「Carstay」ステーションで車中泊しながら能登半島まで行く旅に出てみた!

Carstayにて
キャンピングカーを借りる

サービス開始前の「バンシェア」を体験するため、Carstayがシェアリングに提供予定のキャンピングカーを借りる。

 

目的地はVANLIFEステーション
「田舎バックパッカーハウス」

向かったのは車中泊だけでなく長期滞在可能な「VANLIFEステーション」として石川県鳳珠郡穴水町にオープンした場所。

 

高速の移動も快適

トヨタ『ハイエース』ベースのキャンピングカーは運転しやすく移動のペースも上がる。

 

Carstayステーション「いろは堂」にて車中泊

1泊目は長野市の鬼無里(きなさ)にあるおやき屋さん。残念ながら到着は閉店後になってしまったが、Carstay利用者にはおやき1個のサービスもあり。味の評判もいいので味わってみたかった……。

 

絶景温泉のCarstay
ステーションで泊まる

帰り道で泊まったのは絶景で名高い温泉だが、深夜の到着で残念ながら温泉には入れず……。

 

景色がいいところで
泊まると気分もアガる

Carstayに登録されているのは観光スポットになっている場所が多く、景色もいいので、車中泊も気持ちいい。

 

能登半島を一周

せっかく来たので能登半島一周のドライブにも出かけた。旅の見どころは次項にて!

 

 

能登半島一周の旅も満喫!

品質の高さで知られる「輪島の塩」を作る作業もちょっとだけ体験。今でも手作業で作られているので、想像以上の重労働だった。
古民家を改装した「田舎バックパッカーハウス」はお風呂や洗濯のほか、室内で仕事も可能。長期滞在したくなる場所だった。
斜面の限られたスペースに田んぼを作るための棚田になっている「千枚田」。加賀百万石の底力を感じる。
能登半島の先端にある「見附島」。別名、軍艦島とも呼ばれるが、ちょうど夕日が当たる時間帯でかなりの絶景だった。東京から約600km走ってきた疲れも癒える。

Carstay生活をしてみて気付いたこと

1. Carstayステーションを使うなら周辺観光も楽しみたい

元々、観光で訪れる人たちがより地域を楽しめるようにとスタートしたCarstayのサービスだけに、地方の車中泊が可能な場所は温泉や飲食店など観光スポットになっているところが多い。ただ泊まるだけではもったいないので、周辺の観光やグルメなども味わいたいところ。ホテル泊とは違う車中泊の楽しみは、食事やお風呂もホテルで済ませられないので、よりディープに地域を味わえるところにある。

2. クルマの中での仕事は意外とはかどる

車中泊旅をしながらも車中で仕事もしていたが、移動しながらだと毎日気分が変わるので仕事もスムーズに進む。余裕を持ったスケジュールを組めば、暗い中を運転するより早めに寝てしまおうという気持ちになる。明るいうちに仕事をして、暗くなったら寝るという人間らしい生活に近づけた。

3. 寝るスペースは別にあると快適!

仕事もしながら車中泊を続けていると、寝るスペースと仕事スペースが別れていることのありがたみを感じる。仕事を終えて寝るのに、いちいちテーブルを畳んでベッドを展開して……という作業をせずに寝られるのは快適だ。自分のスタイルに合ったクルマを見つける意味でも色んな車種を体験したい。

4. Carstayのコーンが見つかると安心

Carstayステーションには写真のようなコーンが設置されている(見つからないこともある)。これが設置されていると、自分が歓迎されているようで不安なく車中泊できる。

5. 移動しながらの生活は気分転換が簡単

運転が快適なバンコン(バンを改装したキャンピングカー)だったこともあり、移動が苦にならないので、仕事が煮詰まったら気分転換に場所を変えるのも簡単。日本列島は景色が多様なので、VANLIFEが実現できれば今日は海を見ながら、明日は山の中で……など色んな風景の中で生活することが可能だ。もっと環境が整えば、冬は雪山で、夏は海辺で……とか、逆に冬に暖かいところへ向かったり、季節に合わせて暮らす場所を変えたりもできるだろう。