靴ひもが自動で締まる!『NIKE ハイパーアダプト 1.0』は『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で見たあの靴だった!

【ヒット確実な新製品の「試してわかった」をレポート】

プロの目利きたちがいち早くハンズオン!ヒット確実な気になる製品の試してわかったことをすべて教えます。

 

自動シューレース調整機能が遂に現実のものになった!

昨秋、アメリカで先行発売された際にも話題になった『ナイキ ハイパーアダプト 1.0』。去る9月23日に遂に日本でも発売された。8万1000円というスニーカーとしては高価格でありながら応募が殺到したのは、「E.A.R.L.」という自動シューレース調整システムを搭載した革新的なモデルであるから。E.A.R.L.は、“Electro Adaptive Reactive Lacing”を意味し、システムが作動するとミッドソール中央部が写真のように青く光るのが特徴。ガジェット好きなら見逃せない一足だ。

NIKE
ナイキ ハイパーアダプト 1.0
価格:8万1000円

【SPEC】展開サイズ:24.0〜29.0・30.0cm、重量:約400g(27.0cm)、充電時間:約2時間、バッテリー持続時間:最大14日間(フル充電時)

 

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映画の中にあった未来が長い時を経て現実世界に

1989年に公開された映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』。劇中ではマイケル・J・フォックス扮する主人公マーティ・マクフライ・Jrが、1985年から2015年にタイムスリップをするシーンが描かれている。その未来の世界に登場するガジェットは、度々現実世界と比べられる。ホバーボード(宙を浮くスケートボード)、メガネ型のウェアラブル端末、ロールカーテン型のディスプレイなどなど。その中でも、足を入れると自動でシューレースが締まるシューズには、NIKEの文字が入っていたため、いつかNIKEが発売するのではないかと期待されていた。

事実、2015年10月には映画に登場したシューズと同デザインの『ナイキ マグ』がマイケル・J・フォックス氏の元に届けられ、昨年10月には89足限定で抽選販売された。しかし『ナイキ マグ』の抽選は、パーキンソン病研究を支援する「マイケル・J・フォックス財団」に10ドル寄付することで参加権がもらえ、寄付金額が多いほど当選の確率が上がるというもの。あくまでもチャリティが目的であり、一般販売ではなかった。そんな映画の中の未来のシューズに足を通せるのはまだなのか、と期待を寄せていた矢先に登場したのが、この『ナイキ ハイパーアダプト 1.0』なのだ。

足を通し、かかとがセンサーにあたるとシステムが作動。ジーッという電子音とともにシューレースが締まっていく。履き口の外側に2つボタンがあり、微調整ができる。調整後、2つのボタンを2秒間長押しすると一時的に光が点灯。フィッティングの状態をシューズが記憶し、次回履く時にこのレベルまでシューレースが自動で締まる。映画のように超絶スピードで瞬間的に締まるのとは異なるが、自動でシューズが足にフィットする様は感動もの。

残念ながら現在完売となっているが、モデル名に1.0とあることからもシリーズ化されることが推測できる。今後の展開に注目していきたい。

自動シューレース調整システムの凄さをチェック


足をシューズに通し、かかとがヒールセンサーに接触すると「E.A.R.L.」システムが作動、シューレースが自動で締まり、シューズが足にフィットする。


履き口外側には「◀◀」と「▶▶」という2つのボタンでフィット感を調整をすることができる。「◀◀」(左足の場合※以下同様)を押せばシューレースが締まり、「▶▶」を押すとシューレースが緩む。


微調整後に、「◀◀」と「▶▶」を同時に2秒間長押しすると、シューズがそのときのフィッティングを記憶。次回履くときに、そのフィットを再現する。


「▶▶」を2~3秒長押しして離すと、自動でシューレースが緩む。緩みきるまでボタンを押し続けても構わない。着脱時の電子音、ライトの点灯も魅力的。

シューズの充電方法、連続着用時間をチェック


ボタンを押すたびに光が点灯し、その後、バッテリーレベルに応じたカラーが光る。青はフル充電またはそれに近い状態、黄色が約半分、充電が切れそうになると赤く光る。


付属の専用充電器で充電。マグネットを内蔵した充電パックを、アウトソールの「MT2」ロゴに装着する。フル充電までは約2時間。フル充電で最大14日間使用できるとのこと。

シューズが足にフィットする仕組みをチェック


シューレース内部にフライワイヤーが仕込まれている。ヒールセンサーが反応すると自動でフライワイヤーが巻き上げられ、シューズが足にフィットする。


シューレース部分と同様に、アッパー内部にもフライワイヤーが張り巡らされている。シューズ全体が足を包むようにフィットするので心地よく、実際に歩行時もとても快適だ。

 

『デジモノステーション』2017年12月号より抜粋。