超高速AFで決定的瞬間を逃さない!『サイバーショット DSC-RX10M4』の実力をプロが診断

【ヒット確実な新製品の「試してわかった」をレポート】

プロの目利きたちがいち早くハンズオン!ヒット確実な気になる製品の試してわかったことをすべて教えます。

 

世界最速のAFを搭載し、二度とない最高の瞬間を捉えられる進化した高画質ズーム機

ソニー「RX10」シリーズは、1.0型という大きなセンサーと、大口径の高倍率ズームを両立した製品だ。その新顔として『DSC-RX10M4』が登場した。昨年発売した『DSC-RX10M3』のボディを受け継ぎながら、撮影機能を向上させたモデルである。注目は、コントラストAFと位相差AFを組み合わせた「ファストハイブリッドAF」を搭載したこと。これによってAF測距点は25点から315点に、AF/AE追従時の連写は5コマ/秒から24コマ/秒にそれぞれ大きく進化している。

ソニー
サイバーショット DSC-RX10M4
実勢価格:20万5070円

【SPEC】サイズ:W132.5×H94×D145mm(レンズ先端からファインダーまで)、質量:1095g(バッテリー、SDカード含む)、撮像素子:1.0型Exmor RS CMOS、有効画素数:2010万画素、レンズ:ZEISSバリオ・ゾナーT*(F2.4-4.0)、光学ズーム:25倍、焦点距離:f=24-600mm(静止画3:2時35mm換算値)、モニター:3.0型(4:3)、TFTエクストラファイン液晶(144万ドット)、ファインダー:0.39型 電子式ビューファインダー(235万ドット)、動画記録サイズ:4K、Wi-Fi/NFC:対応

 

Front
Rear
Top
Bottom
Side
Side

 

シャッターチャンスを捉える圧倒的な高速AF&追従性

『DSC-RX10M4』を使って最も驚いたのは、動体追従性の高さだ。フォーカスモードをAF-Cに、顔検出をオンに、ドライブモードを最高速のHiにセットした上で、公園の原っぱを駆け回る子どもを連写したが、9割以上の高確率で正確なピントが得られた。しかも連写速度は、プロ仕様の一眼レフを超える24コマ/秒に対応。動画並の圧倒的なスピードによって狙いどおりの瞬間が確実に撮れる。自分の腕が上がったと錯覚してしまうくらい、その使い心地は快適だ。

既存モデル『DSC-RX10M3』から継承した光学25倍ズームも気に入った。風景や室内撮影、近距離でのスナップでは24mm相当のワイド側が活躍し、スポーツや人物、植物などの撮影では最高で600mm相当になるテレ側が重宝した。単にズーム倍率が高いだけでなく、開放値がF2.4〜4と明るいので暗所でも感度をあまり上げずに、高画質を維持できる点がありがたい。ちなみにレンズ一体型でテレ側が600mm相当以上に対応した現行のカメラは20製品以上あるが、その中でセンサーサイズ1型以上、テレ端の開放値F4以下という条件を兼ね備えるのは「RX10」シリーズだけである。

操作面での注目は、タッチパネルによって測距点をダイレクトに選択可能になったことと、好きな項目のみを登録できるマイメニューに対応したこと。機能が非常に豊富でメニュー項目は多岐に渡るが、それをマイメニューによって整理整頓できるのは助かる。また、自分の撮影スタイルに応じて各種ボタンを細かくカスタマイズできる点も便利だ。

トータルとしてはあらゆるシーンに対応できる万能性の高いカメラといっていい。特にAFの強化によって、動きモノの撮影に強くなったことが魅力だ。一方で、1㎏超のボディ重量と20万円前後の実売価格は少々つらいところ。とはいえ、一眼レフやミラーレス用の大口径超望遠レンズに比べれば、重量や価格の負担は少ないと考えることも可能だ。

躍動の瞬間を切り取る超高速のAF性能

カメラに向かって走ってくる姿を24コマ/秒の高速連写で撮影。コントラストが高い背景側に引っ張られることなく、顔に正確にピントを追従させることができた。

画面の約65%をカバーする315点の像面位相差センサーを搭載。液晶上では合焦を示す緑の枠が小刻みに動き、正確に追従している状態を確認しながら撮影できる。

遠くの被写体も逃さない圧倒的なズームレンズ

カールツァイスブランドの光学25倍ズームを搭載し、35mm換算の焦点距離は24〜600mm相当に対応。同じ場所とは思えなくらい、まったく違った風景が撮れる。

直感的に使いこなせる操作性

「RX10」シリーズでは初めてタッチパネルを採用。液晶モニターによる撮影時に使えるだけでなく、EVFを覗きながらタッチすることで測距点を素早く動かすことも可能だ。その際の動作エリアは9パターンから選べる。

レンズの根元にあるフォーカスモードレバーやフォーカスリミッター、天面の露出補正ダイヤルなど、主要な機能をアナログ操作で切り替えられるのが便利だ。

上に109度、下に41度まで動くチルト可動液晶を搭載。ローアングルやハイアングルからの撮影が気軽に行える。また、液晶のドット数は従来よりも精細化した。

写真も動画も高画質に記録

動画は、全画素読み出しによる4K記録に対応。4K動画からの静止画切り出しや、フルHDのスローモーション撮影、Log撮影などの機能も備えている。

ピントを合わせた部分はシャープに解像する一方で、背景には滑らかなボケが生じ、奥行きを感じる描写となった。クリアな発色にも好印象だ。

 

『デジモノステーション』2017年12月号より抜粋。