節約料理からお店並みのグルメまで 低温調理器は、男の“美味しん棒” だ!

巷で流行しつつあるという低温調理。ほったらかし調理でありながら、肉や魚の素材のうま味を最大限に引き出すというが、その魅力とは? おすすめの低温調理家電と合わせて紹介していきましょう。

取り扱いも簡単なスティックタイプの低温調理器。食材以外は鍋と水、フリーザーバッグがあればOK。

低温といっても熱湯コマーシャルよりは熱いので要注意

低温調理とは、その名の通り、食材を低温で加熱する調理法です。タンパク質を壊さないギリギリの温度で調理するので肉が固くならず、またフリーザーバッグなどの袋に密封した状態で調理するため、水分やうま味が逃げず、ジューシーな仕上がりになります。

まぁ、低温といっても60℃前後はあるんですけどね。テレビで昔やってた熱湯コマーシャルが50℃前後の設定なので、人体にはむちゃくちゃ熱いです(なのでヤケドには注意してください)。

設定する温度は食材や仕上げたい状態によって異なります。たとえば牛肉なら、60℃前後。少し低めの58℃ならレアに近くなり、63℃に高くするとミディアムになるというわけです。それ以上高くするとタンパク質が固くなり美味しくなくなります。

低温調理はかつてプロの料理人の間のみで使われていた手法です。ガスコンロで沸かすお湯では温度を一定に保つのは難しいですが、温度を自動で一定に保つ電気式の機器が登場したことで、一般にも普及してきました。何せラクなんですよ。水を入れた鍋にセットし、決められた温度と時間を指定、そこにフリージングバッグに入れた食材を放り込めば、あとは待つだけ。基本、ほったらかしです。微妙な火加減や火の通りを気にしたりする必要もありません。特別なスキルや感覚を必要としないので、料理の初心者向けとも言えます。また、ガス台を使わないので、テーブルの片隅などで作れるし、周囲が汚れないので後かたづけも簡単です。決して意識が高いだけの調理法でないことが、お分かりいただけましたでしょうか。

さて、今回は定番のローストビーフと、鶏ハムを作ってみました。熱の入れ方が難しかったローストビーフも失敗なし。ローストビーフは元の肉によって味わいに大きな違いが出てきます。色々なお肉で試してみて。同じモモブロックでも、1000円前後の国産牛ならスーパーのお惣菜コーナーで売られているローストビーフ、2000円近くする和牛なら高級レストランで提供されているような味になります。

鶏ハムに使うのは、300gで200〜300円と安い鶏むね肉で大丈夫。鶏ムネってパサパサしてるイメージが強いですが、これが驚くほどジューシーになるんですよ。ダイエット中、筋トレ中の人にもおすすめです。うちの子供たちなんて、「ローストビーフより好き。毎日これでいい」と言うぐらいですからね。なんて経済的なんでしょう。

美味しん棒メニュー1
簡単にお店の味が再現できるローストビーフ

モモやロースのかたまり肉を使います。国産牛がおすすめですね。胡椒やすりおろしたニンニクで味付けをします。

今回は短い時間で作りたかったので、低温調理器の温度は62℃に設定。調理時間1.5時間で、ミディアムに仕上がるはずです。

肉をフリージングバッグに入れて沈めます。この時、空気が残らないようにします。真空にすることで熱伝導率が高まり、食材に均等に熱が伝わります。

自動で袋の中の空気を抜き、入り口を熱圧着してくれる「真空シーラー」があると便利。何度か低温調理をやっていると欲しくなるはずです。

表面を軽くフライパンで焼いたら完成。きれいなピンクでしょう?

美味しん棒メニュー2
やわらかジューシー鶏ハムも1時間

鶏むね肉を63℃で1時間加熱するだけ。ゴマ油と醤油を混ぜたタレなどで召し上がれ。

美味しん棒メニュー3
温泉卵も簡単に作れちゃう

残ったお湯はキレイなまま。そのまま捨てるのももったいない。そうだ、温泉卵を作ろう! 温度を一定にできる低温調理器なら失敗はありません。

設定は68℃で20分。

おすすめ低温調理家電と言っても
スタイルはいろいろあります

手頃な価格ながらハイパワー

アイリスオーヤマ
低温調理器 LTC-01
実勢価格:1万6280円(税込)

