MWC開催中止でスペイン親子旅に急変更!?<後編> 親子でFCバルセロナを堪能しまくってみた。

MWCがキャンセルになり、急遽子供と楽しむことになった(=事前に計画なし)バルセロナ滞在、後編はスペインといえばリーガ・エスパニョーラ。バルセロナと言えば、サグラダファミリア、ガウディの建築物などの観光名所、タパスやカヴァなどの食文化で知られています。ですが、サッカー好きには、FCバルセロナ(通称”バルサ”)なしには語れない場所です。サッカーに詳しくなくても、楽天がスポンサーをしていて、メッシなどのスター選手を抱えるチームといえばピンとくるかもしれません。そんな目で街を歩くと、確かにチームのマークを至るところで見かけるはず。

FCバルセロナショップでいきなりメッシ登場!?

子供がサッカー好きなこともあり、今回はそのFCバルセロナのフラッグシップショップが、ランブラス通りに昨年秋にオープンしたと聞いて、早速行ってみることにしました。

昨年秋にオープンしたフラッグシップショップ、合計で3フロアあり、広さは1900平方メートル。入るとまずバルサの選手がバーチャルで迎えてくれます。メッシ、デ・ヨング、テア・シュテーゲンと次々に選手が出てくるので、バルサファンの子供たちはここでまず目が釘づけに。我が子も数分間足が止まりました。

バーチャルのメッシが登場。

その左右には、それぞれバルサカラーの赤と青の樹のようなオブジェが上からそびえています。どちらから入ってもメインエリアにつながります。

メインエリアは、複数の細長のスクリーンがスタジアムのように楕円に設置されており、まるでカンプ・ノウ(FCバルセロナのホームスタジアム)にいるような演出です。ホーム、アウェイ、練習とさまざまなユニフォームが並んでおり、あっちも、こっちも、と目がいきますが、中央にあるマネキンに注目。これこそ何を隠そう等身大のメッシ。このショップでしか会えないそうです。

メインエリア。中央のマネキンが実物大のメッシ。

一階には、ユニフォームをはじめ主要なグッズが揃っていますが、やはりバルサカラーのエスカレーターで、二階に上がってみましょう。こちらは、女性向けのウェアがあります。FCバルセロナは女子チームのバルサ・フェミニもありますが、バロンドール選手のリーケ・マルテンス(2019年の女子ワールドカップで、日本相手に1点を決めたオランダの選手です)もプレイする欧州の強豪女子チームです。女性向けウェアの奥には、ちょっとした博物館エリアがありました。ヨハン・クライフなど歴代の名選手の写真や、昔のユニフォームもあります。こうやってみると、同じサッカーのユニフォームでも時代により違うことがわかります。

2階の奥はちょっとした博物館エリア。ここは昔、高級ホテルのティールームだったそうです。

地下は子どものエリア。子どもサイズのユニフォームはもちろん、バルサのロゴが入ったTシャツ、ミニボール、鉛筆、リュックサックとなんでもあります。

地下のキッズエリア。

ここの目玉はプリントエリア。大人用も子供用も、ユニフォームに番号と名前を入れてもらう”カスタマイズ”ができますが、プリントはここでします。キーホルダーもカスタマイズできると聞き、キーホルダーに番号と名前を入れてもらいました。

好きなキーホルダーを選んで、名前と番号を入れてもらいました。

一度に20個のキーホルダーがプリントできます。所要時間は10分弱。ちなみに、マドリードにあるアトレティコマドリードショップでは、名前や番号をマグネットに印刷するカスタマイズもやってくれました。

公式のバルサショップは市内にいくつかありますが、空港のバルサショップは、ゲート内のショップも待ち合わせエリアのショップも共に閉鎖中(執筆時点)。バルセロナに来たら一度は来るであろうランブラス通りにあるこのショップはおすすめです!

地元のサッカーチームの練習にも参加

さて、娘のサッカー好きが高じて、地元に住む友人のパートナーがサッカーコーチをしているクラブの女子チームの練習にも参加させてもらいました。

娘はスペイン語はできません(私もできません)。それでも、みんなに混じってサッカーをしていると、最初は緊張していたのに、最後のゲーム形式では笑顔が出て来ました。パスが通じるようになり、ゴールが入るとハイタッチ。サッカーは共通言語なのだと実感すると同時に、こんな関わり方ができる娘がうらやましく感じました。

女子の練習が夜7時半に終わるとすぐに男子が練習を始めました。通常のサイズのグラウンドと写真の小さなグラウンドの2つがあり、10時ぐらいまで練習しているそうです。

娘によると、普段プレイしている日本のチームと練習メニューはあまり変わらないとのことですが、体幹に多くの時間を割いていたようです(そのせいで、残り3日間は腹筋が痛いと嘆いていました)。そうそう、コーチによると、練習メニューの1つであるロンド(丸くなってボールをとりあう、日本では”鳥かご”というらしい)はFCバルセロナの練習メニューで、カタロニア地域のサッカーチームはどこもこの練習からスタートするそうですよ。

ロンド。まさに鳥かごだ。

バルセロナのあるカタロニア地区には数百ものチームがあるとか。週末には各地で練習試合が行われており、このチームも今週末は遠くで試合があるそうです。

よく見ると、夕方や週末になると親や祖父母に連れられてサッカーに行く少年少女がたくさんいます。

サッカーボールだけで意思が通じるバルセロナという街

FCバルセロナの試合はホームスタジアムであるカンプ・ノウでやっています。地下鉄で行ける距離ですが、今回は試合をやっておらず行きませんでした(試合をやっていない日でも、スタジアムを体験できるツアーあり。ここまで有名だと、ありとあらゆる方法でお金が取れるんですね)。前回観戦に行った時は、地下鉄内からすでに熱いバルサファンがおり、地下鉄を降りてからカンプ・ノウまで歩いている時の一体感が最高でした。間違っても、対戦相手のユニフォームは着ないように(それがレアル・マドリードだったら、ひどい目にあうかもしれません)。

サッカーをやっているお子さんと旅行するなら、ボールを持参するのもいいかもしれません(気圧を考慮して、娘はボールと空気入れも持ってきました)。ちょっとした広場があちこちあり、ボールを蹴っていると子供や大人が一緒にやろうと寄ってきますよ。我が家は今回のバルセロナだけでなく、ベルギー、ドイツでもボールを持っていった経験がありますが、だいたい同じような結果になります。国や人種の違いはないと体験できる最高のチャンスです。

ラ・バルセロネータで娘が一人でボールを蹴っていると、大人がやろうと相手をしてくれました。

2回にわたってバルセロナの親子旅について書きましたが、小学生と高校生、2人の子供が一番楽しんだのは、サッカーだったり、電動キックボードだったり、「活動」ものでした。帰りたくないねーと話しているときに、休校騒ぎ。「もうちょっと早く決断してくれたら、もっと長くバルセロナで遊べたのにー」。……それぐらいいい旅になったようです。

私はというと……大した目的もない街歩きで子供とたくさん話せたことが最高の思い出になりました。普段忙しくて話すといっても実務的な内容になりがち。旅行中はちょっとした会話でも、「こんなことも知っているのか」とか「こんなふうに感じるんだ」なんて発見がありました。

  • Text by末岡洋子