運転支援システムからスマートロックまで。DMM.make AKIBAで生まれたプロダクツが面白い

2014年、モノ作り系スタートアップの拠点として東京・秋葉原にオープンした「DMM.make AKIBA」。3Dプリンターやレーザーカッター、CNCなどの工作機械を備え、この3年間で100を超えるスタートアップを世に送り出してきた場所だ。そんなDMM.make AKIBAのオープン3周年を記念するイベントが開催されたので、本稿ではそこで展示されていた注目のプロダクツを紹介していこう。

後付けなのに自動車をAI化できるキット!?

まず、気になったのがドライブレコーダーとカーナビを一体化したようなこちらの製品。Pyreneeという会社の『Pyrenee Drive』だ。運転席前のダッシュボード上に設置することが想定されたAI型運転支援デバイスなのだそう。

『Pyrenee Drive』で何ができるのかだが、先端に搭載した2つのカメラで前方の自動車や歩行者などを認識。車間距離が詰まったり衝突の危険を察知したりすると、画面上に「CAUTION」の文字が大きく表示されると共に警告音で知らせてくれる。このほかにスマホ連動型のナビゲーション機能も備えているそうだ。

担当者曰く、『Pyrenee Drive』ではディープラーニングにより対象物が自動車なのか歩行者なのか、はたまた自転車なのかが見分けられるようになるとのこと。また、クラウドに接続されているため、使っているうちにどんどん賢くなるのがポイントなのだとか。最近では、自車の前方をカメラやセンサーで捉え、自動ブレーキを作動させられる自動車が増えているが、そうした機能を後付けできるというのはなかなか魅力的と言えるだろう。ただし、自動車と連動するわけでなく独立して動く仕組み、つまりブレーキは自分で踏む必要がある点には注意が必要かもしれない。『Pyrenee Drive』は2018年度中に製品化される見通しだ。

様々な解錠方法に対応したLTE内蔵のスマートロックシステム

イベントの際に注目を集めていたのがtsumug(つむぐ)という会社が出展していた『T!NK(ティンク)』というスマートロックシステム。一般的な扉に付いているシリンダー錠を交換することで導入できるこのシステムは、本体にLTE通信モジュールが内蔵されており、スマホアプリから解錠操作ができるほか、NFCやパスコードにも対応する。また、上の写真のようにApple WatchのFeliCa機能を使っての解錠が可能だ。

パスコードを使った解錠では、相手を指定してワンタイムや期間限定でコードの発行が可能なので、例えば、宅配便業者に荷物を部屋に入れておいてもらったり、留守の間に訪問してきた友人を先に部屋へ入れたり、なんてこともできる。

ちなみに『T!NK』では、ネットワーク経由でいつ誰が出入りしたかがわかるため、仕事中に子どもが帰宅しているかの確認や、離れて暮らす家族の安否確認などの用途にも利用可能だそう。まず、賃貸事業者向けに販売を開始し、2018年8月以降に一般販売を目指すとのことだ。

動きを補足して光り方を変えるシューズ

最後に紹介するのは、NNFの『Orphe』というシューズ。こちらは既に製品化されているのだが、内蔵の9軸モーションセンサーで捉えた動きに合わせ、両足で合計約100個搭載されたLEDが点灯、その光り方も自在に変えられるという製品だ。

スマホアプリや、Macなどがら光り方を細かく設定可能だ。

NNFでは対応アプリケーションを開発するためのSDKを公開しており、足の動きをピアノの音に変換するアプリなどもリリースしている。なお『Orphe』は、著名なアーティストのステージや、CM映像などに採用されるなど、かなりの注目を集めているようだ。

 

オープンから3年、ジャンルを問わずユニークなモノが次々と生まれているDMM.make AKIBA。これからも面白い製品が続々と登場してくることだろう。今後の動きにも目が離せない。

関連サイト

DMM.make AKIBA