1万台とリーズナブルながら1000Wとハイパワーな低温調理器(今回の調理に使用したのはこの機種)。背面のクリップ部が大きく、鍋に取り付けやすい。ディスプレイは見やすく操作もわかりやすい。誰にでもすぐに使い始めることができるだろう。IPX7の防水にも対応しており、お手入れも簡単。

定格消費電力:1000W
設定可能温度:25℃〜95℃(0.5℃単位)
設定可能時間:1分〜99時間59分
最大使用可能水量:15L

1万円以下で買える人気シリーズ

サンコー
簡単に低温調理ができる「マスタースロークッカーS」
実勢価格:9800円(税込)

1万円を切った価格で人気を呼んだ「マスタースロークッカー」の最新モデル。ヒーター部分を短くすることで、浅い鍋でも使用できることが特長(対応鍋は深さ7cm以上)。温度や時間の設定がホイールで行えるなど操作も簡単、かつ見た目もスタイリッシュになった。

定格消費電力:850W
設定可能温度:25℃〜99.9℃(0.1℃単位)
設定可能時間:1分〜99時間59分
最大使用可能水量:非公開

 

設定はダイヤル式でボタンをぽちぽち連打するストレスがない。

真空シーラーをセットにした低温調理器

貝印
KaiHouse The Sousvide Machine低温調理器
実勢価格:5万5000円(税込)

容量20Lにまで対応したハイパワーな低温調理器。見た目にもスタイリッシュで、専用のスタンドに本体を立てた状態で収納できるのも特長だ。操作ボタンが押しやすく表示も見やすい。最大の特長は、本体に専用の真空シーラーと袋が同梱されること。これ1台で調理が始められる。

定格消費電力:1000W
設定可能温度:1℃〜95℃(0.5℃単位)
設定可能時間:1分〜99時間59分
最大使用可能水量:20L

 

専用シーラーと専用袋がセット。電源は本体から供給されるため、コンセントを2つ占有しなくてすむ。

1200Wのハイパワーでスマホ連携も

葉山社中
BONIQ Pro
実勢価格:3万2780円(税込)

累計出荷3万台を突破した低温調理器『BONIQ』の最新モデル。最大で1200Wとパワーが強く、その分多くのお湯を早く沸かすことができるプロ仕様の製品。IPX7の防水仕様で丸洗いが可能。ボディもフルアルミで高級感がある。スリムなので収納も容易だ。なお、従来の『BONIQ』は実勢価格1万9800円(税別)で併売されている。

定格消費電力:1200W
設定可能温度:5℃〜95℃(0.5℃単位)
設定可能時間:1分〜99時間59分
最大使用可能水量:20L

 

Wi-Fiに対応し、スマホアプリからの温度設定・変更が可能。外出先からの操作や、最初の45分は80℃、次の15分は90℃といったマルチステップ加熱にも可能になる。

低温調理に対応した水なし自動調理鍋

シャープ
ヘルシオ ホットクック KN-HW10E
実勢価格:4万6000円(税込)

自動で食材をかき混ぜて様々な料理が自動で作れる『ヘルシオ ホットクック』でも低温調理が可能。こちらは、容量1Lとコンパクトな1~2人世帯向け製品。Wi-Fiで同社のクラウドサービス「COCOROKITCHEN」に接続すればメニューをスマホで確認して追加することが可能。温泉卵など一部の料理は自動メニューも用意されている。

定格消費電力:350W
設定可能温度:低温調理は35℃〜90℃(65℃までは1℃単位、65℃~90℃は5℃単位)
設定可能時間:低温調理は16時間まで
最大使用可能水量:1L

低温調理できるオーブンもあるぞ

テスコム
低温コンベクションオーブン TSF601
実勢価格:1万6000円(税込)

熱風により食材を加熱するコンベクションオーブン。35℃〜90℃の低温調整が可能で、ジップロックのフリーザーバッグやコンテーをそのまま庫内に入れて低温調理や発酵調理ができる。この時、他の製品のように水は必要としない。普段はトースターやオーブンとして使えるのも特長だ。

定格消費電力:1200W
設定可能温度:低温モード35℃〜90℃(5℃〜10℃単位)、高温モード100℃〜230℃(10℃〜20℃単位)
設定可能時間:低温モード5分〜12時間、高温モード30秒〜60分、トーストモード30秒〜15分